東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

東京臨海リサイクルパワー(微量PCBの焼却)「第1回 地域環境委員会」開催

2011年07月14日 20時48分08秒 |  PCB/DXN類など

東京臨海リサイクルパワー株式会社(TRP)「第1回PCB廃棄物処理事業に係る地域環境委員会」配付資料から

■第1回PCB廃棄物処理事業に係る地域環境委員会
議事次第
日 時:平成23年7月14日(木)15:00~17:00
場 所:ホテルルートイン東京東陽町 2階芙蓉の間
1.開会の辞
2.事業者挨拶
 (1)東京臨海リサイクルパワー株式会社 代表取締役 尾中 郁夫
 (2)東京電力株式会社 執行役員環境部長 景山 嘉宏
3.委員紹介
4.委員長推薦
5.委員長互選
6.委員長挨拶
7.議事
(1)環境保全協定と地域環境委員会について
(2)微量PCB汚染絶縁油処理に係る事業計画について
(3)安全対策について
(4)微量PCB汚染絶縁油焼却実証試験とモニタリング報告について
(5)今後の処理計画について
8.閉会の辞

6月に微量PCBの無害化処理(焼却)大臣認定を受け、江東区、東京都、TRP、東京電力と4者で環境保全協定の締結、今日は、今後の本格的な処理に先立ち、第1回の「地域環境委員会」が開催された。傍聴してきた~

ところが、TRPの地域環境委員10名のうち、9名までがJESCOのPCB(高濃度)東京事業の環境安全委員会と同メンバーなのである。委員長の浦野紘平先生(横浜国大大学院環境情報研究院特任教授)だけが新メンバーというところ。JESCOの専門委員は5名もいるのだが、そのうちの織朱實先生(関東学院大学法学部教授)がTRPの地域環境委員も~ 処理対象が微量PCBということもあるせいか、JESCOの安全委員会のような緊迫感はなかったな、、(織先生曰く、オンザロックと水の中にお酒を数滴たらした程の違いとか?!)

だが、しかしである、PCBの焼却処理に関しては問題はなさそうにも思えるが、通常のガス化溶融による産業廃棄物処理、感染性医療廃棄物の焼却処理という、施設全体の安全管理、安全運転をしてもらわねば、PCB処理の安全(分解)性だけを強調されてもちょっとうなずけないところもあった。昨年の、微量PCB焼却実証試験時の、敷地境界の大気中ダイオキシン類の高濃度(1.8pg-TEQ/m3 )、いろいろな対策を講じて改善かと思っていたら、今年、4月、5月も高濃度が測定されていた。非常に残念。さらに考えられる万全の体制で対策を講じるそうだが。(平均すると環境基準0.6pg-TEQ/m3 を下回る)

委員長の浦野先生、環境省の「微量PCB混入廃重電機器の処理に関する専門委員会」で、今回の微量PCBを焼却で処理する方向性を決められた当事者でもある。あの専門委員会をいつも傍聴して感じていたことは、とにかく、「安く」「早く」を強調して、まるでなにかのように~と思っていた。(言葉は「廉価」「迅速」な処理ということであったが。)それも十分にうなずける。今回の3.11地震でも、PCBを含むコンデンサーやトランス類が、100台以上も流失していたというのだから。最初の挨拶で、東京電力の景山部長さん、このPCBの処理、長年の悲願であり感無量というようなことを言われていたが、本当に大量のPCB廃棄物を保管し続けている事業者からすればまったくそうなのであろう。いろんな意味での社会的な事業が、とんでもないことで支障をきたすことなく、安全に確実に進められることを願ってはいるが~ とりあえず~(委員会の資料は公開されるのかどうかはわからないが、後日HPに整理していく予定)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前の記事へ | トップ | 10万ベクレルまで大幅引き... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

PCB/DXN類など」カテゴリの最新記事