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『特集』弱すぎるロッキーズに未来はあるか

2014-09-15 16:00:47 | MLB
地元でSDをスイープしたものの、アウェイでNYMとSTLにスイープされて6連敗。
59勝90敗でナ・リーグ最低勝率です。
ここまで弱いロッキーズに未来はあるのかを考えます。

今シーズンの低迷に最大の要因は故障者の多さであることは間違いないはずです。
これは、TEXにも言えることです。
特に、トゥロとカーゴの2人の不在がとにかく大きいのは明らかです。
この2人は毎年のように故障者リストに入る選手なので、「またか」という印象もありますが、ここまで故障が多いのならば、チームとしても体制を強化するべき問題ではないでしょうか。
トゥロに関しては、離脱前までの打率が3割4分であり、故障がなければ首位打者の最有力候補であったのは間違いないです。
カーゴは昨年アウェイでも結果を出しており、健康ならば40HR、120打点を期待できる選手であり、今年の手術の影響が心配されます。

トゥロとカーゴだけではなく、アレナードやディッカーソンらの存在を考えれば、打線はリーグ屈指の強さであるのは言うまでもありません。
失点した以上に得点できる能力があるのは、勝利するためには重要な要素です。
しかし、トゥロとカーゴについては毎年のようにトレードの話が流れています。
2人とも今年の手術の影響で可能性は少し減ったものの、完全に否定はできません。
トゥロとカーゴのトレードの可能性については後日の特集でお伝えしたいと思います。

さて、問題は投手陣です。
先発はチャシーン(開幕時は故障者リスト)、デラロサ、ブレット・アンダーソン、チャットウッド、ライルズ、モラレスといった顔ぶれでスタートしました。
しかし、チャシーンは不調のうえに11試合の登板でシーズン終了。
チャットウッドは故障から復帰かと思われたところで結局TJ手術という残念すぎる展開。
ブレット・アンダーソンは移籍しても相変わらず故障が多く、8試合だけの登板だったものの、防御率は2.91と素晴らしいので、来年のオプションをどうするのか気になります。
序盤は不調だったデラロサが持ち直してきたのはさすがでした。
今月に入って2年2500万ドルで契約を延長できたのはとても大きく、来年も安定した結果を残すでしょう。
さらに、マイナーにはバトラーやグレイと存在があるので、クアーズでどれほど結果を出すのか注目です。

そして、ブルペン投手陣はとにかく苦しい。
昨年は途中からクローザーとなり、結果を出したブラザーズは中継ぎとしてスタートしたものの、散々な結果となっています。
クローザーのホーキンスの成績は悪くはないものの、なぜブラザーズをクローザーとスタートさせなかったのは疑問が残ります。
本人のモチベーション的にも厳しかったかもしれない。
そして、3年1650万ドルという破格の契約で入団したブーン・ローガンは故障が相次ぎ35試合25イニングの登板にとどまり、防御率は6.84という結果に終わりました。
いくらなんでも、これは酷すぎました。
ブルペン投手はシーズンが進むにつれて打ち込まれるケースが増えたため、これもチームが低迷した要因になっているのは間違いありません。
いずれにせよ、ブラザーズの復活次第で来年のチーム状態が決まりそうです。

マイナーには期待のできる選手が多く、まったく厳しいわけではないのが現状です。
アウェイでは苦しいものの、打線は他のチームに比べれば優れているのは事実であり、投手陣の活躍次第では上位浮上も決して不可能ではありません。
来年はトゥロとカーゴが健康にシーズンを過ごし、バトラーとグレイを筆頭とした投手陣でチームの飛躍を期待したい。