デンエイ日記。

日々色々
カトさんの出現率は、トキワの森のピカチュウ並。

セメント(カト

2006年08月09日 | カト
台所でいっぱいの水を飲む。
その日常のありふれた時間は唐突に終わりを告げる。
『ショウジョウバエ反応限界点!!』
、、なぜだ!?完全なまでに封印したはずではなかったか。
おかしい。事故現場は確かに、完全に覆いきったはずだ!
あまりにも最悪なる人類の失敗の過去。ただひたすら、
ふたをして、覆い隠して、あつく、あつく封印をして、
時間がどうにかしてくれることに、ただすがった。
覆ったジップロックの、いわば棺の中でうごめく白い悪魔たちの
寿命はそれほど長くはないはず。
科学者たちは半減期を3、4日くらいのものと踏んでいた。
だが甘かったのだ。彼等はさらに分裂を繰り返すことができた。
つまり触媒であるところの麺つゆが切れるまで、悪魔の力は衰えない。
ジップロック一枚で耐え抜くことはできるのか。
何か対策が必要なのではないかといわれていた中で しかし、
あまりにも最悪の形で悪夢は再来する。
手羽先を焼いた後のロースターのふたが、棺であるジップロックに触れていた。
溶け出したビニール。
解かれた封印!開けられたふた!崩れ去った棺の中から、
悪魔が吹き出していた。
『もう、おしまいだ!最悪だ!』机に頭をぶつける科学者。
吹き出す放射能に殺虫剤をかける消防士が、死を覚悟した短いため息をつき、
報道記者がヘリコプターから叫ぶ『永福ハイム201号室再度被爆です!』

不謹慎かな。今日は2発目原爆の日ですが、チェルノブイリの2度目のないことも
願っておこう。
ついでに、うちのショウジョウバエの3度目も、きませんように。