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憲法9条 戦争と平和

自分が生きている間に、戦争や紛争をなくしたい。理想郷ということではなくて・・・

ゲバラは39歳で死んだ

2004-11-10 | weblog
「ゲバラを脱神話化する」太田昌国著。考えさせられることが多い良書です。

太田氏はキューバ革命やゲバラに対して好意を示すと同時に批判的なコメントと解釈を加えています。特に、私たちにとって差し迫った問題として抱えている「軍(自衛隊)」「暴力」といった中心部に通じる内容として読むことができます。

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現在の革命が、「国家の廃絶」も、「軍隊=常備軍の廃絶」も口にしなくなって、久しい。資本制社会の常識的な価値観に、それが「現実的であるがゆえに」骨の髄まで侵食された社会革命の理念と実践は、夢も理想も語ることなく、ますます袋小路に追い詰められる。
「国際主義の総括」の後に待つ課題はなにか? 本質的に非民主主義的な存在であり、「敵」を意志的に殺すことを使命とする軍隊が、ゲバラが言う「新しい人間」の社会で強大であり続けることは、大いなる矛盾であるという問題意識ではないか。
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引用:『「ゲバラを脱神話化する」』(現代企画室)P.100

革命軍が国軍として常態化することの矛盾を指摘し、「軍」そのものが持つ非人間性を「英雄ゲバラ」を通して浮き彫りにしています。

私たちはいま日本の「軍(自衛隊)」がイラクに進駐し、アメリカが行う戦争に対して、「有志連合」として加担しているという現実に直面しています。アメリカ軍の行っている行為は、シビリアンコントロールのらち外にあり、「軍」の持つ凶暴性が歯止めが効かない形でむき出しになっています。いや、アメリカ軍の行為は「軍=シビリアン」が持つ本質を忠実に体現しているにすぎず、シビリアンコントロールを前提とした「軍」そのものの限界性を示している、と踏み込んで語ることができます。

ゲバラは娘に宛てた最後の手紙で次のようにつづっているそうです。

「自分が生きてきた社会というものは、人間が人間の敵である、そういう社会であった。今おまえは、そうではない社会に生きることのできる特権を持っているのだから、それにふさわしい人間にならなければならない」

1967年、革命戦士ゲバラは39歳で死にました。幾度となくゲバラブームが起きると同時に「神話」から解き放たれていきました。2004年現在、この社会が抱える問題の中心部が見えてきました。



太田昌国氏シンポジウムが11月23日にあります

宗教戦争 小泉首相の「支持」

2004-11-09 | weblog
ラマダンを無視し攻撃をはじめたアメリカ軍はイスラム世界から孤立すると思います(対話を拒否し、敵対し孤立することを求めているかのようです)。あわせて暫定政府に対する信用も失われる、ということを意味しています。引き続き恐怖による支配を試みても、イラク国民は暫定政府そして新政府を認めることはないでしょう。少なくとも暫定政府は、自国民を殺害しているわけです。「平和のため」「民主主義のため」「自由のため」「治安回復のため」これらの弁明がむなしく響きます。もうすでに批判の声はあがっています。

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イラク駐留米軍と政府軍が武装勢力掃討を目指して中部ファルージャで開始した軍事作戦について、イラクのイスラム教シーア、スンニ両派から8日、厳しい批判が上がった。イスラム社会は9日、断食月(ラマダン)の中でも最も重要とされる夜を迎える。米軍と政府軍がイスラムを敵にする可能性も出てきた。
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出典:毎日新聞 『<ファルージャ攻撃>イスラムから批判続出 宗教戦争の危険』
※日本の主要メディアよりアルジャジーラが詳細に報告しています。

イスラム教に対する誤解が日本人の中にあるかもしれません。イスラム教、キリスト教ともに歴史的に過ちを犯していると思いますが、キリスト教が平和を求めているのと同様にイスラム教も平和を求めていると言えます。もちろん全てとは言いませんが、イスラム教徒(ムスリム)やキリスト教徒は他者にたいしても寛容で親切です。日本ムスリム教会の「イラク問題に関する統一見解」や「同時多発テロ事件発生に関連して」の見解を読むことでも、そのことが理解できます。次のコメントは「同時多発テロ事件発生に関連して」の一部引用です。

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今回のテロリストの行動は、善良な一般市民の多くの生命を奪う非人間的な行動であり、人類の平安を願うイスラームに反するものである。又平和を愛す多くのムスリムの心を傷つけるものである。
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出典:日本ムスリム協会 日本ムスリム教会の見解

私は、ラマダンが明ける断食月明けの祭り「イードゥルフィトゥル」にいたるまで、日本国内のムスリムを取材したことがあります。ムスリムにとってラマダンが特別な期間であることが分かりました。「イードゥルフィトゥルはあなたたちにとってどのようなお祭りですか?」との私の質問に、「そうですね、子供の頃は特に楽しみにしていましたよ。日本で言うところのお盆やお正月が一緒にくるようなものですから」と答えてくれたことを思い出します。

その時期に攻撃をしかけるということに、特別な意味があることを考えざるをえません。毎日新聞が指摘しているように「宗教戦争」の様相を見せ始めたと感じます。しかしです、大多数のムスリムやキリスト教徒は、この戦争や攻撃を望んでいない、ということをしっかりと認識しなくてはならないと思います。その認識に基づいた解決策を考えて実行しなければならないと思います。

残念なのは小泉首相の言葉です。

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 小泉首相は9日、首相官邸で記者団に対し、米軍などによるイラク・ファルージャへの総攻撃について「成功させなきゃいけない。治安改善がイラク復興のかぎですから。テロリストグループが混乱させようと動いてますからね」と述べ、支持を明言した。さらに首相は武装勢力制圧の見通しについて「そういうふうに持っていかないといけない」と語った。
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出典:asahi.com 小泉首相、ファルージャ攻撃の支持を明言

まず、イラク戦争でわかったことは、一般市民が10万人以上殺害されたという事です。フセイン元大統領ではなく、多くの一般市民が殺害されたという事です。次に、日本がファルージャ攻撃を「支持」するということは、必然的に一般市民の殺害を容認することになります。加えて、自衛隊がサマーワに「進駐」している事実により、厳しい言い方ですが「イスラムの敵」になったことを意味していると思います。

平和的な解決を考える事の出来ない、そういった言葉を持ちえていない小泉首相は日本の政治家としての資質にかけていると言わざるをいません。戦争を肯定し、自衛隊を進駐させた戦後初の内閣総理大臣です。人間性を疑わざるをえません。小泉首相の軽薄な言葉の先に、多くの人々が殺害されています。そして、小泉首相の「支持」によって日本が誤った坂道を転げ落ちて行くことに怒りを覚えます。

 
映画『テロリストは誰?』上映会

教育基本法改正によって「心」と「命」が奪われようとしています

2004-11-05 | weblog
「お国のために命を投げ出してもかまわない日本人を生み出す」「国民の軍隊が意識される中で国民教育が復活していく」。『教育基本法改正促進委員会』総会での民主党・西村真悟衆議院議員の発言内容です。何もつつみかくさず、教育基本法改正の本音を語っています。

国は、所管する文部科学省を介して、それこそ国を挙げて改正に取り組むことを堂々と宣言しています。
「文部科学省では、今後、国民的な議論を踏まえながら、教育基本法の改正に取り組んでいきます。」
出典:文部科学省 〈教育基本法の改正〉

教育基本法改正の本音も意思も出揃っています。国民が認めるのか認めないのかが、切羽詰った形で問われています。国が改正すると宣言している以上、国民はもはや黙っていることは許されません。教育基本法の改正は国民を縛るものであり、国民の「心」と「命」を奪うものであるからです。

私は、下記の集会の主旨に賛同し、参加します。

教育基本法の改悪をとめよう!11.6全国集会
東京・日比谷野外音楽堂
地下鉄丸ノ内線霞ヶ関駅3分/地下鉄都営三田線内幸町駅2分/地下鉄日比谷線・千代田線霞ヶ関駅or日比谷駅3分/JR山手線・京浜東北線有楽町駅or新橋駅15分
2004年11月6日土曜日
開場 12:30分 開演13:30分
参加費 無料
この集会は、賛同費とカンパでつくられています。当日、カンパのお願いを予定しています。
集会後パレード(16:00ころ予定)

武器輸出三原則等

2004-11-04 | weblog
日本は武器輸出三原則を見直して、武器を輸出しようとしています。「安全保障と防衛力に関する懇談会」は、「少なくとも米国との間で、武器禁輸を緩和すべきである」と断定しています。これがどのような結果を生むのか、11月1日アメリカ大統領選直前の共同配信記事と続けて読んでください。

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弾道ミサイル防衛に関する日米共同技術研究が共同開発・生産に進む場合には、武器輸出三原則等を見直す必要が生じることなどを考慮すれば、少なくとも米国との間で、武器輸出を緩和すべきである。
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出典:「安全保障と防衛力に関する懇談会」報告書

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(前略)(補足→アメリカ)軍は年間2500万ドル(約26億5000万円)を上限に、他国の軍や反政府勢力、非正規軍に武器や通信機器、車両などを供与できる。特殊作戦司令部が活動を担当、諸勢力の協力を得るため武器を実質的な報酬として与えることも容易になるという。
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出典:大分合同新聞(共同)軍が外国勢力に武器供与へ 米、CIAへの批判受け

アメリカは、他国の軍や反政府勢力、非正規軍に武器を供与して、戦争を引き起こしている張本人です。紛争を誘発して、事と次第によってはアメリカ軍自ら介入する。「テロに屈しない」などといって軍事予算を拡大し、軍事行動を肯定しています。紛争の火種はアメリカ自身が生み出し、介入し、圧倒的な軍事力で人々を殺害し、「アフガニスタン、イラクは以前より平和になった」などどいって言っているのです。

アメリカは国の制度として、他国に武器を供与することができるのです。人々を破滅に導く制度を持っているのです。そしてそれを実行している国です。テロリストは誰? とあらためて問いかける必要があります。

日本に視点を転じてみます。日本の経済界を代表する東京電力顧問の荒木浩氏が座長になり、トヨタ自動車社長の張富士夫氏が座長代理となって『「安全保障と防衛力に関する懇談会」報告書』がまとめられています。「少なくとも米国との間で、武器禁輸を緩和すべきである」と。答申内容の重大性を深く憂慮せざるをえません。

出典:外務省 武器輸出三原則等

映画:『テロリストは誰?』上映会

アメリカ大統領選挙

2004-11-03 | weblog
アメリカ大統領選挙の結果に一喜一憂したり、何かを期待してはならないと思います。失望してはならないと思います。濃淡はあれ、歴代の大統領は覇権主義的であったからです。そして、アメリカ合衆国憲法日本国憲法を読み比べると、(当然、歴史的成立過程によって違うわけですが、)戦争の防止や平和の実現をアメリカに頼る事が非現実的であると思わざるを得ないからです。

暴力を肯定すること、に屈しない

2004-11-02 | weblog
「テロに屈しない」。この言葉をこれ以上殺害をさせてはならないという意味で、「暴力を肯定すること、に屈しない」と置き換えたいと思います。ここで比較的、冷静な社説を掲載している11月2日付けの毎日新聞を引用します。

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 何の罪もない旅行者を斬首(ざんしゅ)した残忍さをまず断罪しなければならない。人の命を盾に、自衛隊のイラクからの撤退という政治的な要求を突きつけた卑劣さも指弾したい。むごたらしい犯罪行為がどうして「聖戦」なのか。
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出典:毎日新聞 日本人人質殺害 イラクの危険な現実直視を

香田証生さんが殺害されての率直な意見だと思います。卑劣であり、殺害行為を決して許すことはできません。次に、重要な視点を提示している箇所を引用します。

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 今回の事件では、イスラム過激派組織が日本を「敵」として明確に意識していることに着目する必要がある。日本人の誘拐事件で初めて犠牲者が出た事実を重く受け止めなければならない。
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この考察は、他紙に見られない、冷静なものであると思います。

①「人道復興支援」を行っているはずの日本が、一体なぜ「敵」として意識されているのか? 
②「人道復興支援」を行っている日本を標的にするのは、狂信的で交渉の余地のないテロリストである。

毎日新聞は②の考えから一定の距離を求めているように読むことができます。②を基本的な考えとして、多くのメディアが論を展開していますが、①の問題意識を持ってもう一度過去から現状に至るまでの情報を整理する必要があると思います。②をスタート地点にすると、「対話」は生まれません。そして、今まさに行っている「武力による制圧」を思考してしまいます。

一体なぜ「敵」として意識されているのか?

ここに立ち返って、解決策を模索する必要があると思います。どちらの側にも立たないで、解決策を模索する必要があると思います。

毎日新聞は、テロによる犠牲者を「30人以上」と報じています。アメリカ同時多発テロでは、「3000人以上」が殺されました。米軍兵士も「1000人以上」殺されました。アルジャジーラは、アメリカ軍(連合軍)によるイラク人死者を「10万人以上」と報じています。

出典:アルジャジーラ Over 100,000 Iraqi deaths since war

テロリストだけが人殺しをしているのではなく、アメリカ軍も人殺しをしているという事実に眼をつぶらないことが大切だと思います。「テロに屈しない」という言葉が、アメリカ側に立って語っていることは明らかです。どちらかのサイドに立って議論をすることは公正とはいえません。危険です。どちらかのサイドに感情移入をして、憎悪を増してはいけません。「暴力」を肯定する余地を生んでしまうからです。

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 自衛隊派遣は12月14日に期限切れを迎える。テロの脅迫に屈するわけにはいかないが、自衛隊の活動が安全に継続できるのかどうかを、冷静に点検する必要がある。

 政府はイラクの厳しい現状をきちんと見すえて対応しなければならない。
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毎日新聞が冷静さを求めていることには、(信じがたい言説が飛び交うこの日本の状況において)敬意を表します。しかし、「テロの脅迫に屈するわけにはいかない」という言葉の持つ意味を考えていただきたい。この言葉が与える影響について考えていただきたい。イラク戦争によって殺害された人々に対して、今まさに殺害されている人々に対して、この先殺害されてしまうことが予想される現状に対して、それこそ冷静に点検していただきたい。そして「暴力を肯定すること、に屈しない」との結論を導き出していただきたいのです。

続 TB:「ビン・ラディン氏の演説の翻訳とそれについての若干の考察」

2004-11-01 | weblog
ビン・ラディン氏の演説の翻訳とそれについての若干の考察の翻訳によると、ビン・ラディン氏の9・11事件の動機は、次のようになります。

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私に直接影響を与えたのは、1982年以降、アメリカ合衆国がイスラエルにレバノンに侵攻することを許可し、なおかつ合衆国第6艦隊による援護を行うなどの一連の出来事である。これらの困難な時を通じて、数々の表現しがたい思惑(meanings)が私の頭の中によぎった。(これらは、なるほど表現しがたいものではあったが)、しかし、これらの思惑(meanings)は不正を拒絶しなければいけないという圧倒的な強い感情を私の内面に呼び起こし、不正なる者たちを罰さなければならないという強い義務感が私の中で芽生えた。
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ビン・ラディン氏は犯行のきっかけを具体的に語っています。1982年以降のレバノン侵攻であるとしています。この中でアメリカが行った「不正」に対して「数々の表現しがたい思惑(meanings)が私の頭の中によぎった」と吐露しています。

1982年のレバノン侵攻は国際社会の非難を浴びました。非難の対象は、侵攻したイスラエルそして軍事的、政治的に加担したアメリカです。ソ連は、対イスラエル制裁決議案を提出しますが、アメリカの反対によって否決されました。一方で、1990年のイラクによるクウェート侵攻は、アメリカ主導で国連決議が採択され、アメリカ主導による多国籍軍が編成され、湾岸戦争へと突入しました。

レバノン侵攻もクウェート侵攻も共に国際連合憲章違反です。先制攻撃は認められていないからです。アメリカは一方では味方を演じ、一方では敵に対する「制裁」を主導的に演じました。憲章を破ろうが、どのような非難を浴びようが、アメリカのやりたい軍事行動をとってきたのです。または、対話により開戦を回避する政治的な働きかけを無視して、アメリカのやりたい軍事行動をとってきたのです。一連の出来事は、アメリカの独善的な行動を示すと同時に、国連がアメリカの思惑のもと翻弄され、正義を失うことがあることを示しました。

ビン・ラディン氏は、アメリカに対して行った報復にいたる感情もあわせて語っています。

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我々がどんな思いでそのような仕打ちを受けたかをあなた方にも体験してもらい、これ以上我々の(祖国の)子供たちや女性を殺戮することをあなた方に思いとどまって欲しい(deterred from)と思ったからである。
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ブッシュ大統領が攻撃を開始するにあたって「理由」があったのと同様に、ビン・ラディン氏が攻撃を開始するにあたって「理由」があったことがわかります。どちらも、不正や不正義に対する制裁であり、自国民が殺害されたことに対する憤りを「理由」としています。

このことは何を意味しているでしょうか?

「テロには屈しない」として、アメリカ側に一方的に立つことに説得力がないことを意味しています。今なお「掃討作戦」と称して、アメリカ軍が一般市民をも殺害している事実を認識すれば、なおさらです。「理由」は双方それなりにありますが、いずれの「理由」も攻撃の根拠として認めてはならないし、ましてや一方のサイドに加担してしまうのは、合理性を欠くと同時に危険です。

ビン・ラディン氏の演説内容を読んで複眼的な視点で情報を集め、複眼的に解釈をすることの重要性を感じました。そして、戦争そのものを否定することが、あらためて重要であると感じました。戦争そのものを否定しなければ、何らかの「理由」によって戦争が肯定され、そしてその戦争によって新たな戦争を肯定する「理由」が生まれるからです。

香田証生さんに誓わなくてはならないこと

2004-11-01 | weblog
「彼の名前の由来が『生きて証(あか)しするように』ということ。世界のために役立つことをできる子。きっと生きて帰って来ると信じている」。出典:asahi.com 「無事に帰して」 香田さん家族、特派員協会で会見

香田証生さんの母節子さんの言葉です。私も子を持つ親です。私も子供の名前を決めるにあたり、想いをこめて授けました。親は自らの命に代えて、子の命を守りたいと願います。かけがえのないものだからです。

私には兄がいましたが、亡くしました。私は、「絶望」というものを知りました。私の父母は子を失い、兄が生きていて欲しいという望みを絶たれました。親が子を失うという事は、自らの命が絶たれること以上に、耐えることのできないことを私は知りました。肉親を失うということが耐え難いことであることを私は知りました。香田さんのご家族の気持ちを察すると胸が張り裂ける想いです。

人が亡くなるということは、誰かの「絶望」を生みます。人を殺す戦争は、誰かの「絶望」を生みます。そして、戦争は拡大し、継続しつづけます。戦争が生んだ「絶望」は、憎悪に転化しやすからです。戦争を遂行する為政者は、その心理を悪用するからです。

イラクでの武装グループの殺人行為を許してはいけません。アメリカ軍がイラク市民を殺害していることを許してはいけません。日本がアメリカの側に立って、結果的に人々の命を奪っていることを許してはいけません。イラク戦争を肯定する言葉や行為を許してはいけません。戦争を肯定する言葉や行為を許してはいけません。戦争による誰かの「絶望」を根絶するために。

TB:「ビン・ラディン氏の演説の翻訳とそれについての若干の考察」

2004-10-31 | weblog
このブログに私にとりまして価値のあるTBがありました。ビン・ラディン氏の演説の翻訳とそれについての若干の考察です。大変参考になるものですので、コメントを寄せるという形式を取らさせていただいて、考えを述べたいと思います。

四畳半寝太郎さん
こんにちは。TBしていただきまして、ありがとうございます。

テレビなどでビン・ラディン氏の演説内容が編集される形で報道されています。専門家のコメントも付加されてきています。全体概要をつかむと編集部分とコメントの方向性に違和感を改めて感じました。これら報道の編集方針にすでにバイアスがかかっている、という印象を受けました。それは、私自身がテレビ報道の現場に携わってきたものとして戒めをこめて感じるものです。テレビ報道、特にニュースは良くも悪くも分かりやすく伝える、という使命があります。そのため、一定のスタンスに「素材」を押し込んでしまう、という現象がおきてしまいます。しかし、だからといって重要なポイントを外してしまうということは、良くないことです。

四畳半寝太郎さんの考察でご指摘している、ビン・ラディン氏が同地多発テロの犯行を自ら認めたとする一つ目のみが伝えられています。恐らく演説の概要をつかんでいないか、イラク戦争を本質的に解決する事を思考していないことが原因なのかもしれません。コメンテイターは「米大統領選を前に揺さぶりをかけている」「テロリストが行う常套手段である」といったあまり中身のない主旨の「解説」に終始しています。

ここで重要なのは、四畳半寝太郎さんご指摘の二つ目の特徴、「アメリカ国民にたいして対話の姿勢を示すと同時に、和解の可能性を示唆した」ということを読み取る事だと思います。あるいは、「狂信的でいかなる交渉も受け付けない原理主義者ではなく、一定の合理的な政治的現実主義に基づいて行動している一人の政治家」と解釈する事ができることを強調しなくてはならないと私は思います。そして、四畳半寝太郎さんの考察の方向性に、私は可能性を感じました。

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世界最強のアメリカ軍の総力をもってしても、一向に戦況は好転しないという事実は、戦略として軍事力の行使という手段があまり効率的でないことを物語っている。となると、もし我々がテロとの戦いにおいて勝利することを本当に望んでいるのであるならば、我々は別の手段を模索するべきではないだろうか。
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ここでビン・ラディン氏の演説を読んで、私自身が感じた事を述べます。

ビン・ラディン氏においてもブッシュ大統領にしても、認めている価値が共通し、認めない価値が共通しています。そして、戦闘行為(殺戮行為)の理由付け(正当化)が非常に共通しています。

両者ともに、
・「自由」への価値を認めている
・自らの安全を求めている
・それぞれの祖国の生命、安全、自由を奪われた事に対する憤りをもっている
・「不正」(不法な侵略行為、不当な権力的支配)を否定している
・安全を脅かす行為にたいする対抗措置を肯定している

参考:国連総会におけるブッシュ大統領の演説

これらは、近代において人類が形成してきた「思想」と大きく外れてはいないように思えます。近代において勝ち取ってきた考え方や権利という事も出来ますし、未だ現実化されていない事柄であるかもしれません。または、呪縛であるのかもしれません。恐らく、その中に戦争の本質があり、解決と防止の糸口があるのではないかと思っています。

四畳半寝太郎さん、また是非ともTBしてください。私も継続的にこのことを考えていきたいと思っています。

日本人人質事件

2004-10-30 | weblog
「テロには屈しない」とする政府(自民党、公明党)、民主党、主要メディアの発言は、大変勇ましいですが、勇ましさで争いは解決しません。彼らの言葉や行動は、国際連合憲章違反です。日本国憲法違反です。そして、人道に反しています。しょせん、現実は暴力がはびこり、力が支配しているとする「現実主義」を理由にしていけません。歴史から学んだ結末、繰り返される悲劇に目をそむけてはいけません。行うべき解決策はとてもシンプルです。実践可能です。それは、

いますぐ、自衛隊を撤退することです。

自衛隊を撤退する事からでしか始められない事を始めます。そして、次の事を実現します。
・香田証生さんの命を救う
・未来に無駄に失われる命を今からなくす
・米英に冷静さを求める
・イラクおよび周辺に点在するレジスタンスに冷静さを求める
・人々、関係国、関係組織の対話と理解を促進する
・国連憲章違反の状態を解消する
・国際協調と国際秩序を回復する
・自衛隊派遣による日本国憲法違反の状態を解消する
・人類が抱える紛争および戦争を解決する糸口を見出す
・日本が「国際社会において、名誉ある地位を占め」る

国際連合憲章
第1条〔目的〕
国際連合の目的は、次の通りである。
1 国際の平和及び安全を維持すること。そのために、平和に対する脅威の防止及び除去と侵略行為その他の平和の破壊の鎮圧とのため有効な集団的措置をとること並びに平和を破壊するに至る虞のある国際的の紛争又は事態の調整又は解決を平和的手段によって且つ正義及び国際法の原則に従って実現すること。
第2条〔原則〕
この機構及びその加盟国は、第1条に掲げる目的を達成するに当っては、次の原則に従って行動しなければならない。
4 すべての加盟国は、その国際関係において、武力よる威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない。

この理念は日本国憲法第9条と同様といえます。

日本国憲法
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

「武力による威嚇又は武力の行使」による解決を違法であると、双方共通に明記しています。これは、人類がさんざん悲惨な体験をして導き出した犯すことのできない約束事です。人類がやっと導き出した理念です。日本国の政治家であればこの理念を犯してはなりません。ジャーナリストであればこの理念を犯してはなりません。武装集団である自衛隊を「復興支援」であるから許される、とする独善的な解釈は現時点ではもはや許されません。

一人の命を救う行為と多くの人々の命を救う行為は、共通の理念からはじまり、「撤退」というたった一つの行為から始める事ができます。

それでは、いつ自衛隊を撤退するのですか?

2004-10-29 | weblog
「イラク戦争はベトナム戦争のように泥沼化している」「撤退のタイミングを失っている」といった主旨のアメリカ市民のコメントが昨夜のNHK『クローズアップ現代』で放送されていました。9.11同時多発テロという背景があり、イラク戦争をアメリカ市民は熱狂的に支持しました。主要メディアが政府寄りで一方的な報道を繰り返したものですから、開戦当時は冷静さを失い、ここまで悲惨で無意味な殺し合いが繰り返されるなどとは想像できなかったかもしれません。

なぜ、この人たちが死ななくてはならないんだ?
いつまで、この戦争を続けなければならないんだ?

多くの自国民の死を目の当たりにし、多くのイラク市民の死を目の当たりにして、アメリカ市民が冷静さを取り戻しているかのようです。熱狂的に戦争を支持し急速に冷めていく様を見て、私はアメリカの持つ「未熟さ」を感じずにはいられません。「武力によって解決するしかない」、と思い込んでしまう「未熟さ」です。

「勝てば官軍」という言葉がありますが、イラク戦争には、通用していません。圧倒的軍事力によってブッシュ大統領が「勝利宣言」をしました。フセイン元大統領も捕まえました。しかし、戦闘は拡大する一方で、むしろ自国民を死なせることになっています。ブッシュ大統領が行っている戦争は、イラク人を根絶やしにでもしない限り、終わりません。それは、今起こっている殺戮行為はテロではなく、レジスタンスだからです。アメリカに対する抵抗運動だからです。アメリカ軍は、捕虜を虐待しイラク人のプライドを傷つけ、空爆によってイラク市民を殺戮しているわけですから、「許せない」と思うイラク人が増えていくのは当然です。抵抗する相手はアメリカだけではなく、イギリスもそうですし、日本も自衛隊を進駐させているわけですから当然、対象です。

テロは許せない。その通りです。しかし、ブッシュ大統領は「イラク戦争」を行っています。世界中が、イラクで起こっている事態は「戦争」であると認識しています。「戦争」であれば、アメリカがそうしたようにジュネーブ条約であろうが無視をして、人道的な精神が喪失し、敵を殺すことを目的化します。暴走してしまうのが「戦争」です。

アメリカ軍は、圧倒的な軍事力によってイラク全土を制圧するかもしれません。しかしそれでは解決しません、むしろ無益な死を再生産していきます。そして泥沼化していきます・・・。抵抗運動の担い手は、憎悪と怨念と復讐心とともに必ず再生産されるからです。今、アメリカではベトナム戦争の記憶がよみがえってきているのではないでしょうか。

「武力によって解決するしかない」、と思い込んでしまう「未熟さ」を捨てなくてはならないと思います。自衛隊は「復興支援」だからと独善的に考えて、アメリカの戦争に加担することは愚かなことです。日本は、終わりなき戦争に手を染めてしまっている、という認識をまず持たなくてはなりません。アメリカ大統領選挙の結果待ちでは、とても危険です。まず、主体性を完全に失ってしまう点においていけません。また、例えケリー氏が当選したとしても、イラク戦争が終結する保証はどこにもありません。

それでは、いつ自衛隊を撤退するのですか?
いますぐ、です。

いますぐ、自衛隊を撤退させて、「軍隊」によらない様々な分野で、日本が培ってきた技術や手法によってイラクの平和創造を支援すべきであると思います。今この時点で自衛隊を撤退させることに「勇気」がいるのかもしれません。しかし、過ちを改める勇気を持たなくては、新たな悲劇が繰り返されてしまいます。そして、本当の勇気は撤退する勇気にあるのではなく、「軍隊」によらない平和を創造する際に起こるであろう、様々な試練を乗り越えるために使われるべきものだと思います。

紛争そして戦争が勃発するパターン

2004-10-28 | weblog
「イラクに自衛隊が存在している。同胞が拉致されたのに塹壕(ざんごう)にこもっていていいわけがない。現地大使館と一体となり、イラク暫定政府の了解と協力を得て、救出活動をやるべきだ」
自民・亀井氏「人質邦人、自衛隊を使って救出を」
出典:NIKKEI NET (共同)

武力を使って、香田さんの救出を考えるのではなく、
武力を使わないで、香田さんの救出を考えなくては、
あらたな紛争や戦争が勃発しかねないと思います。

鳩山氏は「テロに屈してはならない。解決に向けて、野党第一党の立場から全力を挙げて(政府に)協力する」
自衛隊撤退すべきでない…民主が緊急対策会議
出典:YOMIURI ON-LINE

政治の翼賛化と抑制や思慮の乏しいエキセントリックな発言。
これらの積み重ねが、事態を本当に悪化させてしまうと思います。

今すぐ、自衛隊を撤退させるべきです。

社説執筆者の方々へ

2004-10-28 | weblog
いやな表現ですが、メディアの翼賛化が完成しました。
日本人人質事件についてです。

勇ましさの濃淡はありますが、
「日本政府の方針」を支持する姿勢はハンでついたように同じです。

朝日新聞
読売新聞
日経新聞
毎日新聞
産経新聞

もう一度、冷静に考えてください。
言論機関が政府の方針にこぞって同意するというこに対して、
この状況にいたるまでの経緯をあらためて整理していただきたいと思います。

・イラク戦争は国連憲章違反ではないのか
・仏、独、西、フリピンなどイラク戦争に対して違った意見や
 行動をとっている国々があることを
 ※NZ軍がイラクから撤退 出典:asahi.com(09/24 02:07)
・自衛隊派遣は日本国憲法違反ではないのか
・「復興支援」という名目で日本は独善的になっていないのか
・大量破壊兵器が存在しないなど、アメリカが掲げる大義にウソがなかったのか
・アメリカ軍はイラク人捕虜をどれだけ非人道的扱いをしてきたのか
・アメリカ軍はどれだけの一般イラク市民を殺害してきたのか
・戦前、戦中の新聞メディアがどのような言論活動をしてきたのか 

朝日新聞の社説については、
批判をこめて取り上げなくてはなりません。
まず朝日新聞の社説からの引用です。

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朝日新聞は自衛隊のイラク派遣に反対した。しかし、前回の事件が起きたとき「脅迫を受け入れての撤退には応じることができない」と主張した。つらい判断ではあったが、「無法な要求に弱い国だ」というイメージを広げ、同じような事件を誘発してはならない、などの考えからである。

 私たちの立場は今回も変わらない。小泉首相は犯人の要求を拒否したが、やむを得まい。
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朝日新聞が根拠としている「強い国」というイメージを必要とする
「考え」への批判も当然ありますが、
朝日新聞の問題点は、社説を締めくくるくだりから読み解くことができます。

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 サマワに派遣されている自衛隊は、今年12月に派遣期限が切れる。

 それを延長するか、撤退すべきかについては、今回の事件とは切り離し、イラクをめぐる全体情勢を踏まえたうえで、改めて考えるべきである。
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朝日新聞は「自衛隊のイラク派遣に反対した」と書いています。
反対はしたが、派遣されてしまったら、現状を肯定していませんか。
「反対」した理由をあらためて、考え直してください。
その理由を反故(ほご)にして、現状を肯定するということは、
この一連の事態を本質的に考えていない、
ということになりませんか。
反対なのであれば、派遣がされている状態に対して
撤退を要求し続けなくてはいけないのではありませんか。

一見、冷静な判断のもと、上手に文章をを展開しているようですが、
最も重要な部分に関する思考を停止しているように思えます。
「軍隊」を派遣した後に、発生した事態を「肯定」し続けるということは、
戦前、戦中あなた方の先輩が行ってしまった、最も反省すべきことでは
なかたのですか。

朝日新聞は各紙が触れていないところにもあえて触れています。

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それにしても、今回は人質になった香田さんの行動に疑問が多い。

 前の3人は、それぞれイラク国内でボランティアや取材活動にあたっていた。香田さんの方は、そもそもイラクに向かった理由がはっきりしない。
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「自己責任論」に対する様々な反省がようやく出てきているなか、
「行動に疑問が多い」と報道機関とは思えない煽(あお)りかたをしています。
個人を名指しして、「疑問が多い」「理由がはっきりしない」とは
どういうことでしょうか。
しっかりと取材をして、事実にもとづき、人権に配慮しつつ、
ペンを走らせることを忘れてしまったのですか。

「戦争の肯定」「言葉よる暴力」を少しずつ拡大させていませんか。

奇妙な自民党HP「憲法調査会」と「国民しあわせ憲法」

2004-10-27 | weblog
自民党は13回の「憲法調査会」を経て、
ホームページ(HP)に「憲法改正のポイント」と題する報告を出しています。

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自民党がつくる憲法は、「国民しあわせ憲法」です
-------------------------

と書かれているのですが、
しあわせになるのであれば、ぜひ読んでみたいですよね。
では、直接、読んでいただいて・・・ということになるのですが、
じゃぁ、URLは? ということになりますよね。

実は、ページはあるのですが、リンクが貼れないのです。
・・・なんだそれは!?

HP制作業界では、ここ最近、「Webユーザビリティ」(使い勝手の良さ)が
当たり前のように重視されています。
利用者との関係を重視する企業のサイトや特に公共機関のサイトは、
ユーザビリティに気を使って作成します。
それは、より多くの人に見てもらいたい、という動機もありますし、
利用者の立場に立っているのですよ、とする最大のメッセージになるからです。

そこで自民党のHP
これは、ビックリしますよ!

まず、自民党HPのTOPページに入って下さい。
小泉さんが出てきますね。次に、左の中ほどにある「憲法調査会」をクリックして下さい。
「憲法調査会」と大きく表示されます。実は、このページの上の
アドレスバーそのものが消えて、URLが表示されていません。  

んっ?

これでは、ネットで一般的に行われているリンクを貼るという行為ができません。
なぜ、アドレスがなくなるか、ということなのですが、少々専門的です。
javascriptを使って強制的に消しています。

「ははぁん、読まれたくないんだなぁ」

これは、HPの制作会社がユーザビリティに関して何も知らないか、
指示がなければ、このようなページには絶対になりません。
ポイントは強制的に、わざとやらないと消せない、ということです。

自民党のHPを作成した制作会社または指示をしている人が、
「ユーザビリティ」を知らないとは私は思えません。

それは、

自民党HPのTOPページの上部に
-------------------------
自民党は、音声読み上げソフト等に対応できるWebページづくりを目指しています。
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とあって、いかにもユーザビリティに準拠しているかのような記述があるからです。
音声読み上げソフト等に対応する、ということは視覚障害者が読みやすい、見つけやすい
使いやすい、ということです。そういうことをこのHPはやってますよ、
というメッセージなのですが、これ、実際はウソです。

このTOPページから、つい最近出された
「憲法改正のポイント」へは、大変たどり着きにくいですよ。本当に。
まず、音声読み上げソフトを使っても「憲法改正のポイント」とは、読み上げられません。
これは、目で見ても、そうした記述がないことからもわかります。
では、メニューをいろいろクリックするとたどり着くかというと、
私がやった範囲では見つけることができませんでした。
メニューからですと一般的な感覚からすると「政策」しか該当するものがないことが
わかります。「政策」の中の次のメニューだと「政策トピックス」か
「あなたの生活こうなります」あたりかな、と思うわけですが、ありません。
TOPページの下のほうの「憲法に関するご意見を募集」がドンピシャかな、
と思うわけですが、違います。リンクもありません。
とにかく、たどりつきません。
-------------------------
自民党がつくる憲法は、「国民しあわせ憲法」です
-------------------------
と言って、憲法のポイントを示しているにもかかわらずです。

「ははぁん、読まれたくないんだなぁ」

では、どのようにしていくかというと、
TOPページの右上にある「サイトマップ   検索」という
所です。ちなみに「サイトマップ」をクリックしても行き着きませんでした。

つまりは、「憲法改正のポイント」「国民しあわせ憲法」と打ち込んで
検索をかけないとたどりつかないのです。
「国民幸せ憲法」と打ち込んでもダメです。

-------------------------
●検索結果
検索式にマッチする項目はありませんでした。
-------------------------

と出てしまいます。つまり、中身の何らかの正確で固有のワードを事前に
知っていて、それを打ち込まないとたどり着かない構成になっているのです。

「ははぁん、読まれたくないんだなぁ」

では、すみませんが、正確に「国民しあわせ憲法」と打ち込んで、
検索結果をクリックして下さい。
これで、読めるわけですが、まず、視覚障害者のことを全然考えていない、
ということはおわかりいただけたと思います。

つぎに、これもわざわざヘンなことをしているのですが、
ページの下の所に、「戻る」「目次」「次」を使って
「国民しあわせ憲法」の中をクリックしてみて下さい。
(読むと驚く内容です)
各ページの上部にあるアドレスバーを見て下さい。

「今度は表示されている! えらいえらい」

と思うかもしれませんが、よくみて下さい。どのページも
http://www.jimin.jp/
となっていますね。これって、TOPページのURLですよ!
これでは、表示されていても個別のページにリンクが貼れないし、
TOPページに行ってしまうわけですから、
先ほどやったように、正確な固有のワードを入力して「検索」を
クリックしないといけないですよね。
メールなどを使って、「ここ読んでみて」なんてできないですね。これは。
どう思います? 私は、こう思っています。

「ははぁん、読まれたくないんだなぁ」



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2004-10-26 | weblog
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