goo blog サービス終了のお知らせ 

未安心の部屋

「不安に立つ」ほかなし

春の名残り

2012年04月30日 | 観光
良すぎる程の天気とゴールデンウィークという日柄のため
どこへ出かけようかと迷い、昨日は鞍馬寺へ行ってきました。
叡山電鉄の出町柳から30分と、意外と近い所にありました。
出町柳の駐輪場は満車、鴨川もたくさんの人であふれていました。


境内には満開の八重桜が咲いていました。



出かけるのが遅かったせいかもしれませんが、
観光客の数も適度で、やや涼しい空気のなか
青もみじと春の名残りを味わうことができました。

夏の暑い時期にでも
今度は貴船神社方面へ足をのばしてみたいものです。

ところで、山へ行くのにベビーカーは
やはり持って行かない方がいいです。
10キロの米俵?を抱っこしながら急な坂を下りるのは疲れますが、
あれがベビーカーだったら恐ろしい坂でした。
(帰りはケーブルに乗らなかったので。)

            



今日は京都御苑で子どもを遊ばせました。
こちらもまだ八重桜が残っていましたが、
風が吹く度に花びらが舞い、地面は桜色のじゅうたんのようでした。
タンポポもたくさん咲いていました。
子どもは、いつの間にか自分の両手のてのひらを使って
〈チューリップの花〉や〈蝶々〉を表現できるようになっていました。
明日も外で遊ばせてから、夕方自坊へ帰る予定です。
ブログの更新もしばらく先になるでしょう。

京都水族館

2012年04月21日 | 観光
動物園や植物園には恵まれているのですが、
水族館は今までなかなか縁がありませんでした。
昨夏に碧南の水族館と今年の2月に大阪の海遊館へ連れていったのですが、いま一つ子どもが喜びませんでした。
今年3月に京都にできたと知り、先日行ってきました。

お天気がよかったので、動物園に行こうか迷ったほどでしたが、
天気の良い日で正解でした。
上部に屋根がついていても、雨や風がある日はその影響を強く受けることが予想される展示場所が多いのです。
逆にいえば、外の景色も楽しめて、明るく開放的な気分になれます。
特にイルカショーなどは、梅小路公園をのぞんで東寺の塔も見えますし、
新幹線が走っていくのが見えるので、子どもがよろこんでいました。

室内も比較的明るいせいか
薄暗い場所を嫌がる子どもも今回は大丈夫でした。
なんといっても、場所が近いということは有り難いです。
年間パスポートは2回行けば元が取れる金額なので
夫と二人で作りました。
平日なのにとても混んでいて驚きました。

イルカショーはとてもよかったです。
4頭がいっせいにジャンプするのは迫力ありますね。

               

「こうして見たこと、記憶に残らないんだろうなぁ」と夫が言いました。
私も、幼稚園以降でないと どこか連れていっても甲斐がないだろうと昔は思っていましたし、
例えば私が早死にしたら母親の記憶もなくなってしまうだろうと思いますが、
それを残念とは思わなくなりました。
人格や人生観の根底になるものを
一つ一つ大切に積み重ねていきたいと思います。
(と言えるような毎日を暮らしてはいませんが)
楽しい経験、愛された経験、実物にふれた経験は
どこかに形をかえてきっと残っていくでしょう。
                 (京都水族館

暁烏文庫展

2011年10月11日 | 観光
こちらも夫が案内をもらってきただけですが、
金沢に来られる機会がある方は
のぞいてみられてはいかがでしょう?

暁烏敏師は蔵書5万冊を金沢大学に寄贈されたということで、
今回は、暁烏敏師の著作と暁烏文庫の中の貴重書がメインだそうです。
ちなみに、暁烏師のおられた明達寺(白山市)には
ちょっとした記念館的スペースがあります。
こちらも機会があれば、お寺におうかがいしてみてください。
(私は暁烏敏50回忌のときにお邪魔しました。)

■暁烏文庫展
 期間:2011年9月27日(火)~10月28日(金)
 場所:金沢大学中央図書館2階サービスカウンター前
         〃  3階特別閲覧室
    (金沢市角間町)

金沢大学附属図書館中央図書館チラシ

鈴木大拙館

2011年10月11日 | 観光
最近は気持ちの良い空が続いていますね。
自坊の報恩講が近づき、ゆとりを欠いていますが
お知らせだけしておきたいと思います。

「鈴木大拙館」がこの18日にオープンするのだそうです。
金沢市にはすでに、「金沢ふるさと偉人館」というのがありますが、
鈴木大拙専門の記念館ができました。
(話に聞いただけで新聞などを見ておらず、情報不足です。)
いつか行ってみたいです。


■鈴木大拙館
 所在地:金沢市本多町3丁目4番20号
 開館時間:午前9時30分から午後5時
      (入館は午後4時30分まで)
 休館日:毎週月曜日(月曜日が休日の場合はその直後の平日)
     年末年始(12月29日から1月3日)
      ※展示資料の整理等のため休館する場合があります。
 入館料:一般 300円・65歳以上 200円・高校生以下 無料



西本願寺 大遠忌法要

2011年09月09日 | 観光
「そういえばもう結婚記念日だね。
 明日は無理だけど、どこかへ食べに行こうか。」
という言葉をきっかけに、今日は外食をすることに。

最近買った雑誌(「親鸞の歩き方」)に載っていた「いちょうや」というお店で湯葉納豆丼を食べることにしました。
このお店は西本願寺の真向かいにあります。

今日から西本願寺では、9月の750回大遠忌法要が執り行われます。
午後の法要が始まるまでの時間は門前町を少し歩きました。

お東に比べ、お西の前は「門前町」という空気があり
活気があります。
キティちゃんの西本願寺限定版が売られていたり、
「安隱」という名の菓子があったり、
伝道院では5月に西本願寺で行われた着物のファッションショーの映像が流されていたり、
産業界と積極的に連携している様子がうかがえます。
ただ、講演会や法話の案内はほとんど目にしませんでした。

さて、西本願寺へ。

門の左側にある、アニメの親鸞聖人の顔は
ペットボトルの蓋で描かれていました。

ところで、驚いたことがあります。

参拝をするには申し込みが必要のようで、
堂内に入るのに入場証をチェックされている様子でした。
当日の一般参拝は龍虎殿で申し込みをすることになっていました。
たとえば、外国人や修学旅行生が
観光でブラっと立ち寄ってのぞき見をする、なんてことは不可能でしょう。
そこへ入ってみると、申し込みの用紙というか、袋が…。
参拝申し込み金 3000円以上、とあります。
「え?
 もし子どもが騒いだらすぐ出てこないといけないのに、3000円?」
と思ってしまいました。
(そのかわり、参拝記念品が用意されていました。)
3人の服に入場証を貼り付け、法要を待ちます。

会場へ案内されるまでの間、
テレビモニターで山崎龍明氏の法話が行われていましたが
私は走りまわる子どもをひたすら追っていたので
まったく耳に入りませんでした。
席に着いてからは子どもが寝てくれたので
幸いに終わりまで参拝をすることができました。
京都に住んでいながら
お東の御遠忌は、(展示等はあちこち見たけれど)
法要と講演会の場は経験できなかったのが皮肉なことです。


ところで私の夫は、父親は西陣織の職人でしたが
母方の祖父は西本願寺の僧侶でした(お寺ではありません)。
それで、幼い頃に連れていかれたのはいつも西本願寺だったそうで
おぼろげに記憶が残っていて、懐かしかったそうです。


今度は知恩院、あるいは真宗の他宗派にもご縁がありますように…


秋の奈良

2010年11月03日 | 観光
日頃やるべき事が遅々として何も進まないなか、奈良へ行ってきました。
興福寺で創建1300年の特別公開がある、というのです。
どうせ行くのなら、無著・世親像を見たいと思い、
両方が見られる期間に行きました。

子どものお世話グッズをあれこれ揃えたり、
列車の急な運休などで出足がかなり遅れ
興福寺に到着したのは午後3時になってしまいました。

まずは北円堂です。
こちらには弥勒如来三尊、無著像、世親像、四天王像があります。

赤ちゃんの記憶には残らないでしょうが、
大切なもの、雰囲気に できるだけふれさせたくて
子どもを抱いて天親菩薩を拝みました。
両菩薩はずっしりとした量感がありました。


次は特別公開の五重塔初層、東堂後堂に向かいました。
途中再建中の中金堂が目に入ります。
なかなか見ることのできない光景です。
1300年前はどんな様子だったでしょう。

五重塔などの特別公開は、2年前に見に来たものとほぼ同じもので
ちょっと残念でした。
遷都1300年行事の影響で、期待が大きかったのかもしれません。

まだ4時なので、どこか少し見ていきたいところです。
国宝館は阿修羅像人気か、入口で非常にならんでいます。
時間の割にあたたかく、夕暮れの奈良公園はのどかです。


結局、まさか赤ちゃん連れでは無理だろうと思っていた
奈良国立博物館の「正倉院展」へ行くことになりました。
知らなかったのですが、夕方から入ったので料金が割引になりました。
たぶん人出も 少ない方だったのではないかと思いますので
出かけるのが遅くなったのはかえって幸いだったようです。

今回は、教科書などでよく見かける
「螺鈿紫檀五絃琵琶」が展示されています。
私は赤ちゃんの世話で30分くらいしか見学する時間が残らなかったのですが
この琵琶は本当に美しいものでした。
1000年を超えるとはとても信じられないというか、
形あるものは滅びるとは言っても
良質のものは長く残り、味わい深くなるのだなぁと感心しました。

ほかの物は足早に過ぎながら見学しましたが
それでも奈良時代の人の生活とかぬくもり、息遣いが
伝わってくるようでした。
現代の無機質的な文化はどこまで後世にのこるでしょう。

最後に、見落とさないように気をつけていた
『大智度論』『瑜伽師地論』を見て、締めとしました。

なお、奈良では11月8日に
ダライ・ラマ法王が東大寺で講演されるそうです。
ご都合のつく方はお出かけになられては?

美智子妃をきっかけに

2010年08月19日 | 観光
この夏、実家での滞在中に
夫の希望で新美南吉のふるさと(愛知県半田市)をたずねました。
記念館に寄るのはこれで3回目です。
今年は両陛下が来館されたということで、
その特集の展示コーナーもありました。

新美南吉といえば「ごんぎつね」ですが、
作品は多数あります。
「でんでんむしの かなしみ」
という作品はとても短いのですが、
美智子妃が幼い頃に心に残った作品として紹介されなかったら
私は知らずにいたでしょう。

今回は展示を見ていて
美智子妃が紹介されたという南吉の詩(「天国」)を
初めて知りました。
彼女の愛読書には神谷美恵子のものなどもあって
今後も参考にしていきたいと思いました。


       

  「天国」   新美南吉

 おかあさんたちは
 みんな一つの、天国をもっています。
 どのおかあさんも
 どのおかあさんももっています。
 それはやさしい背中です。
 どのおかあさんの背中でも
 赤ちゃんが眠ったことがありました。
 背中はあっちこっちにゆれました。
 子どもたちは
 おかあさんの背中を
 ほんとの天国だとおもっていました。
 おかあさんたちは
 みんな一つの、天国をもっています。


マンプク寺

2010年01月10日 | 観光
昨日はベビーカーを買いに夫とでかけたのですが、
電車の方向を間違えてしまい、京阪宇治線の黄檗駅で一旦下車しました。
どうせなら、ここで昼食を食べてしまおうかと
駅のすぐ近くにある、黄檗宗万福寺へ向かいました。
土産物店兼食堂があり、私の誕生日でもあったので
ちょっと贅沢に「普茶弁当」を注文しました。
(2650円だったかな?)

普茶というのは、中国風精進料理です。
しばらくすると重箱が来ました。
黒豆になます、うなぎ風のおかず、野菜等の煮物、ごま豆腐です。
これはなかなか良かったです。


次は天ぷらです。
衣がイマイチでしたが、満腹感が得られます。
手前の丸いものは、なんと梅干しの天ぷらでした。


最後はお寿司とお吸い物。
手前はなんとコンニャクに切り目を入れ、すし飯をつめたものでした。
こんなのは初めてです。
お吸い物は昆布の味で、湯葉などが入っていました。


満腹になったところで、せっかくなので
万福寺を拝観していくことにしました。
陰元禅師が開創した寺で、ところどころに異国情緒がただよいます。


「萬福寺」と額に書かれているここが、拝観入口です。


進んでいくと天王殿という建物があり、布袋尊がまつられていました。


ちょっと大きくしてみましょう。
「お寺になぜ七福神の布袋さん?」と思いましたが
弥勒菩薩の化身だそうです。
ご本尊は釈迦牟尼仏です。


他宗のお寺でいいなぁと思うのは
庭園や建物など、美意識が感じられるところですね。
この遠近感、なかなか素敵です。

こちらも。


これは木魚の原形で、カイパンといいます。
音が聴けないのが残念です。


駅から5分程の場所にありながら
境内にいると、山の中にでもいるような感覚です。


勾欄(こうらん)というそうですが、卍型です。


「僧侶の撮影はご遠慮ください」と書いてあったのですが
まったく見かけませんでした。
坐禅中のようでした。

幸いお天気もよく、思わぬ間違いがマンプク感をもたらしてくれました。

比叡の山

2009年11月16日 | 観光
「親鸞聖人の足跡をまわりたい。
どうせなら紅葉の季節に。」という夫の願いがかない
今回は一泊しての比叡山のです。

一日目は、出町柳から叡山電車、八瀬から叡山ケーブル、ロープウェイと山頂へ。
降りた眼前に「ガーデンミュージアム比叡」という施設があったので
ためしに入ってみることにしました。
最初は天候がよくなかったため、白く曇っていた視界も
次第に晴れて、琵琶湖や街並み、山々が見え、眺めのよい場所です。

          

バスで東塔へ行き、大講堂へ。
比叡山で修業をした名僧たちの肖像画や木像がありました。
山内ではあちこちに
名僧の生涯を簡単に説明した絵の看板が立っています。
昼食をとり、まず横川へ行くことにします。
ここには恵心堂があります。

静かな空間のなかにこじんまりとした建物がありました。
観光客の人が「エシンソウト」とか「ケイシンドウ」と
読んでいるのが聞こえます。
中には入れません。
横川中堂、元三大師堂などを見て、西塔へ向かいます。
バスのタイミングが悪く、閉門時間が近づいてきました。

西塔には親鸞聖人が常行三昧の修行をされていた
常行堂があります。
六角堂のようなイメージを持っていたせいか
私が思っていたより大きな建物でした。
残念ながら中には入れません。
近くに「親鸞聖人修行の地」の碑も建っています。
釈迦堂へ入り、椿堂を上から見下ろし、浄土院へ。
(記憶がないので、途中で引き返したかもしれません。)
山内はどこへ行っても坂道が多く、場所が少しずつ離れているので
あまり多くまわれません。

最終バス(午後4時台)に乗って、東塔へ。
甘酒であったまり、宿泊先の延暦寺会館へ入りました。
夕食の精進料理と琵琶湖の夜景が眺められる大浴場。
贅沢感をしに、お山へ来た感じです。
 
          


翌朝6時30分より根本中堂で、朝の勤行と法話。
私は風邪をひいてしまったので、やめておき
夫は聴きに行きました。
観光客向けの建物の案内の話と、笑わせるお話だったそうです。
親鸞聖人の頃には考えれなかったでしょう。

2日目は、まず法然上人得度の地、法然堂へ。
「ヒエ~ぃ!」と言いたくなるような急な坂をしばらく降りるとありました。

関係者すらも足を運んでいない様子でさびれていました。
雪が降ったら、道が凍ったら、とても行けないでしょう。
その坂をまたのぼり、次は文殊楼へ。
ここも絶壁のような階段で建物にあがります。
そして、根本中堂へ。
さすがに荘厳な空気を感じます。
蓮如堂は見つからず
戒壇院、阿弥陀堂、法華総持院、灌頂堂、国宝殿へ行き昼食。

         

最後は無動寺谷へ向かい、親鸞聖人修業の地、大乗院へ。
ここも坂道や階段が続くなか、ひたすら下へと下りていきます。

誰もおられませんでしたが、中へは入れました。
意外と広く、何人も宿泊しながら聞法できそうな空間です。
ご本尊はよく見えませんでしたが、そば喰いの木像なのでしょうか。
静かで奥深い場所ですが、この周辺は人が住んでそうです。
いろいろと不便でしょう。(特に冬場は)


道を戻ると、そこは坂本ケーブルの入り口。
帰りは坂本へ降りてJR坂本駅へ向かいました。

比叡山は、東海自然歩道を歩く感覚でまわると
良さそうです。
今は体力がないので、どんな所か一通り見て終わりました。
小学校の修学旅行以来の比叡山でした。

平和モニュメント 2

2009年09月12日 | 観光
こちらのレリーフは具体的に何をしている人か
忘れてしまったのですが、
文章はコスタリカの国旗のことが書かれています。

「白・青・赤の高貴な旗はすばらしい。
決して恥ずかしく思うことはない。」といった
文面のようにうかがえます。


こちらはバナナの収穫の絵のようです。

「人間の顔を赤くする多産な農作業の、ねばり強い戦い。」
といった意味でしょうか。
国を豊かにする農業、あるいは労働に対する讃美の碑だと思われます。


こちらは本を読んでいる姿です。

「モラルと知恵はどんな時代でも必需品である。
自由であるために学ぶ。」
といった意味でしょうか。



碑文の文字の上にとまった蝶々。
ここにも生き物がいて、和やかな気持ちになります。