軒うつ雨の音を
聞きたいと思う夜
そこには 憂鬱と怠惰が
まどろみ
昨日の 快活が 影を潜める
戸をたたく 風を
招き入れたいと思う夜
言いようのない 不安と
紫陽花の嘆きと
そして 果て知れぬ
逡巡の 影を抱いて
明日を語らぬ愛が
眠りにつく
わたしは社会人としてよりも
一塊の力ない私人として
存在したい
聞きたいと思う夜
そこには 憂鬱と怠惰が
まどろみ
昨日の 快活が 影を潜める
戸をたたく 風を
招き入れたいと思う夜
言いようのない 不安と
紫陽花の嘆きと
そして 果て知れぬ
逡巡の 影を抱いて
明日を語らぬ愛が
眠りにつく
わたしは社会人としてよりも
一塊の力ない私人として
存在したい