every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

40年目の『SONGS』  「ディスクチャート・アゲイン#2」に行ってきた。

2015-04-28 | Rock
シュガーベイブのWIKI(やその元となったモノの本)を読むと、"三輪車"をなし崩し的に辞めた大貫妙子が矢野誠から「いいやつらがいる」と紹介された四谷のロック喫茶“ディスク・チャート”を訪れる"とあるのですが、これが四谷のジャズ喫茶『い~ぐる』の前身だとは不勉強にも知りませんでした!

内装は当時とほぼそのままという『い~ぐる』でシュガーベイブの話を窺うというまさに歴史的なイベントだったわけです。

単にい~ぐるのめちゃくちゃいい音響で『SONGS』聴けるくらいに思ってのに、ラッキー!


イベントの概要を主催者さんのHPから引用いたします。

シュガーベイブのアルバム『SONGS』がリリースされた1975年4月25日から40年目を迎える2015年4月25日、四谷いーぐる(旧ディスクチャート)で、スペシャルなトークイベント開催。題して「ディスクチャート・アゲイン#2」。当時の音楽担当(長門芳郎、小宮やすゆう)ほかが72/73年に店内で流れていたレコードを紹介しながら、シュガーベイブ結成のきっかけとなった伝説のディスクチャート・セッションほか、興味深いエピソード等を語り尽くします。シュガーベイブが産声をあげた場所で聴くオリジナル・アナログ盤『SONGS』は格別!
♫開場~開演前及び、トークイベント終了後~19時まで、『SONGS』が流れます。



四谷DISK CHART♫
 その昔、四谷駅の近く、新宿通り沿いの地下に「ディスクチャート」というロック喫茶がありました。オープンは、1972年秋。わずか半年で閉店したにもかかわらず、山下達郎、大貫妙子、村松邦男らのバンド、シュガーベイブ誕生の地として、音楽ファンの間で語り継がれることになります。オーナーは、1967年にオープンしたジャズ喫茶「いーぐる」の後藤雅洋さん。このディスクチャートでかけるレコードのセレクションを任されていたのが、小宮やすゆう(シュガーベイブ、石川セリへの楽曲提供で知られるシンガーソングライター)と、後にシュガーベイブのマネージャーとなり、細野晴臣、ピチカート・ファイヴなどのマネージメントを手がけ、南青山のパイドパイパーハウスのオーナーでもあった長門芳郎。現在、「いーぐる」として営業している場所こそが、かつて、ディスクチャートがあった場所。 スピーカーがTANNOYからJBLに入れ替わった以外、内装/レイアウトは1972/73年当時のままです。

nite owl diary 2015年 03月 26日より




当日はシュガーベイブのドラマーである野口明彦氏、ギタリストである徳武弘文氏も駆けつけ、当時の思い出話に花が咲きます。
「ディスクチャート」のレコード係であった長門、小宮両氏による当時のヘビーローテーション曲が順番に掛けられました。


ディスクチャートでの水曜日セッションはこのような雰囲気だったのかと感じるよいライヴでした。






その後、小宮やすゆう氏の40年遅れ(!)のソロ・デビュー・アルバムのライヴを披露。
「ディスクチャート」で毎週水曜日に催されていたという"水曜セッション"はこんな感じだったのかと思わせる、アットホームなライヴでした。


当時、「ディスクチャート」で録られた秘蔵のデモテープも聴くことが出来たのですが、おそらくマイク一本とテレコだけで録られたその音があまりにも瑞々しく、立体的で驚きました。
何ら細工のしていない素朴な録音。かつ「い~ぐる」の極上のステレオだからこそ、なのでしょうけれども、恰も演奏している姿がみえるような臨場感で、とても40年前に録られたモノとは思えません。

それはメロディや演奏が古びない…というよりも出た音がそのままテープに吹き込まれていたということです。つい先程録ってプレイバックしているかのような。
写真や映像だとこうはいかないでしょう。それは視覚情報と音声情報の特性の違いなのかもしれません。テープの保存状態が奇跡的なまでによかったことなど様々な条件、偶然が重なっての出来事だったとは思いますが、音楽は時間の芸術、いわばタイムマシンだなとシミジミと感じ入りました。




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