令和3年9月第2週は6日(月曜日)から10日(金曜日)までの5日間。この期間内に国民の祝日等は存在しない。
日本政府財務省のホームページによると同国債の発行計画は下記の通り
9月7日(火) 30年利付国債
9月9日(木) 国庫短期証券(6ヶ月)(第1021回) -
9月9日(木) 5年利付国債
9月10日(金)国庫短期証券(3ヶ月)(第1022回)
また同期間内に償還される国債は償還日の割引短期国庫債券(6ヶ月)で償還額は3兆3,999円のみ。これを見る限りこの期間においては家計及び企業から政府への資本の移動過多となる。
9月第1週に突然、表明された管首相の辞任だが、その直後から東証一部日経平均、TOPIX共に上昇している。この資金はどこから供給されているのだろうと思う。円米ドル相場を見る限り日本市場に急激に外国資金が流入している状況でもないので、日本国内の資金が株式市場に流入しているとみるしかないが、誰が資金を出しているのか。まあ、企業の現預金が400兆円を超えているそうだから、その一部が運用先を求めて株式に流入したとみるのが最も順当なところとは思うが。
第2週は第1週に引き続き東京市場への資金流入が続いた印象。日本国債は現物、先物ともに利回りに急激な変動は無かったようで資金の供給者が謎。第1週と比較すると債券、外為共に大きな変化は見られないから、国内法人が投資しているとみるのが無難か。それとも命知らずの個人が資金を出しているのだろうか、そうだとすると・・・・日本国内の経済指標では7日(火曜日)に7月景気動向指数、8日(水曜日)に8月ウォッチャー調査、9日(木曜日)に8月工作機械受注がそれぞれ発表された。このうち7月景気動向指数、8月ウォッチャー指数はともに低下、8月工作機械受注動向が86.2%増の1265億8700万円と、10カ月連続で前年実績を上回ったとのこと。ただし内需は2倍の462億1900万円と6カ月連続で増加。外需は78.9%増の803億6800万円と10カ月連続で増加したとあり、国内需要よりも外国需要が金額で上回る状態。我が国の空洞化はもはや治癒しがたいところまで来ているのだろうか。
親戚のおばさんは中学校を卒業してから水産加工場を振り出しに幾つかの仕事を転々として、25歳で結婚してから夫とは別に小さな商売を始めた。それは家計の足しになれば良いと言った程度の小さな商いだったのだが、それも数年前に体調を崩して止めた。
おばさんは商売を続けている間、国債に投資していた。きっかけは取引のある金融期間の従業員から進められたからで、定期預金よりも利率がよいというセールストークにつられて始めたのだが、投資を続けているうちに結構な額になっていた。商売から手を引くと決めたとき、おばさんはそれまで住んでいた家を取り壊した上に、新たに土地を購入して大きな二世帯住宅を建てて息子夫婦と一緒に住み始めたのだが、その資金には全て国債の売却益を充てた。おばさんはそれでも結構な額の貯金が残っていると自慢していた。
今、MMTという経済理論を耳にすることがある。一部の専門家はそれを批判しているようだが、僕は政府の積極財政を支持するからMMTにも魅力を感じる。
僕の親戚の、中卒で恐らく新聞の記事を理解できるかどうかすら怪しい、まして政府の財政金融政策など理解しているとは思われないおばさんは、国債に投資し、つまり、国の借金(「何故「政府債務」と言わないのだろう)を増大させて自分の貯蓄を殖やし、そして、不動産を購入した。
国債と聞くと途端に償還財源の問題が取り上げられるが、しかし、僕の親戚のおばさんのように償還後の資金が国内で支出されるのであれば殊更にそれを問題視して財政の緊縮を招くことは社会にとって危険ではないかと思う。
日本政府財務省のホームページによると同国債の発行計画は下記の通り
9月7日(火) 30年利付国債
9月9日(木) 国庫短期証券(6ヶ月)(第1021回) -
9月9日(木) 5年利付国債
9月10日(金)国庫短期証券(3ヶ月)(第1022回)
また同期間内に償還される国債は償還日の割引短期国庫債券(6ヶ月)で償還額は3兆3,999円のみ。これを見る限りこの期間においては家計及び企業から政府への資本の移動過多となる。
9月第1週に突然、表明された管首相の辞任だが、その直後から東証一部日経平均、TOPIX共に上昇している。この資金はどこから供給されているのだろうと思う。円米ドル相場を見る限り日本市場に急激に外国資金が流入している状況でもないので、日本国内の資金が株式市場に流入しているとみるしかないが、誰が資金を出しているのか。まあ、企業の現預金が400兆円を超えているそうだから、その一部が運用先を求めて株式に流入したとみるのが最も順当なところとは思うが。
第2週は第1週に引き続き東京市場への資金流入が続いた印象。日本国債は現物、先物ともに利回りに急激な変動は無かったようで資金の供給者が謎。第1週と比較すると債券、外為共に大きな変化は見られないから、国内法人が投資しているとみるのが無難か。それとも命知らずの個人が資金を出しているのだろうか、そうだとすると・・・・日本国内の経済指標では7日(火曜日)に7月景気動向指数、8日(水曜日)に8月ウォッチャー調査、9日(木曜日)に8月工作機械受注がそれぞれ発表された。このうち7月景気動向指数、8月ウォッチャー指数はともに低下、8月工作機械受注動向が86.2%増の1265億8700万円と、10カ月連続で前年実績を上回ったとのこと。ただし内需は2倍の462億1900万円と6カ月連続で増加。外需は78.9%増の803億6800万円と10カ月連続で増加したとあり、国内需要よりも外国需要が金額で上回る状態。我が国の空洞化はもはや治癒しがたいところまで来ているのだろうか。
親戚のおばさんは中学校を卒業してから水産加工場を振り出しに幾つかの仕事を転々として、25歳で結婚してから夫とは別に小さな商売を始めた。それは家計の足しになれば良いと言った程度の小さな商いだったのだが、それも数年前に体調を崩して止めた。
おばさんは商売を続けている間、国債に投資していた。きっかけは取引のある金融期間の従業員から進められたからで、定期預金よりも利率がよいというセールストークにつられて始めたのだが、投資を続けているうちに結構な額になっていた。商売から手を引くと決めたとき、おばさんはそれまで住んでいた家を取り壊した上に、新たに土地を購入して大きな二世帯住宅を建てて息子夫婦と一緒に住み始めたのだが、その資金には全て国債の売却益を充てた。おばさんはそれでも結構な額の貯金が残っていると自慢していた。
今、MMTという経済理論を耳にすることがある。一部の専門家はそれを批判しているようだが、僕は政府の積極財政を支持するからMMTにも魅力を感じる。
僕の親戚の、中卒で恐らく新聞の記事を理解できるかどうかすら怪しい、まして政府の財政金融政策など理解しているとは思われないおばさんは、国債に投資し、つまり、国の借金(「何故「政府債務」と言わないのだろう)を増大させて自分の貯蓄を殖やし、そして、不動産を購入した。
国債と聞くと途端に償還財源の問題が取り上げられるが、しかし、僕の親戚のおばさんのように償還後の資金が国内で支出されるのであれば殊更にそれを問題視して財政の緊縮を招くことは社会にとって危険ではないかと思う。