アセンションへの道 PartII

2009年に書き始めた「アセンションへの道」の続編で、筆者のスピリチュアルな体験と読書の記録です。

第1章 ゴーイング・ウィズィン ③ 大いなる自己

2015年04月12日 21時06分28秒 | 第1章 ゴーイング・ウィズィン
筆者がスピリチュアル系の本を読むようになって6年以上にはなるかと思うが、それまで大いなる自己(ハイアー・セルフ)という言葉は殆ど聞いたことが無かったと記憶している。この概念を知るようになったきっかけは『バシャール』であり、そこには次のように説明されている。

・テレパシーを送って来た源は何だったのですか?との質問に対し、バシャールは
「あなたは自分の『大いなる自己』と話しているだけです。・・・別に他の意識とコンタクトしていないということではありません。自分の中にある、より大きな部分と融合することによって、自分自身が『大いなる自己』となれて、そういう場所から行動を起こせるようになっているということです。・・・」 第1巻P156

・ハイアー・セルフ(大いなる自己)を常に感じ、その状態でいられるといいのですが、難しいのです・・・との質問に対し、
「一番簡単なやり方は、もしあなた自身が自分のハイアー・セルフだとしたら、こういうふうに云うだろう。どういうふうに行動するだろう。それをまずやることです。・・・」第2巻P189

・ハイアー・セルフ(大いなる自己)と、オーバーソウルの関係について教えて頂きたいとの質問に対し、
「あなたのいうオーバーソウルとは、あなたが生きてきた今までの全ての人生を一つにまとめた意識です。・・・あなた自身がオーバーソウルだとすると、私達がいう意識は、この指の先のようなものです。ハイアー・セルフはオーバーソウルの一部ではありますが、ずっと下の、この肉体的なレベルのほんのちょっと上の部分です。ハイアー・セルフというのはオーバーソウルの中の監視役です。個々人を見張る監視役の部分ということもできます。・・・オーバーソウルをみなさんの会社のオーナーだと思ってください。ハイアー・セルフはマネージャー、課長レベルですね。あなたの肉体が一番下で働いている人、ヒラです。」第3巻P150

これだけでも、大いなる自己がどんなものか、おおよその見当は付く訳だが、シャーリーは個人の体験を踏まえて、同書の中でもう少し判りやすく説明してくれているので読み比べて頂きたい。先ずはその定義だが、

◇◇◇
大いなる自己(ハイアー・セルフ)とは、読んで字のごとく、あなた自身の最もすぐれたポジティブな部分であり、あなた自身の内なる力をもっとも強力にサポートしていてくれる存在であり、あなたの内にある神の現れである。大いなる自己によって、あなたはすべてのものとつながり、人間の可能性の巨大な源へと導かれる。・・・
大いなる自己はあなたの個人的な友人であり、内なる指導者であり、胸のセンターであり、あなたの本当の感情とつながっている。大いなる自己の声に耳を傾け、大いなる自己を絶対的に信頼し、その信頼に基づいて行動していれば、どんな問題も争いも自然と消滅してゆくだろう。・・・
 私達のたましいそのものである大いなる自己は、神の光が私達一人ひとりに反映したものである。私達が心の奥底から愛を感じる時、私達の中心にある神の場から、愛を感じている。とはいえ、大いなる自己は私達の内部のどこかに住んでいるというよりは、私達の全体に充満している。それは、想念であり、エネルギーであり、感情であり、エーテル体と呼ばれるものである。・・・
◇◇◇

次に、大いなる自己がどのような姿形で現れるのか、シャーリーは続ける。

◇◇◇
 大いなる自己はさまざまな形で現れる。ある人々は具体的な姿として見る。声を聴く人もいる。また、感覚的に、大いなる自己が自分に語りかけているのを感じる人もいる。私の場合は、大いなる自己の姿を見、声を聴くのがふつうである。私の大いなる自己は人間の姿(すばらしく背が高くて、両性具有の人物)をしているが、時どき、声だけ聞こえてくる時もある。大いなる自己は人によって、人間の姿や動物の姿、さまざまな形の光や模様になって現れるようだ。・・・どんな形で現れるにしても、大いなる自己は私達にとって、神のエネルギーへの入口であり、その反映であるから、私達一人ひとりにふさわしい形で、自分自身を表現することができるのである。
◇◇◇

 因みに、筆者ははっきりした人間(或は天人と云うべきか?)の姿で自身の大いなる自己の姿を見たことはないと思う。唯一の例外は、ヘミシンクをしている時に、銀色の龍の姿で筆者を「ナル・ポイント」迄引き上げてくれた存在であり、筆者はそれが自分の大いなる自己だったと確信している。そして、筆者のブログPartIの第9章⑨量子的自己においてその体験を記録しているので、興味の有る方は参照願いたい。しかしその姿ははっきり見えずとも、筆者は人生の節目で大いなる自己に導かれているのは間違いないと確信しており、大いに感謝している。
 次に、シャーリーは大いなる自己と一体化することを勧めている。

◇◇◇
 私達はまず、内なる大いなる自己と一体化するところから始めよう。外的な変化は、内的な変化から始まる。私達が表層意識で大いなる自己の存在に気づくと、よみがえったように感じる。それは、意識ばかりでなく、体でも感じられる。つまり、若々しくなるのだ。尽きることのないポジティブな霊性の泉を掘り当てたからである。・・・
◇◇◇

 更に、シャーリーは、自身の大いなる自己に初めて出会った時の感激を次のように述べる。

◇◇◇
 大いなる自己と初めて出会った時、私は愛の感情に圧倒されてしまった。その時は、クリス・グリスコムというニューメキシコの鍼の治療師に治療して貰っていた。私は完全にリラックスして、治療台の上に横になり、心の中に次々とさまざまなビジョンが展開してゆくのを見ていた。それはまるで、ずっと忘れていた映画が心のスクリーンに映しだされていくのを見ているような感じだった。・・・私の目的は、自分の内にあるものを体験するということだったので、自分が心の中で見ているものについて、質問したり疑ったり拒否したりするのは時間とエネルギーの無駄だと、すぐに悟った。
 そこで、私はいっさい判断するのをやめて、色々な場面が映し出されるままにした。過去生の記憶としか思えない場面を次から次への見たあと、場面の移り変わりがゆっくりになり、金色がかった赤銅色のもやに包まれた何かが、私の心の中央に浮かびあがってきたのに気が付いた。
 私は思わず息を止めた。私は何も言わなかった。しかし、その時、クリスが私が心の中で見ているものをそのまま言い表した。それは、力にあふれた姿だった。私の内側のスペースの中央にすっくりと立ち、私をあふれるような愛で見つめていた。背が非常に高く、両性を具有した姿で、腕は長く、今までに見たことがないほどに、やさしい顔立ちをしていた。その人物は両腕をあげて私を歓迎し、「私は本当のあなたですよ」といった。私は心の中でその言葉を聞いた。そして、それが本当のことだと知っていた。涙が私の頬を流れ落ち、私はその姿と心の中で会話を続けていた。・・・現実とは自分の外にだけ存在するものだと信じている人には、これは途方もない話に思えるだろう。しかし、自分の中の現実に初めて出会い、それを味わった瞬間から、あなた自身もあなたの人生も、すっかり変わってしまうと、私は断言してもよい。
◇◇◇

続けて、「ギャップを埋める」ということについて次のように述べる。

◇◇◇
 私の楽しみの一つは、物質と非物質、表層意識と超意識の間のギャップや、霊的な意識が感じ取るものと肉体的に表現できるもののギャップを埋めてゆく作業であった。大いなる自己との出会いは、そのギャップを埋めるために役に立った。それ以後、物質的な次元で私が行っていることは全て、初めは霊的な次元においてひとつのアイデアとして浮かんでくるということが、はっきりとわかったのだった。・・・
◇◇◇

最後に、シャーリーは次のように結んでいる。

◇◇◇
 この学びの道では、一人ぼっちになることはあり得ない。多くを語る人はまだいないかもしれない。でも、ほとんどの人が同じ質問を問いかけている。どうすれば自分の目的とつながることができるだろうか? つながるー大いなる自己とつながり、地球とつながり、宇宙の源とつながり、超意識とつながるーそれこそが、全ての鍵なのだ。
◇◇◇

 筆者が瞑想を始めてから久しいが、残念ながらシャーリーのように自身の「大いなる自己」と自由に対話できるほどの境地には未だ達していない。更なる瞑想の研鑽が必要なようだ。

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