1999年 僕はリュックをかついでエジプトに向かった
その前に3ヶ月ほどヨーロッパを放浪し3週間ほどロンドンで英語と都市生活に慣れながら日本に帰国する予定であったが「飯のまずさ(すべてが酢の味)」と「煙草の高さ(マルボロ1000円)」と「宿の高さ(1500円/1泊)」さらに「すんげー曇っていた(霧のロンドン)」のでロンドンがイヤになり、一路南を目指した。
本当はロンドン発モロッコ行きのバスも魅力ではあったが、トルコで作った偽造の学割のおかげでエジプト行きブリティッシュエアのチケットが安く手に入ったので結局観光がてらエジプト行きに決定
行き先は決定したもののガイドブックは持っていないし、特に見たいものもない。3週間ロンドンに滞在する財力がないこと以外には特に理由もない。唯一持っている情報は「サファリに行けば何とかなる」
って事で飛行機から毛布をカッパライ、デューティーフリーで必要と思われるものを買いいざエジプトの街へ
空港を出ると
エジプト人だらけじゃんとベタな突込みを自分に入れつつ
こいつら英語判んないじゃんと自分の語学力のなさを棚に上げて途方にくれた。
何人かのドライバーを捕まえて「サファリホテルは知ってるか?」と聞くと何人目かで「そこなら知ってる日本人がよくいるところだ」
キターー(゜∀゜)ーー!!
で、幾らなんだい?と聞きますと100と言っている。
エジプトの通貨って何?との心のボケは置いといて、「高い」と立ち去る。去り際に
「50ーー」との声を聞きおそらく30ぐらいが適当な値段かなとコストを決める。
コストが決まれば両替である。3000円程度のイギリスポンドをエジプトのエジプトポンド(エジプトもポンドを使う、恐るべし大英帝国)に両替し170エジプトポンド弱のマネーをゲット。
流しのタクシーを捕まえ「サファリホテルは知ってるか」と英語で聞く。
5~6台目ぐらいで「知っている」とたどたどしい英語の運ちゃんにあたる。「幾らだ?」と聞くと「50」「これで行け」とおそらく10エジプトポンドだと思われる札を2枚取り出すとあっさりと「OK」
相場はいくらなんだーーーーーとの心の叫びを残して車は市内へ向かった。