河内国喜志村覚え書き帖

ちょっといっぷく7

 梅の季節です。

 梅といえば鶯。

 「梅に鶯」は、仲の良いもの、絵になるものという意味で使われます。しかし、ウグイスが花の咲いた梅の木にとまることはまれだそうです。なぜならウグイスの餌は虫だからです。この季節、まだ虫はいません。梅の花の蜜を吸いにきているのはメジロ(目白)です。

 

 とはいえ、「百花の魁(さきがけ)」として咲く梅と、「春告鳥(はるつげどり)」とも書くウグイスの取り合わせは風流です。

 花札に描かれているのもメジロです。

 花札ほど日本的で洗練されたデザインはありません。花札は博打(ばくち)に使われるので、札を一目見て判断できるように、余計なものを一切そぎ取ったからでしょう。

 ちなみに花札が表に出てくるのは明治時代の中ごろです。それまでは博打をさせないために花札禁止令が出されていました。その禁止令を廃止したのは初代総理大臣の伊藤博文です。

 伊藤博文の奥さんの名は「お梅(下町芸者だった頃の名。本名は梅子)」さんです。


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