ここにおいては純粋精神が完全な状態を回復する。「[根本原質の]純質と純粋精神とが純粋さについて等しくなったときが独存(=解脱)である」「そのときには純粋精神がそれ自体によってのみ輝き、無垢で、独存となる」それは主宰神との合一や共在ではなくて、ただ精神が物質から完全に分離していることにほかならない。 . . . 本文を読む
以上から、ヨーガはウパニシャッドの時代からあり、「解脱」という最高の境地に向かって、心の統御を通じて修行することであったことが判る。またそれは、最高神であるヴィシュヌに到達することと同義とされ、後にヨーガで説かれる「主宰神祈念」に受け継がれると共に、ヒンドゥー教的な色彩を帯びる端緒ともなったということが判る。 . . . 本文を読む
私はこの不滅のヨーガをヴィヴァスヴァット(太陽神)に説いた。ヴィヴァスヴァットはそれをマヌ(人類の祖)に告げ、マヌはそれをイクシュヴァーク(王名)に告げた。(バガヴァッド・ギーター) . . . 本文を読む