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23区清掃一組 平成25年度溶融スラグ利用実績&溶融スラグの溶出量及び含有量試験結果

2014年07月14日 09時35分13秒 | 東京23区のごみ

●23区清掃工場 平成25年度 溶融スラグ利用者別利用状況

清掃一組ホームページで平成25年度の溶融スラグの試験結果と利用実績が公表された。

東京二十三区清掃一部事務組合 7月14日
■平成25年度溶融スラグの溶出量及び含有量試験結果と材料試験結果を掲載しました NEW
■平成25年度溶融スラグ利用実績を掲載しました NEW

福島第一原発事故以降、23区の溶融施設の稼働状況も大きく変化があったものの、こうしてみると、平成24年度、25年度と溶融処理量が増えてきている。しかし、灰溶融施設の見直しから、平成26年度から中防灰溶融施設が休止となったので、こんごはどのようになるか、、、今年は、「今夏の清掃工場の電力供給(送電)増量について」は公表されていないが、
昨年は、
1 灰溶融炉1炉稼働 期間:平成25年度末まで
2 灰溶融炉全停止 期間:平成25年7月22日(月) ~ 8月9日(金)となっていた、、、、


●23区清掃工場 平成25年度 溶融スラグ用途別利用実績




●23区清掃工場 溶融スラグ利用者別利用状況の推移


●23区清掃工場 溶融スラグ用途別利用実績の推移



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東京二十三区清掃一部事務組合
●溶融スラグの利用促進等に関する方針
(抜粋)
3 スラグの品質管理
3.1 品 質
(1) 安全性に係る項目
スラグの安全性に係る品質は、スラグの利用用途に関わらず、表1に掲げる重金属等の項目ごとに定める溶出量基準及び含有量基準を満たすよう管理する。

(備考)1) 溶出量基準及び含有量基準は、JIS A 5031 及びJIS A 5032 に定める有害物質に係るそれぞれの量による。
2) 溶出量試験は、JIS K 0058-1 の5.に定める方法とする。
3) 含有量試験は、JIS K 0058-2 に定める方法とする。

溶融スラグの重金属類の溶出量および含有量試験結果、、
ひととおりのながし読みで、溶出試験は、ほとんどが定量下限値以下となっている。中防のひ素で若干の検出があったものの、全ての施設で大幅に基準値を下回っている。含有量試験も、鉛と砒素は、施設により検出範囲も差があるが、全て基準値以下となっている。しかし、重金属類の安全基準をあまり過信したくない。


23区の溶融スラグ、
舗装材やコンクリートブロックなどに使うより、埋立処分場での利用にとどめてほしいとおもう。せっかく集めた焼却灰の重金属類や放射性セシウム、、再び街中に戻してしまうとは、、溶融スラグの放射性セシウムは、検出下限値以下あるいは検出の場合、十数Bq/Kg程度となっている。




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