every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

なぜ”ロキノン”は嫌われるのか?

2013-05-25 | Rock
↓先日のこの記事、"ロキノン"云々でなくて音楽好きが揶揄されているのではという仮説。「TVに出てない音楽って何だかわからないよね」的な。その代名詞(=TVに出ないけど目に付く)としての"ロキノン"ではないか?

マイナビ | ロキノン系男女 自分らしさ過度に重視するため就活に苦戦か(2013/05/19])

『ロッキンオン』今月号はキース・リチャーズで先月号はピンク・フロイドが表紙なんですけど。いまの新卒世代にしてみれば親の聴いてた音楽でしょ。親子で読むロッキンオン。親の聴いてた音楽聴くなんて良い子じゃねぇか。しかし、件のマイナビの記事は「優等生すぎて覇気がない」という論調ではない。

ん~、"ロキノン"系というのは主に『ロッキンオン・ジャパン』を差すのであって『ロッキンオン』のことではないのだろうな。
最近はバンドやっている人もJ POPしか聴かないというしなぁ。

にしても"系"というほど『ロッキンオン・ジャパン』って読まれてるの? 影響力あるの? そもそも読んでない自分にはそこらへんピンとこない。「メロン牧場」は毎号立読みしてるけどさ。



マイナビの記事を抜きにしても"ロキノン系"というのが揶揄の言葉としてひとり歩きしている印象が強い。そもそも読んでない人も"意識高い"よりカジュアルな言葉と使っている感じ。


ロッキンオン社にとってみれば言い掛かりにも近いのだけれど、90年代の古雑誌を読み返すと原因は『ロッキンオン・ジャパン』にあるといえそう。



有名な小沢健二の抗議文。
『「僕は救われたかったんだ」なんていってねーぞ!』

確かHMV渋谷に張られていたポスターに小沢健二が直筆で書いていたし、当時のライヴMCでも話題にしていたようです。

『「僕は救われたかったんだ、と山崎洋一郎は言った」とか、そんなんで言いと思うんだ。ロッキンオンJAPANは毎日新聞じゃないんだからさ』『そんな公正明大な事は誰も期待してないでしょう! たかがロック雑誌に。』


小沢健二は「僕は救われたかったんだ」と見出しをつけた山崎洋一郎に"暴走した聴き方というのはあっていいし、自分もそうだったから、それを全面に出せば?」っていうことをこの記事の中で言っているんだけど、要するにこういう"暴走"が"ロキノン系"といわれる所以ではないかと。

因みに山崎洋一郎さんは現ロッキオン編集長ですが……何か?

よーするに件の記事は世代論でも何でもないわけですね!

rockin'on (ロッキング・オン) 2013年 06月号 [雑誌]rockin'on (ロッキング・オン) 2013年 06月号 [雑誌](2013/05/01)不明

ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2013年 07月号 [雑誌]>ROCKIN\'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2013年 07月号 [雑誌]
(2013/05/30)
不明


電気グルーヴの続・メロン牧場―花嫁は死神 上電気グルーヴの続・メロン牧場―花嫁は死神 上(2008/04)電気グルーヴ
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