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若生りえ Jazz Songs & Diary

ジャズ歌手の若生りえがジャズスタンダードソングの歌詞やエピソードについて語る。
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地球をくすぐっチャオ!

2008年11月13日 | ジャンルを越えて ~音楽大好き!!~
こちょこちょこちょこちょ。

ゆっぴーさんのおっしゃるとおり、楽器の達人は
本当に体の一部のようになっていて、
演奏している姿が美しいですね
楽器と人がくっついているようにみえます。

林りり子さんは音源が少ないのが本当に残念!
唯一、昔レコードをダビングさせてもらい聴いたことがありますが、
マルセル・モイーズみたいに力強い、芯のある太い音で、
女性でもこんな音が出せるのかと、力をもらいました。

厳しくて有名な方だったようですが、音楽を聴く限りとても
温かみを感じました。『持ち替え』は変化をつけるためか・・・。
そうですね!確かに。あと指使いがやはり関係していたのか。
ゆっぴーさん、勉強になりました。ありがとうございます

その昔、このまま音楽を続けようかどうしようか悩んで、
演奏する事も、CDを聴く事も、音楽番組を観る事も、
すべて拒否していました。

でもそんな時でも唯一、観ていた音楽番組がありました。

家から車で10分かからないところに、結婚した姉の家があり、
甥っ子が生まれ、休みのときは一緒に遊ぶのが楽しみでした

甥っ子のトシは、子供番組の歌なんか大好きで、流れてくると
嬉しそうに一緒に歌ったりはしゃいで喜んでいました。その姿をみていたら、
「この子の前では音楽を拒否している姿を絶対に見せてはいけない」と思い、
我慢してみていました。それにまぁ、どうせ童謡とかばかりだし・・・。

そんなときです。

かわいい双子の女の子たちが歌い始めました。

「みんなみんなみんなー集まれ!ゾウ、カバ、キリン、ライオン!]

無邪気でかわいいなぁ~。甥っ子も楽しそうです。

「地球をさぁ!くーすぐっチャオ、smile!smile!smile!」

1コーラスが終わり、間奏に入った次の瞬間、画面が変わりました。

なんと、子供番組の歌の間奏に、
あの渡辺貞夫さんがサックスを吹いているではありませんか

あれだけ音楽は拒否していたという私も、突然の展開に拒否するまもなく、
つい聴いてしまったのです。貞夫さんは、

「地球をさぁ、くーすぐっチャオ、smile!smile!smile!」

の部分の、たった8小節の、フェイクもしない普通のメロディーだけを吹いて、
吹き終わった後、ニコッと笑い、画面はまた、双子の女の子に戻りました。

なんだったんだ?今のはいったい、なんだったんだ?
それになんでこんなところにあのナベサダが?

でも、ジャズだ。たったあれだけだったけど、確かにジャズだった・・・。

久々に『本物』の音楽に触れてしまい、
知らないうちに涙があふれていました

「やっぱり音楽はやめられない・・・。」

それまで一緒に楽しそうにしていた私の変化にトシは驚き、
「りーたん、どうしたの?」と心配してくれました。

まさに、くすぐられちゃいました。

それから貞夫さんが子供たちのために音楽を通して
いろいろな活動をされていることや、
この曲「地球をくすぐっチャオ!」の作曲をされていることも知りました。

子供の歌だとか、大人の歌だとか、
ジャズとかポップスとかクラシックとか・・・。
そういう壁や枠を何でも作らないで、あんないい顔で、
みんなをくすぐるような音楽を届けられる人に、私もなりたい!

トシがいてくれたことや貞夫さんのこの音楽はじめ、
みんなのお陰でまた再開し、今に至りますが、
そうなれるまでにどれだけの事をしなければいけないのかを
知っていくうちに、本当に気が遠くなりそうでした。

でも!今はもう迷っていません

今度は私がみんなをくすぐる番です

こちょこちょこちょこちょ

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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くすぐっチャオ! (ゆっぴー)
2008-11-14 00:09:38
感激しました。
人が生きている道のりには、いろんなことがあるんですよね。
その一瞬、瞬間に貞夫さんの音が心に響いたなんて、
なんてステキなことでしょう!!

りえさんのブログ、貞夫さんにも読んでいただけるといいんですが・・・

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知らないって怖い (みかん)
2008-11-14 17:53:30
りえさんは話題が豊富ですね。伝説のフルーティストマルセル・モイーズの名前が出てくるとは思いませんでした。モイーズは聴いたことは有りませんが、彼の弟子のオーレル・ニコレやジャン・ピエール・ランパルはLPや演奏会で聴いたものでした。ランパルで印象に残っているのは学生時代にニースの音楽祭で彼の弾き振り(吹き振り)でモーツアルトを聴き、演奏がすばらしく感激したので初めてサインをお願いしました。そのときマエストロとかプロフェスール等の適当なフランス語が出てこなかったので、なんとムッシュー・ランパルと声をかけたので、ジロッとにらまれました。知らないって怖い物ですね。
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