静岡県男女共同参画社会づくり活動に関する知事褒章(事業所の部)を受賞された磐田化学工業社長 鈴木敬三さんをお招きして、井戸端会議・子育てシリーズ№5を1月26日に行いました。
テーマは「あたり前のことをしていたら、女性も働きやすい会社になっていた!-子育てしながら働く親と企業-」です。
~~~~~ 磐田化学工業社長 鈴木敬三さんのお話 ~~~~~
「男女共同参画」というのは、この知事褒章を受章して初めて知った。
“同じ仕事をしていたら同じ給料”は普通に考えたらあたり前のことだが、派遣・パートと正社員では給料が随分違ってくる。それを解決するには、意欲のある人は正社員にするしかなかった。しかし、この考え方は、世間では非常識らしい。
昨年廃業の会社は10万社。元気のある地方はないし、繁華街がシャッター通りになっている。 5~6年給料も上がっていないし、政治も信じられない。いつ何が起こるかわからない現在では、利益を上げている大会社でもそれを維持していくために必死な時代である。多くの会社は利益をあげるために、正社員を減らし派遣やパートを増やして人件費を抑制している。
当社では、女性従業員16名の約半分がパートから正社員になっていて、16名の内 部長2名、課長2名、係長1名。最初にパートから正社員になった女性は、パートから準社員そして正社員で、現在総務部長になっている。開発部の女性部長は入社して1年半だったが、開発事業案の社内公募で選ばれた。最初の頃の人は随分苦労していたが、今は環境が整ってきた。会社としては、フレックスタイム制度や有給・育休を有効に使うように勧めている。子育て経験者は自分が苦労した分、子育て中の人のフォローをしてくれて、会社全体が良い雰囲気になっている。子育て中の人や、パートから正社員になった人も、感謝の気持ちでよく働いてくれている。人財不足なんてことはない。大会社もそのうち気づくだろう。
現在、男女・社歴・学歴に束縛されない人事になっている。もちろん、パートから正社員にするとか、後輩を先輩の上の役職(逆転人事)にするのは、能力だけでなく周りとの人間関係もみてから決めている。この逆転人事も最初はギクシャクしたこともあったが、今は先輩が推薦することもある。このようにいろいろな取り組みをしているが結果がまだ出ていないので、会社である以上、利益という結果を早く出したいと思っている。
~~~~~ アンケートより ~~~~~
・このような会社があったとは・・・との思いです。
・人を大切にする姿勢、人材・人財が長期的に会社の繁栄をもたらすという考え方(人が組織をつくる)、常識にとらわれず性別・経歴等より実質に基づいたものの見方など、非常に感銘を受けまた励まされました。
・個人ひとりの力では動かない事も、みんなの意見で共鳴しあえば大きな力となり動くこともあるかなと思いました。男・女にとらわれず幸せな生活がおくれるようになるといいと思います。
・環境整備の大事さ、社員を仲間として接したいと思いました。物事を視野が狭い中で考えておりました。自社でも社会でも家庭でもいろいろチャレンジしてみようと思いました。
・女性も参画できる環境作りを会社内で考えてみたいと感じました。
・会社経営の中で利益・人事・仕事その中でどう考えていくかという点、今日は“女性”という内容が中心でしたが、それは女性のみならずということでも参考になりました。機会があればもう少し具体的にお話しをうかがいたいと思いました。
テーマは「あたり前のことをしていたら、女性も働きやすい会社になっていた!-子育てしながら働く親と企業-」です。
~~~~~ 磐田化学工業社長 鈴木敬三さんのお話 ~~~~~
「男女共同参画」というのは、この知事褒章を受章して初めて知った。
“同じ仕事をしていたら同じ給料”は普通に考えたらあたり前のことだが、派遣・パートと正社員では給料が随分違ってくる。それを解決するには、意欲のある人は正社員にするしかなかった。しかし、この考え方は、世間では非常識らしい。
昨年廃業の会社は10万社。元気のある地方はないし、繁華街がシャッター通りになっている。 5~6年給料も上がっていないし、政治も信じられない。いつ何が起こるかわからない現在では、利益を上げている大会社でもそれを維持していくために必死な時代である。多くの会社は利益をあげるために、正社員を減らし派遣やパートを増やして人件費を抑制している。
当社では、女性従業員16名の約半分がパートから正社員になっていて、16名の内 部長2名、課長2名、係長1名。最初にパートから正社員になった女性は、パートから準社員そして正社員で、現在総務部長になっている。開発部の女性部長は入社して1年半だったが、開発事業案の社内公募で選ばれた。最初の頃の人は随分苦労していたが、今は環境が整ってきた。会社としては、フレックスタイム制度や有給・育休を有効に使うように勧めている。子育て経験者は自分が苦労した分、子育て中の人のフォローをしてくれて、会社全体が良い雰囲気になっている。子育て中の人や、パートから正社員になった人も、感謝の気持ちでよく働いてくれている。人財不足なんてことはない。大会社もそのうち気づくだろう。
現在、男女・社歴・学歴に束縛されない人事になっている。もちろん、パートから正社員にするとか、後輩を先輩の上の役職(逆転人事)にするのは、能力だけでなく周りとの人間関係もみてから決めている。この逆転人事も最初はギクシャクしたこともあったが、今は先輩が推薦することもある。このようにいろいろな取り組みをしているが結果がまだ出ていないので、会社である以上、利益という結果を早く出したいと思っている。
~~~~~ アンケートより ~~~~~
・このような会社があったとは・・・との思いです。
・人を大切にする姿勢、人材・人財が長期的に会社の繁栄をもたらすという考え方(人が組織をつくる)、常識にとらわれず性別・経歴等より実質に基づいたものの見方など、非常に感銘を受けまた励まされました。
・個人ひとりの力では動かない事も、みんなの意見で共鳴しあえば大きな力となり動くこともあるかなと思いました。男・女にとらわれず幸せな生活がおくれるようになるといいと思います。
・環境整備の大事さ、社員を仲間として接したいと思いました。物事を視野が狭い中で考えておりました。自社でも社会でも家庭でもいろいろチャレンジしてみようと思いました。
・女性も参画できる環境作りを会社内で考えてみたいと感じました。
・会社経営の中で利益・人事・仕事その中でどう考えていくかという点、今日は“女性”という内容が中心でしたが、それは女性のみならずということでも参考になりました。機会があればもう少し具体的にお話しをうかがいたいと思いました。