※表は、環境省「廃棄物処理施設建設工事等の入札・契約の手引き」概要版より
ごみ焼却炉談合の反省(?)から、環境省は、入札価格に加えて技術提案の優劣を総合的に評価する「総合評価落札方式」を推奨している。とはいえ「総合評価落札方式」というのも素人目からはどうも胡散臭い~
この「総合評価落札方式」、事前の提案や評価はみえるようでみえにくい。下手をすると選定委員会や評価委員会の意向次第では… と、よからぬ心配の種も増えてしまった~
あんなに長い間仲よく(?)談合していたメーカーも、談合排除で、技術の競い合いならまだしも、抜け駆けか、足の引っ張り合いかとも思えるどうもわからない状況も起きている。藤ケ谷清掃センター(日立造船落札)は荏原環境プラントが広域圏組合に質問状、秦野クリーンセンター(日立造船落札)はJFEが組合に審査見直し要求と~ 談合がなくなってからは、焼却炉メーカーにとってはまさに競争、闘いであろう。
しかし所詮は概ねどこも価格が決め手なのだろう。その典型となったのは青森市。(逆のパターンもある)
そうでなければ、今度は、行政サイドの問題も。官・企の癒着、いろんな怪しげなニュースも入ってくる。今後のオンブズマンの出番はどこに着目か~
下記は、一昨日あたりから、Googleアラートで運ばれてきた記事
福岡政経調査会:
■長与町焼却炉:官製談合に向け着々準備中!①
■長与町焼却炉:なぜ日環センターが元凶か!②
■長与町焼却炉:なぜ日環センターが元凶か!③
■長与町焼却炉:なぜ日環センターが元凶か!④
■長与町焼却炉:なぜ日環センターが元凶か!⑤
この長与町焼却炉も「総合評価落札方式」で入札予定となっている。この記事を読んでいて「日環センター」がでてきたので~ 23区の大田清掃工場も練馬清掃工場も「総合評価落札方式」で決めているのだが、その(財)日本環境衛生センターの藤吉秀昭氏が技術評価委員になっていたと思いだした。
福岡政経調査会の記事の信憑性はよくわからないが、同じ広域処理とはいえ、「長与町と時津町」と巨大な「東京23区」を比較するのもおかしいのだが~ あれこれ具体的に23区に置き換えて想像してみたりした~ が、まあ、23区ではあり得ないだろうな~というのが率直な感想かな。
特定の企業に狙われない体制づくり、また専門家であらねば、またそういう疑いをもたれない情報の公開の必要性。それぞれの役職での専門職としての誇りや自負を失わないこと~ 小さな町ほど狙われやすい。これは何も企業だけの問題ではない~(Googleアラートでいろんな情報が入ってくるが、青森市も新ごみ施設入札に関するいろんな情報を次々公表している)ちょっと支離滅裂なのだが、「総合評価落札方式」についてはいろいろ気になっていたので~
関連(本ブログ)
2011年01月19日 ↓↓ 長与町焼却炉も「総合評価落札方式」予定
■11年度に発注支援委託/新ごみ焼却施設建設/長与・時津環境組合
2010年11月05日 ↓↓ 6社入札で、価格以外では5番目の得点の三菱重工が最安値で落札
■青森市新ごみ施設 半額で入札/三菱重工業
●コンパクトにまとまっていてわかりやすい↓↓
■環境省で「廃棄物処理施設工事等の入札・契約の手引」を作成.
「総合評価落札方式」の導入を推奨、「設計・施工一括発注方式」で!
http://www.trix21.com/free/topics/pdf_files/topics_115.pdf
■廃棄物処理施設建設工事等の入札・契約の手引き
平成18年7月 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部