カレー屋(EXA)

エキプロ5で遊ぶブログでした。もはやその名残りはほぼない。

いこうぜ、ガンバレの向こう側

2018-12-16 23:20:00 | スポーツその他
12月16日。

ガンバレ☆プロレス2度目の後楽園ホール大会は、
おそらく事前に予想されていたよりも個人的には多いのではないか、
という客入りのもと行われ、
ガンバレ☆プロレスの選手たちの奮闘のもと、
熱戦が展開されていきました。

そして、メインイベント。

あの日の一つの決定的な“違い”をキッカケに袂を分かつこととなった、
藤田ミノルとの“トモダチ”同士のシングルマッチに、
大家健は、敗れました。



試合後、倒れたままの大家健と、リングサイドで試合を見届けた今成夢人に、
藤田ミノルはマイクを手にとり、投げかけます。

「いやー、いい眺めだ。
…あれ?ひょっとして、お客さんの中で、“大家健を応援してた人”、恥ずかしいと思うけど手を上げてもらえますか?」

パラパラと手を挙げる観客。
私もそこで、手を挙げました。

「絶妙に、微妙〜!
…おい、大家健。これであの後楽園からの2年間、
途中の答え合わせ、できたみたいだな。
2年前より、お客さん少なくなってるじゃねえか。」



客入りだけが全てではない。
にしても、目に見える一番の指標である“現在”を、
藤田ミノルは、大家健に、今成夢人に、観客に、
ガンバレ☆プロレスになげかけ、こう続けました。

「ガンバレ☆プロレス、大家健、そしてこの俺の2年間が、この程度だったってことだよ。」



“この2年間”についての二人の足跡については、
前稿の通り。
藤田ミノルは様々な場所で怪しい輝きを放ち、
大家健は私生活の充実、インディーJr戴冠の一方で、
なんとなく、模索する日々が続いたように思います。

戦績で言えば大家健が劣っているとは思いませんが、
藤田ミノルのプロレスラーとしての充実、輝きは、
この2年間素晴らしい…と、個人的には思っています。

それでも。

試合に勝っても、大家健を応援する声を覆しきれなかったことについて、
自身についてさえも“この程度”と、言い切った藤田ミノル。

「お前はどうせ、『それでも頑張ってる』っていうんだろ?お前(おそらく今成)も『日々を頑張ってる』って言うんだろ?
そう言わねえと惨めだからよ。
でも、見ろ。
“頑張りきれなかったから”、これだけの客になってるんじゃねえのか?」

ガンバレ☆プロレスは、正論に弱い。
ガンバレ☆プロレスは、見に来た観客も、ガンバレ☆プロレス。

そして、藤田ミノルの続けるこれらの言葉は、
敢えてこう言いますが、“我々”の心に、
深く深く、食い込みました。



藤田ミノルの言葉は、こう続きます。

「例え頑張りが足りなくても、俺は俺らしく生きるしかねえんだ。」

“自分の人生の主人公は自分。”というのは大家健の言葉。

その後に続く言葉は、ガンバレ☆プロレスへの決別の言葉でしたが、
個人的にはここまでで、少しばかり感情が溢れてくるところで。

藤田ミノルは本当に、ガンバレ☆プロレスに優しく、
また、ガンバレ☆プロレスに賭けてくれていることに。



もし、もはや決別しているのであれば、
入場曲を“ガンプロの藤田ミノル”としての『♪秘密』ではなく、
BASARA、あるいは、大日本・FREEDOMSの藤田ミノルとして、
出てきてもよかった。

でも、藤田ミノルは、ガンプロの…
ガンプロの“敵”の藤田ミノルとして、大家健と相対した。

“F”と黒々と印字された頭陀袋を膝に置きながら、心情的には入場の時点で、
僕個人は、藤田ミノルに負けてました。



今回の後楽園大会、個人的には、一番見たいものは見れませんでした。
そして、それを見るのは中々もしかしたら困難なのかもしれない、
とも思ってます。

でも、諦めない。

私はただの観客で、ただの傍観者だけれど、
我慢して、渇望して、待って、見続けることはできるし、
そのことについては、なんだか妙に自身がある。

大家健が、今成夢人が、ガンバレ☆プロレスが、藤田ミノルも。

ついで(?)に自分自身も。
全て含めて。

“頑張りきること”を渇望して、また明日から、
楽しみに生きていこうと思います。
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