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プーケット津波情報総合 (スマトラ沖地震)

Webや口コミで収集した情報のまとめです。「一覧」のカテゴリーに各種情報のまとめを置きました。

帰国した日本人の体験談・2

2004-12-27 15:07:51 | 記事スクラップ
読売オンラインより
「逃げまどう人たち目撃」…津波の恐怖語る帰国者ら

「逃げまどう人たち目撃」…津波の恐怖語る帰国者ら
関西空港では、スマトラ沖から広がった大津波の被災地となったタイ南部などからの旅客便が二十七日早朝から次々と到着。日本人観光客らは、津波が押し寄せた当時の様子を語った。

午前七時すぎ、タイ・プーケットから帰国した兵庫県高砂市の男性会社員 (57) は、当時、パトンビーチの滞在先ホテルで揺れを感じた。約二時間後、外の騒ぎに気づきホテル前の道路に出ると、茶色く濁った津波が押し寄せ、海岸から悲鳴を上げながら逃げまどう人たちを目撃。土産物店や乗用車も押し流されていたという。

男性は「地震の後に津波が来るまで、周囲はまったく警戒する様子はなかった。早朝に散歩したが、あと二時間遅れていたら、私もどうなっていたことか」と声を震わせていた。

海岸線の両脇からプーケットの空港につながる二本の道路は冠水などで閉鎖、もう一本の道路も避難する人であふれ、車が通行できない状態に。バイクタクシーに乗り継ぐなどしてようやく空港にたどりついた。

バンコク経由で帰国した滋賀県野洲市の会社員田路公夫さん (27) は、津波が押し寄せる約一時間前にパトンビーチの宿泊先ホテルを出発。空港に着くと滑走路が浸水の影響で「閉鎖」されていた。「津波の恐れがある」としてバスに乗って日本人数十人を含む搭乗客ら約三百人とともに近くの高台の体育館に約六時間避難した。

田路さんは「こんなに大事になっているとは思わず、泊まっていたホテルが波にのまれたと、空港のテレビで知って驚いた」と話した。

(12/27 14:30)

asahi.comより (画像あり)
「津波来る」靴はかず逃げた 帰国の観光客、恐怖口々に

「津波来る」靴はかず逃げた 帰国の観光客、恐怖口々に
津波で打ち上げられた車のそばで復旧作業が進められていた=27日午前8時、タイのプーケットで

インドネシア・スマトラ島沖地震から一夜明けた27日午前7時過ぎ、バンコクからの便が関西空港に到着した。プーケットで津波を目の当たりにした日本人観光客が降り立った。

プーケットのパトンビーチに面したコテージにいた兵庫県伊丹市の女性会社員 (27) は、パジャマ代わりに着たワンピースに、砂で汚れたダウンジャケットという姿で帰国した。

現地時間の26日朝、くつろいでいたら、「津波が来る、逃げろ」と、海岸から戻ってきた恋人が言った。着の身着のまま飛び出した。くつをはく余裕もなかった。「逃げるのに必死で振り返る暇もなかった」という。

近くのホテルの高層階に避難し、しばらくしてコテージに戻った。部屋は水浸しで、所持品はすべて海水と砂にまみれていた。「パスポートまでぐちゃぐちゃ」と疲れ切った様子で話した。

兵庫県高砂市の男性会社員 (57) は、パトンビーチ近くのホテルで地震に遭った。揺れは激しくなかったが、しばらくしてビーチから「キャー」という叫び声が聞こえてきた。見下ろすと海岸に高波が押し寄せて、人が逃げまどっていた。

道路は横転した自動車でふさがれ、海岸沿いに並んでいた土産物店は、波にさらわれて消えていた。ビーチから空港へ向かう道は、避難者であふれていた。車は通れず、バイクタクシーで空港にたどり着いた。

滋賀県野洲市の会社員田路公夫さん (27) は26日午前の便で帰国する予定で、海岸沿いにあるプーケットの空港にいた。海を見ていたら、土砂が混じった茶色い高波が押し寄せ、滑走路を水浸しにする様子がみえた。

すぐ空港内が停電し、空港閉鎖を告げる放送が英語で流れた。土産店などのシャッターが閉まり、従業員らが競って逃げ出した。「従業員のストかな」といぶかっていると、地元の航空会社員から「津波がくるので避難してください」と日本語で言われた。

搭乗予定だった300人以上の乗客は近くの山上の学校にバスで移送された。帰国後、「まさかこんなひどい状況とは。とりあえず家族に無事を連絡します」と公衆電話に駆けこんだ。



プーケット島のダイビングショップ「マリンプロジェクト」によると、津波発生時、日本人16人を含む20人の客が、パトンビーチからボートで約2時間の場所でダイビングを楽しんでいた。引率していたスタッフは「海の中では特に異変を感じなかった」と言う。

昼ごろにボートの上で休んでいた時、別のダイビングショップのボートから、「津波が来たらしい。次の波が来るといけないので、安全な場所へ避難しよう」と無線で連絡が入った。客は全員無事で、店に戻ってから日本に電話し、無事を知らせていたという。

名古屋市東区の自営業和田佳裕さん (38) は夫婦で島に旅行に来ていた。パトンビーチから約150メートルのホテルの5階に宿泊していたところ、突然停電になったという。

「1階のフロントに苦情を言いに行くと、玄関先の道路が冠水していて驚いた。すると、また、津波がやってきて、車が大きな音を立てて玄関近くまで流されてきた」と当時の様子を話した。

パトンビーチ近くにある高級ホテル「ダイヤモンド・クリフ・リゾートアンドスパ」は日本人に人気で、宿泊する約400人の半数以上が日本人という。ホテル付属のレストラン2棟が、津波にさらわれて跡形もないという。

(12/27 14:00)

東京新聞より
『高い波が一気に』恐怖の瞬間語る
プーケットから帰国の旅行客ら

「一度波が引いた後、高い波が一気に来た」「ホテルのロビーは野戦病院のようだった」。インドネシア・スマトラ沖地震で津波の被害を受けたタイの観光地、プーケットから二十七日午前、成田空港に到着した旅行客らは恐怖の瞬間などを語った。

友人二人と一緒にプーケットに滞在していた東京都内の三十歳代の女性会社員は「海岸にいたが、一度波が引いた後に高い波が来た。ビーチの屋台が流されたり、海岸に置かれていた荷物が全部流されてしまった」。女性は波打ち際から遠いところにいたが、それでも高さ四〇-五〇センチの波が押し寄せ、慌てて逃げたという。

東京都の三十歳代の男性会社員も「妻と新婚旅行に行った。海の見えるホテルで食事をしていたら、すごいスピードで波が来るのが見えて、ボートに乗ろうとしていた人たちが流されていくのが見えた」と振り返った。

東京都の四十代の会社員女性によると、津波が押し寄せたホテル一階は泥だらけになり、二階にあるロビーにはけがをした観光客らが運び込まれた。「出血している人もいて、野戦病院のようだった。停電でテレビも見られず何が起こっているのか分からなかった」

家族五人で帰国した千葉県市川市の中学一年川瀬裕之君 (13) は「津波が来た時、お父さんとビーチにいた。波頭が線のように見えたと思ったら、一気に波がさくを越え、海岸線にある店をのみ込んだ。津波を見たのは初めてで怖かった」と話した。

一方、これから現地に向かうという東京都の地方公務員 (43) は「ぎりぎりまでやめるかどうか迷ったが、ホテルなどは安全だと言われたので、行くことにした。代金を振り込んでいるし、子ども二人が楽しみにしているから、余震は気になるが思い切って行くことにした」と語った。

また、同日午前のスリランカから成田への到着便はキャンセルになり、スリランカ航空成田空港支店には問い合わせが相次いだ。

読売オンラインより
突然、窓が割れるような音…邦人観光客が恐怖の体験

【プーケット島 (タイ南部) =川辺徹】インドネシア・スマトラ島沖の地震による津波で大きな被害を受けたタイ南部のプーケット島で、一夜明けた27日、ホテルに避難していた邦人観光客が津波襲来の恐怖を生々しく語った。

北海道札幌市の会社員本間一男さん (49) と美恵さん (46) 夫婦は、宿泊していた大型ホテルの1階が砂に埋まった。27日朝になってようやく、ホテルの屋上から家族に連絡を取ることができた。

本間さん夫婦によると、津波のあった26日朝、2階の客室から外出しようとしていたところ、突然、窓ガラスが割れるような音がしたためベランダに出た。道路にはすでに波が押し寄せてきていたという。

美恵さんは「悲鳴が聞こえ、手が震えてバッグに荷物が入らなかった」と話した。宿泊客らはパニック状態で、非常階段を使って4階へ避難。ホテルのスタッフが「次の波が来た時は柱につかまって」と呼び掛ける一幕もあった。

水かさは増し、さらに屋上へと逃げた。同じホテルに宿泊していた大杉穣さん (36) (横浜市) ら日本人2家族と励まし合いながら、屋上で一夜を明かしたという。本間さんたちは26日に帰国するはずだったが、「今日には帰れるだろうか」と不安そうに話した。

(2004/12/27/14:21 読売新聞 無断転載禁止)

NEWS EVEより (動画あり)
津波被害、帰国した邦人は・・・

プーケット島などから帰国した旅行客は、一様に、不安な表情で当時の様子を語りました。
「怖かったです。20メートルから30メートルくらい波が引いていって、そうしたら波が戻ってきて、戻ってきたと思ったら普通の位置以上に波が迫ってきた」
「自分は下の方にいたが、みんな下から上がってきて、自分も上に上がったが、いたところは波で埋もれた」
「桟橋からボートに乗ろうとしていたところで、桟橋ごと流された。地響きが『ゴォー』という、何があったんだろうと・・・」
「一瞬で流されてしまって、みんな大パニックになった」
「沖を見ていたら白い波が出てきて、沖合いを貨物船くらいの高さの波が通っていって、海岸はジューサーの中のように水が泡だっていて、あまり経験したことのない怖い感じ」 (帰国した人)

ご覧の映像は、旅行者が撮影した、津波が押し寄せた際のプーケット島の様子です。

海岸沿いのカウンターバーや土産物店がある芝生の上の部分が、押し寄せた津波で波につかってしまっています。

この影響で、スリランカ航空ではコロンボのカトナヤケ空港発でモルディブのマーレ空港を経由し、成田空港着予定だったUL460便の欠航が決まっています。 (27日 11:19)