明日の風

明日は明日の風が吹く。気楽にいきましょう!

大谷貴子さん

2019-06-06 19:23:18 | 日記

今日発売の週刊文春の「この人に会いたい」が大谷貴子さんでした。大谷貴子さん、知っています?

30年前に設立された骨髄バンクの仕掛け人です。大谷さん自身、白血病でしたが、奇跡的に母親とHLA型が適合して(兄弟姉妹は4分の1の確率で一致しますが、親子の一致は稀だそう)、骨髄移植により治癒します。大谷さんがすごいのは、自分は治ったのに、同じ境遇にある白血病患者のために、骨髄バンクを作ろうと考え実現したことです。もちろん彼女一人の力ではないでしょうが、彼女の奔走なしには、30年前に骨髄バンクができることはなかったでしょう。このサクセスストーリーは、NHKの人気番組だった「プロジェクトX」でも取り上げられました。

骨髄移植を受けると血液型が変わるそう。大谷さんはA型からお母さんのB型になったとか。性格は変わりましたか?という阿川佐和子さんの質問に「変わりません」(笑、この質問はよくされるそうです)

また花粉症やアレルギーはドナーのそれを受け継ぐそうです。私は数年前に骨髄バンク卒業しましたが(54歳までです)、もし私の骨髄をもらうと花粉症になるってこと。逆に大谷さんは、移植で花粉症も良くなったそう。

あと、このところ毎月1万人単位で骨髄バンクの登録者が増えて、登録者数は50万人を超えたそうです。もちろん、池江選手の白血病報道の影響ですね。正直、そんなことで!?と思わなくもないですが、どんな動機であれ、骨髄バンクに加わる人が増えるのはうれしいことです。

さて、このテーマのもう一人の立役者は、骨髄バンクによる非血縁者骨髄移植の第1号ドナーになった田中重勝さんだと思います。ググってみると、田中さんは今も骨髄バンクの活動にご活躍のようですね。

 

追記 NHKの朝ドラ『スカーレット』(2019年度冬)の主人公の一人息子が白血病になります。骨髄バンクができる数年前という微妙な設定。朝ドラはハッピーエンドが多いような気がしますが、今回は違う展開!? ともかく家内制手工業的なドナー探し(普通はみつからない)を見ていると、大谷さんたちがやったことの意義がよく分かります。

実際に骨髄提供したサイボウズの青野社長が、日本のドナー登録者数は、先進国のなかでは超低い水準(人口比0.4%日本より人口が少ないドイツはドナー登録400万人で人口比5%)、「かっこ悪くないですか」と書かれています。

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