歌舞伎鑑賞『華果西遊記』「西遊記」は市川猿之助の“家の芸”

●日本芸術振興会「国立劇場」ホームページより

【鑑賞ガイド】6月歌舞伎鑑賞教室『華果西遊記』
-「西遊記」は猿之助の“家の芸”-
http://www.ntj.jac.go.jp/member/pertopics/per090421.html
　「西遊記」というと、誰もが知っている中国を代表するお馴染みの冒険物語。唐僧・三蔵法師が白馬に乗って、孫悟空、猪八戒、沙悟浄を供に従え、様々な苦難を乗り越えて天竺［インド］へお経を取りに行くというあの有名なお話ですね。
「西遊記」は市川猿之助の“家の芸”
　つまり、『華果西遊記』を別の言い方にすると、市川猿之助版「西遊記」ということになります。ちなみに“華果”と聞いてもう一つ思い浮かぶのは、孫悟空の生まれ故郷「華果山」。孫悟空は華果山の頂上の大きな岩から生まれたとされていますが、「猿」にゆかりのある猿之助一門にとって、「西遊記」はことさら縁の深いものと言えます。
■「華果西遊記」【かかさいゆうき】
http://www.ntj.jac.go.jp/performance/2404.html
市川猿之助＝演出
　　第一場　西梁国智籌殿の場
　　第二場　雲中の場
　　第三場　盤糸嶺山頂の場
　　孫悟空　　　　　　　　　　 市　川　右　近
　　猪八戒　　　　　　　　　　 市　川　猿　弥
　　沙悟浄　　　　　　　　　　 市　川　弘太郎
　　芙蓉実は妹蜘蛛の精　　市　川　春　猿
　　女王実は姉蜘蛛の精　　市　川　笑三郎
　　玄奘三蔵法師　　　　　　 市　川　笑　也
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ほか

●歌舞伎鑑賞教室なるものはじめてで～とても楽しく鑑賞できた。笑三郎、春猿が素顔(？）で解説をして～1階席は女学生(高校生かな？）と？？着物教室団体ご一行様とで、制服と和服組でぎっしり埋め尽くされていた。
竹本、常盤津、セリ、鳴物などなどの～「歌」「舞」「伎」を実にわかりやすく～見得の切り方から澤瀉屋（おもだかや）のかけ声のかけ方の練習まで～
※差し金でチョウチョをうまく飛ばす仕掛けにもえらく感動＝私たちの人形劇にも応用したい！

●今日は、花道となりの3列だったのでちょうどスッポン(花道にあるセリ）のところ。もう、孫悟空を熱演の市川右近の汗がたらたらが間近に迫って、迫力満点であった。解説までは素顔であった笑三郎、春猿は舞台が始まって女形で登場～ほんとうに美しくすばらしいものでした～　今日が初日！！