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「トンマッコルへようこそ」劇場にて 桃源郷とはなにか

2006年11月06日 | cinema-korea

三連休中のど真ん中、土曜日に『涙そうそう』の後に見たのが、韓国映画『トンマッコルへようこそ』です。

主演は『JSA』『ガン&トークス』『マイ・ブラザー』の「シン・ハギュン」、『シルミド』『アウトライブ』の「チョン・ジェヨン」。共演に『オールド・ボーイ』『南極日誌』の「カン・ヘジョン」。音楽は「久石譲」。


朝鮮戦争がいっそう激しさを増すころ、ある地点で連合軍の戦闘機などが相次いで行方不明になっていた。連合軍飛行士『スミス(スティーブ・テシュラー)』は墜落しながらも一命を取り留める。彼の命を救ってくれたのは、近くに集落を構えるトンマッコル村の人々だった。
戦場からかろうじて脱出した人民軍の一部隊を率いる『リ・スファ(チョン・ジェヨン)』は生き残った二人の部下とともにトンマッコル村にたどり着く。そこで三人は韓国軍の将校『ピョ(シン・ハギュン)』らとはちあい、にらみ合いを続けるが・・・


映画というジャンルの中で、いろんなエッセンスが閉じ込められた作品です。

前半はファンタジー・コメディ色の強い展開となっています。それぞれ立場の違う軍人たちが桃源郷ともいえるトンマッコル村でやがて人間らしい生活とはなんなのか少しずつ気づいていく。そこには人としての理想の生活が見え隠れします。
しかし物語後半、状況は村の静かさを蝕もうとしていました。人間らしさを取り戻した彼らはあえて無謀な戦いを挑もうとしていきます。前半のファンタジー色から一転、戦争映画の悲惨さが画面に映し出されていきます。

宮埼アニメで欠かすことのできない『久石譲』の音楽のせいもあるのでしょうが、実写版ジブリを見ているかのような錯覚を覚えました。人間本来の暮らし方と、現代が抱える哀しい現実を比喩した作品に仕上がっていた気がします。

主演のひとり「シン・ハギュン」は見る作品ごとに違う魅力を見せてくれます。イケメン四天王よりはよほど韓国本国で人気の高い俳優だけに実力は確かです。彼と相対するのは「チョン・ジェヨン」。軍人ながらも人間らしさを最初から表現しており、「シン・ハギュン」に負けない力強さを見せてくれています。しかし最大の驚きは「カン・ヘジョン」。『オールド・ボーイ』でみせた魅力とはまったく違う天真爛漫な女の子を演じきっていました。1982年生まれだとは誰も思わないですよね。

全体としてはとてもアジア的な作品なのかもしれません。西洋で言うユートピアではなく、中国などで伝わる桃源郷という言葉がふさわしいトンマッコルの村とそこに暮らす穏やかな人々。この地球のどこかにまだそういった桃源郷は残っているのでしょうか?


評価 星 よんてん ご


P.S.
確かに銃や手りゅう弾など武器を見たことのない人には脅しってきかないですよね。知らないということは強いんです。


公式サイトはコチラ

トンマッコルへようこそ@映画生活

トンマッコルへようこそ - goo 映画


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トンマッコルへようこそ (出演 シン・ハギュン、チョン・ジェヨン)



トンマッコルへようこそ



「トンマッコルへようこそ」オリジナル・サウンドトラック 久石譲



ウェルカム・トゥ・トンマッコル(Welcome to Dongmakgol) OST (韓国盤)








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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今年見た映画の中でベスト3以内! (すまっぴ)
2006-12-07 23:16:13
今年はそう多くの韓国映画(邦画含めてもそんなにみてませんが…汗)をみてるわけじゃないのですが、ベスト3に入ると思います☆
ファンタジーだけじゃないカンジがよかったです茶。

そろそろ今年の映画ベスト10あたりでもやろうかな?
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