うなぎの与三郎商店

目立たぬように、はしゃがぬように、似合わぬことは無理をせず、教育・古典など。タイトルは落語「うなぎ屋」より(文中敬称略)

ブタ小屋でつかまえて

2017-05-30 23:00:00 | 随想 社会・文化私論
【ブタ小屋でつかまえて】 《参院法務委員会のアーカイブに映り込んだ怪奇現象のこと》  ブタ小屋でつかまえて——サリンジャーの小説ではない。実際にあった話である。  30日の参院法務委員会のアーカイブを見ていたら、野党の質問に対してコウメ太夫のように挙動不審感満載で答えるヤカラがいた。委員長が盛んに「アベ内閣総理大臣」と言っていたから、あれが噂の「安倍晋三」なのだろうと思った。  ある野党議 . . . 本文を読む
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国民全体の奉仕者として、公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当つては、全力を挙げてこれに専念するカオナシ

2017-05-23 23:00:00 | 随想 社会・文化私論
【国民全体の奉仕者として、公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当つては、全力を挙げてこれに専念するカオナシ】 《「共謀罪」衆院通過を満面の笑みで見守るカオナシのうたが聞こえることについて》  「共謀罪」が衆院本会議を「通過」した。 「共謀罪」参院審議入り29日 会期内成立は厳しい情勢 「共謀罪」の趣旨を含む組織的犯罪処罰法改正案は23日、衆院本会議で自民、公明、日本維新の会などの賛成 . . . 本文を読む
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政治的勝利の原風景

2017-05-21 21:00:00 | 随想 社会・文化私論
【政治的勝利の原風景】 《政治的に勝利するとはどういうことかを端的に教わったような気がしたルポの一節のこと》  「政治的勝利」に関して、印象に残っているルポの一節がある。立花隆『中核vs革マル 上』(講談社文庫、1983年)に描かれた「川口虐殺事件と"早大戦争"」から――  内ゲバ史の上で、川口君事件のもつ意味はきわめて大きい。〔中略〕革マル派は、この事件によって最大の危機にたたされた。〔中 . . . 本文を読む
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目が覚めたときの用意をする

2017-05-15 23:00:00 | 随想 社会・文化私論
【目が覚めたときの用意をする】 《悪い夢にしては冗談が過ぎる事態について》  どう考えてもサルが操縦桿を握る格安航空機に乗っていて、そのことを乗務員に尋ねると「システムがしっかりしているから大丈夫だ」と言われ、「そんなものか」と納得しながら機内サービスのワインを飲んでいても、「やっぱりそんなことはあり得ない。きっとあれはサルのフリをしたサルにちがいない」と考えることがある。酩酊しているし、そも . . . 本文を読む
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カメラフィルター

2017-05-14 23:00:00 | 随想 Home! Sweet Home! ―家族の物語―
【カメラフィルター】 《私のiPhoneに入った新しいアプリのこと》  中2の息子が自作のアプリを作ったという。名前はCamera Fiter(カメラフィルター)。取り込んだ画像にエフェクトをかける。ゼロからプログラムしているところがすごい。  写真を取り込む。写っているのは我が家の今年の年賀状の原画(妻が描いたもの)。  「色彩増加」を押すとこんな感じ。いい感じでエフェクトがかかっ . . . 本文を読む
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はやし家エーオー

2017-05-10 23:00:00 | 教育 学校・教職・授業論
【はやし家エーオー】 《AO入試が目を噛んで死ぬことついて》  世間には四角い三角形というか、まわり右向け左というか、自由に生きることの強制というか、晋三が首相というか、不思議な現象がある。  国公私大のAO入試に学力試験を義務化するというニュース〔注〕も、きっと一休さんばりのとんちクイズにちがいない。  私はこれまで、AO入試は大学的な知のスタイルの先取り選考だと思っていた。いや、嘘であ . . . 本文を読む
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父の権威

2017-05-08 23:15:00 | 随想 Home! Sweet Home! ―家族の物語―
【父の権威】 《きっかけは些細なことだ。子どもたちの成長に向き合う親の権威、父の権威について思いを巡らした》  昨年秋からプログラミング教室に通っている中2の息子が、2期目(春学期)を迎えた。昨日(7日)はさっそく都内の教室までひとりで電車に乗って出かけた。私の仕事は午後から。息子が出かけてからもしばらくは自宅にいた。  家を出てから30分ほどして私のiPhoneが鳴った。人身事故の影響で電 . . . 本文を読む
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オフタイム

2017-05-06 23:00:00 | 随想 Home! Sweet Home! ―家族の物語―
【オフタイム】 《連休中のこと》  休日を利用して家族で「ホキ美術館」(千葉市)へ出かけた。抽象画もいいけれど、わかりやすさにとどまらない奥行きを感じる写実画もいい。現実のどこを切りとり、どのようなタッチで表現するかによって同じ光景がまったく違って見えてくる。 チケット(表) チケット(裏) 美術館入口 開催中の作品展  美術館のすぐ隣が「昭和の森公園」。天気もよく、家族連れ . . . 本文を読む
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無認可人材にどう向き合うか〜PTAにおけるセキュリティ対策〜

2017-05-05 23:00:00 | 教育 学校・教職・授業論
【無認可人材にどう向き合うか〜PTAにおけるセキュリティ対策〜】 《ボランタリーな組織の活動において、必要以上にやる気を起こす不適切な人材を排除するにはどうしたらよいか》  松戸の事件は続報が途絶えない。 「誠実な人」「自分勝手」…元保護者会長の人物像とは  千葉県松戸市のベトナム国籍女児(当時9)の殺人・死体遺棄事件で、殺人などの疑いで5日、再逮捕された元保護者会長の〇〇〇〇容疑者(46) . . . 本文を読む
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ベーアー三代〜反骨・バランス・フェイクの三段オチ〔修正版〕〜

2017-05-04 23:15:00 | 随想 社会・文化私論
【ベーアー三代〜反骨・バランス・フェイクの三段オチ〔修正版〕】 《青木理『安倍三代』をうっかり読んでしまった偉大と悲惨の顛末記。〔2017-05-04追記〕本文中の表現・表記等を修正。引用を簡略化し、読みやすさに配慮した》  私の記憶の中に「安倍晋太郎」という人物が出てくるのは、1982年の自民党総裁選挙・予備選である。テレビの中で、中曽根康弘、河本敏夫、安倍晋太郎、中川一郎の4人が壇上に並び . . . 本文を読む
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