第９５話 A→B→C体験の真実

私たちがこの地球にやって来てしていることはいろいろな体験です。
この世界でしかできない体験をしているのです。
それはどんな具合に進むのでしょうか？
ひとつの例をあげてみます。

ある日友達から誘われてパーティーに出かけます。（Aという体験）
そこでひょんなことから素敵な人に出会います。（Bという体験）
それが交際に発展しやがて結婚することになった。（Cという体験）
やがて子供が二人生まれましたが　そのうちの一人は障害児でした。（Dという体験）
夫婦はいろいろな体験を積みましたが　やがて夫が浮気をし二人は離婚し妻は苦労を重ねました。（Eという体験）
しかし子供たちは立派に成人しました。（Fという体験）
そして妻はある日　交通事故で他界したのです（Gという体験）

こういう人生についてどう思われるでしょうか？
これに近い体験はかなり多くの方々がすでに体験されている例ではないかと思われます。
なんと運の悪い不幸せな人生だったのではないかと思われるでしょうか？
魂の観点から見ると真実は全くそうではないようです。

まずこのストーリーを創ったのはそれぞれの魂たちです。
自分の役割や道筋をそれぞれ決めて生まれています。
親が亡くなった後も当然ながら子供たちにはそれぞれ自分の魂が決めてきた人生展開があります。ある意味で心配はいらないのです。

ではなぜこの人たちはこのようなストーリーを選んだのか？
体験を積むため　そして愛を学んで成長するためのようです。
それぞれには　それぞれの体験したいテーマというものがあって　今回はこのような体験を選んでいるといえます。
それにしてももう少し幸せな体験を選べばよかったんじゃないか？
そう思われますか？　確かにごく無難なストーリーも含めて実にいろんな人生を幅広く体験するようです。
すごろくに例えれば上がりになるまでに数百回は体験するといわれる人生です。いろいろな人生　それもこちら側の人間では考えが及ばないような展開のものもあると思われます。

それにあちらでは十分に幸せなのですから　こちらでわざわざ幸せな体験をするよりも逆の体験をすることでより成長が期待できるということだと思われます。

なにしろあちらでは聖人級の魂のアドバイザーがストーリーの相談に乗るようですから。
また　外側から見て一見辛い人生のように見えても　成長を重ねるにつれて結果としてだんだん幸せに感じることが増えていく仕組みのようです。

私は上記のストーリーの中でそれぞれの家族は　しんどい人生の中であっても　きらりと輝くダイヤモンドのように貴重な学びや喜びの瞬間をいくつも体験されるのだと想像します。
その人の成長度に応じて　そういった瞬間が増えるもののようです。

要はひとつひとつの出来事や境遇をどう評価しつつ受け止めていくかが　その人の成長にとってはとても大切なように思われます。
そうなると人生の目的を知っていればいるほど　どんな体験であっても　成長につれて愛と感謝の目で見れるようになっていくのではないかと思います。　

（続く）