Cカップな日々

旅人ってやっぱ馬鹿かも

チェスマスターの憂鬱② ロバート・ジェームス・フィッシャー

2005-03-22 | Weblog

こちらの続編

ボビー・フィッシャーさんアイスランド人になる
こちら

あのさ、はっきし言ってアインシュタインみたいな頭脳なんだからさ、奪い合えよ
人類の宝だと思われるぞ、押し付けてどうする日本政府

**関連リンク***********
ロバート・ジェームス・フィッシャー
世界チャンピオンのボビー・フィッシャーさんを救う会を結成しました。 日本チェス協会
ボビー・フィッシャーを探して
ボビー・フィッシャー氏、朝食の騒ぎで独房に

***追加3/23
■リンク先
「世界チャンピオンのボビー・フィッシャーさんを救う会を結成しました」は日本チェス協会です
小泉首相にメールしれなんて書いてあるので警戒しました。

「ボビー・フィッシャー氏、朝食の騒ぎで独房に」の内容が不明確でしたので若干調べました。

朝食の内容はいつも決まっているようで、フィッシャーさんは朝食のゆで卵を楽しみにしていたようです。で、
いつも「もう1個くれ」って言っていたようですが、もう1個もらえたのは8ヶ月の中で1度だけだったそうです。
 騒ぎがあった日はいつも必ず付いているはずの卵がなかったようで「卵くれ」と言ったのに「No」の答えがありフィッシャーさんが係員を殴りつけたそうで、
たまたまこの日はアイスランドから友人とテレビの取材があるはずだったそうです。結局取材はオジャンになったそうだ
この件に関する推察を毎日の記者が書いてます。

追加情報
入管収容のチェス元世界王者、アイスランドに出国へ日経 決定したようです。めでたしめでたしって8ヶ月を返してやれよ

追加情報 3/25
チェス元王者フィッシャー氏、アイスランドに到着 朝日

宮沢賢治 『春と修羅より』 -生徒諸君に寄せる(下書きより)-

2005-03-22 | UNFINISHED SYMPATHY
この四ヶ年が

わたくしにどんなに楽しかったか

わたくしは毎日を 鳥のやうに教室でうたってくらした

誓って云ふが わたくしはこの仕事で 疲れをおぼえたことはない
 
     〔断章二〕

彼等はみんなわれらを去った。 彼等にはよい遺伝と育ち あらゆる設備と休養と
茲には汗と吹雪のひまの 歪んだ時間と粗野な手引があるだけだ
彼等は百の速力をもち われらは十の力を有たぬ 何がわれらをこの暗みから救ふのか
あらゆる労れと悩みを燃やせ すべてのねがひの形を変へよ

     〔断章三〕

新らしい風のやうに爽やかな星雲のやうに 透明に愉快な明日は来る

諸君よ紺いろした北上山地のある稜は 速かにその形を変じやう

野原の草は俄かに丈を倍加しやう あらたな樹木や花の群落が
   
     〔断章四〕

諸君よ 紺いろの地平線が膨らみ高まるときに

諸君はその中に没することを欲するか

じつに諸君はその地平線に於る あらゆる形の山岳でなければならぬ

     〔断章五〕

サキノハカ丶丶丶来る
それは一つの送られた光線であり 決せられた南の風である、

諸君はこの時代に強ひられ率ひられて 奴隷のやうに忍従することを欲するか

むしろ諸君よ 更にあらたな正しい時代をつくれ

宙宇は絶えずわれらに依って変化する

潮汐や風、 あらゆる自然の力を用ひ尽すことから一足進んで

諸君は新たな自然を形成するのに努めねばならぬ

     〔断章六〕

新らしい時代のコペルニクスよ 余りに重苦しい重力の法則から

この銀河系統を解き放て 新らしい時代のダーウヰンよ

更に東洋風静観のキャレンヂャーに載って 銀河系空間の外にも至って

更にも透明に深く正しい地史と 増訂された生物学をわれらに示せ

衝動のやうにさへ行はれる すべての農業労働を

冷く透明な解析によって その藍いろの影といっしょに

舞踊の範囲に高めよ

素質ある諸君はたゞにこれらを刻み出すべきである

おほよそ統計に従はゞ

諸君のなかには少くとも百人の天才がなければならぬ

     〔断章七〕

新たな詩人よ

嵐から雲から光から

新たな透明なエネルギーを得て

人と地球にとるべき形を暗示せよ

新たな時代のマルクスよ これらの盲目な衝動から動く世界を

素晴しく美しい構成に変へよ

諸君はこの颯爽たる

諸君の未来圏から吹いて来る 透明な清潔な風を感じないのか

     〔断章八〕

今日の歴史や地史の資料からのみ論ずるならば

われらの祖先乃至はわれらに至るまで すべての信仰や徳性はたゞ誤解から生じたとさへ見えしかも

科学はいまだに暗くわれらに自殺と自棄のみをしか保証せぬ、

誰が誰よりどうだとか

誰の仕事がどうしたとか

そんなことを云ってゐるひまがあるのか

さあわれわれは一つになって