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いまさらながら「政権交代」への反省、そのほか

2012-06-11 18:25:21 | 社会・政治
以下に、「09年の政権交代劇」について、ツイッターで慶応大の堀茂樹先生とお話した内容を投稿いたします。09年の政権交代劇といえば、投票行動を通じた政権交代の、日本国民にとっては初めてとなる歴史的実感でした。文章形式が異なるため、最小限の編集を行っています。

(堀氏)09年の政権交代がマスメディアを含む既存社会構造の中で絞め殺されたように、変化を恐れる消極性・保守性が根強く、その中で鬱積する不満が時折橋下ブームのようなポピュリズムを生むのではないかと。


この堀茂樹先生のご発言をきっかけに考えたのが、次の意見です。日本人にとって初めてとなる実感だったと述べましたが、その経験の本質的な考察、ないし今後の日本国民の行く末を考える際、なにかのご参考になれば幸いです。

==引用はじめ===

あのときの投票風景には驚愕しました。中学校の講堂が投票所だったのですが、運動会さながら広い校庭が行き帰りの人で埋まっていました。車いすに乗ったご老人が何人かの家族(?)に介護され、投票所に向かう姿も目にしました。成人したのちw、あまり投票の経験がなかった自分だから驚いてるのかと訝しく思っていましたが、投票率をみて混雑具合が納得できた次第。総選挙以前の自民党政権下で、年金管理のずさんさや人の年金をポケットにする公務員の存在がマスコミに流されましたので、ご老人のあの投票風景も不思議ではなかったのです。

交代してのち、福田えりちゃんの「肝炎訴訟」にも一定の決着がつき、その意味で悪いことばかりではありませんでした。しかし米軍基地問題の放棄、菅(元)首相の消費税up宣言、野田首相の消費税増税ただ一路の姿勢、TPPグローバル化の肯定、原発猛進発言など、交代した政権下で自民党政権の延長・強化が平然と行われています。

では、民主党政権は総選挙のマニフェストを破り捨て、国民の期待を裏切る行為に走りだしたのでしょうか。菅・野田両氏は安っぽいシナリオに描かれる「悪代官」なのでしょうか。

ご老人の投票行動を支えたかもしれない年金問題は、管理と支給の本来への復旧を望んだものでした。米軍基地問題も、占領以前の状態への復帰(独立)が願いでした。しかし、福田えりちゃんの肝炎訴訟は、生命の復旧ではなく責任問題であり、HIV問題と同様の、厚生政策にたいする異議と改善への要望でした。新しい変化への願いです。

すこし杜撰な考察になりましたが、したがって、政権交代への国民の意識には、もともと変化と変化への拒否が共存していたと考えられます。

格差の是正も同じで、中流階級を育て上げた「高度成長」時代への復帰、昔への憧れとも理解できる面があります。ですから、格差の是正にも見られるように、保守は「老人」の思考、変化への願望は「若者」の思考と、国民の意識を簡単化した二項対立に還元するわけにはいきません。少なくとも今回の政権交代を支えた政治意識を、「変化を恐れる消極性・保守性が根強」い日本人の意識が変化したとみるには、証拠不十分であり、そう断じるには慎重な態度が必要でしょう。

橋下問題も、あの粗暴な言動は政治面での新しい風、変化と言えるでしょう。TV対談で、面と向かって学者をバカと呼ぶのですから。しかし中野剛志氏によると、政治の質は古い政策の焼き直し。またイレズミ問題も、公務員にたいする理想像(常識)の回復。君が代と原発再起動ともなれば考察不要。もちろん、いい悪いは別です。

こうして、日本人の意識には「変化を恐れる消極性・保守性が根強」い、という堀先生のご発言が、橋下問題を含めて理解できたように思われます。

==引用おわり===

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2012-06-11 18:29:23
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