ウォーターライン こちら艦プラ生活広報課

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30センチシリーズ「信濃」の悲劇

2011年06月02日 | 時々通信

私が中学生の頃、ウォーターラインシリーズにはまっていたのですが、夏になると海が近いという事と当時モーターも入って500円という安さもあり、30センチシリーズをみんなでよく作っていました。

一番最初に買ったのがテルピッツでその後色々買ったのですが中でも一番記憶に残っているのが信濃です。

いまさら説明はいらないと思いますが、大和型3番艦。空母に改装され実戦投入されずに短い生涯を終えた悲劇の空母です。

翔鶴を別の友達が買いましたが、船体の細さは見ているだけで安定しなさそうな雰囲気。案の定、艦橋が右舷にあるぶんだけ傾き安定しない走りだったと記憶しています。

そのてん信濃はどっしりとして艦橋の大きさが大きいぶん左舷にバラストまで装着するという小技あり。

朝、買いにいって友達の家でせっせと製作。塗装もすませ昼には完成!30センチシリーズならではの電撃製作!

友達の家の近くの海でさっそく進水式!翔鶴のように傾きもなく威風堂々とした様子にさすが大和型と思いました。走りもスムーズで、普通の船首の船だと海に浮いている藻が船首から船底を通ってスクリューに絡み、止まってしまうのですが、信濃のバルバスバウが藻を受け止めてスクリューにまで藻が行かないのです。スゲー!変な関心の仕方をしてたのを思い出します。

しかしさすがに藻がたくさんあるとそうはいきません。30センチシリーズの機関であるマブチ130モーターがいくらまわっても前に進まなくなり、回収作戦実行。

小さな石を投げて藻を散らしさらに石の落ちた波で艦自体をこちらに寄せる作戦。でも小さい石だと効果なく、手のひらよりも大きな、石というより岩をもってきて投げる事に!

「ほれー!」投げるというより、砲丸投げのような投てきで放たれた岩は信濃に向かって接近!

次の瞬間、「ドッポーン!!」大きな水柱があがった後には海上に信濃の姿は全くなく、部品すら浮いていない惨劇でした。完成してから1時間も経過してないというのになんと言う悲劇。模型までも短い生涯だったとは・・・

静かになった波間には藻が浮かんでいるだけ、その光景をみながらみんなで敬礼したのは言うまでもありません。



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