【問題提起】
背信的悪意者からの転得者に対しては、登記なくして物権変動を対抗できるか。177条の「第三者」に背信的悪意者からの転得者が含まれるかが問題となる。
【判例】
転得者自身が背信的悪意者でない限り、転得者は177条の「第三者」に該当する。なぜなら、背信的悪意者は無権利者ではなく、また、背信的悪意者が「第三者」から排除されるのは、信義則の理念に基づき、背信的悪意者を登記制度によって庇護しない趣旨であるから、その排除は登記欠缼者と背信的悪意者間の法律関係について相対的に適用されるべきだからである。
【備考】
要論p54
背信的悪意者からの転得者に対しては、登記なくして物権変動を対抗できるか。177条の「第三者」に背信的悪意者からの転得者が含まれるかが問題となる。
【判例】
転得者自身が背信的悪意者でない限り、転得者は177条の「第三者」に該当する。なぜなら、背信的悪意者は無権利者ではなく、また、背信的悪意者が「第三者」から排除されるのは、信義則の理念に基づき、背信的悪意者を登記制度によって庇護しない趣旨であるから、その排除は登記欠缼者と背信的悪意者間の法律関係について相対的に適用されるべきだからである。
【備考】
要論p54