every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

How to Sell a "RAP"? スチャの野音と代官山UNITでのREFUGEE MARKETについてナンチャラカンチャラ

2013-06-17 | HIP HOP
2013年6月16日は日本のヒップホップを考える(っていう表現は大げさかもだけど)上で重要な一日になったかなと思う。何かを象徴する日というか。

日比谷野音で<スチャダラパーワンマンライブ『23』>が代官山UNI1で<Refugee Market>が催されてたからだ。

同じ日に客層が被るライヴが開催されることは日常茶判事だし、スチャとISSUGI / Mr.PUG / KID FRESINO / 仙人掌 / 白昼夢 ……といったアクトが(同じ日本語ラップとして括れるとはいえ)客層がそこまで被っていたワケではない。周りにはどっち行こうか悩んでいる人おおかったけれども。


では、何故ワザワザ書くのかというと、両方とも「会場に来ている人だけが買える。もしくは先着で貰えるCDがある」というのを、集客の為のアテンションとひとつして打ち出していたことだ。

6ピース バリューパック新作「6ピース バリューパック」


スチャダラパーはミニ・アルバム『3000』、シングル「哀しみ turn it up」、バンド・アレンジでの『よりぬきスチャダラ全力投球』(これだけ聴けてない…)、そして今回発売したミニ・アルバム『6ピースバリューパック』と新作を会場限定(或いはプラス公式サイトの通販)で販売している。

CDが売れないという時代の流れにあって、その場でしか味わえないライヴと会場限定のCDというのはレコーディング・アーティストにとってよいサークルを生み出していると思う。
ファンがライヴへ行くモチベーションのひとつになるだけでなく、会場限定のグッズを「いつ買うの? いまでしょ!」とばかりに販売する事ができるからだ。そして、そのある種閉鎖的な関係は送り手と受けての連帯感も生み出して、ファンがよりファンになるという良いサイクルを生み出しているように思える。

問題は「そりゃスチャみたいなベテランだからできることだよなー」という点があるんだけど、(スチャに比べればまだ知名度が低い)<Refugee Market>周辺のアーティストもそういった効果を生み出しているように思えるのだ。

DOGEAR RECORDS x P-VINE RECORDS Presents REFUGEE MARKET at 代官山UNIT


正直、筆者は<Refugee Market>出演アーティストの"レコード屋で売っている音源"に関しては可能な限りフォローしているつもりだし、実際に愛聴している。けれど、会場限定のCD(MIX CD)に関しては「高値がついているなぁ」という情報以外持ち合わせていない。

だから、上記で延べたような方法論がどこまで通用しているか分からないけれど、会場に足を運んでライヴを体験するというデジタルにしきれない"体験"とそこでしか聴けない音源を販売するという組み合わせはこれから「ラップを売る」ということを考える上で、ある種「定石」として考えなければ……なぁと思える出来事だった。


No.2 dogearrecords presents....Who ?


話がとっちらかりそうだったから、ヒップホップ/ラップに限定した話にしたつもりだけれど、音楽を売るということに関しても、もしかしたらこの話は当てはまるのかもしれない。

もちろん作品ならびにパフォーマンスが優れているというのは大前提。それをお客さんにちゃんと伝える。それをマネタイズする(何のために? 何よりも活動を続けられるように)ということを考えざるえない時勢なので(自分の個人的立ち居地からも……というのもあるんですけど、個人ブログなんで、そこらへんについて書かないのはご了承くだせぇ~)。



Scha Dara Parr - サマージャム'95


……とか思ったよ。オレは野音いったけど出音もよくて良いパフォーマンスだったと思う。サイコーだった。
気持ち言い気候だったし「サマージャム'95」~「彼方からの手紙」なんて胸アツでしたよ。


んじゃーねー!

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