【お城の草に寝ころびて、空に吸はれし…】
《春うらら、桜の木々の木もれ日の中で。タイトルは啄木の「不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心」より》
午前中、粗大ゴミや資源ゴミ・不燃物等を市の清掃センターへ持ち込んだ。
資源ゴミはダンボールや古新聞・古雑誌に加え、背表紙を裁断し、ScanSnapで読み込んでpdf化した後の文献資料(バラ紙)もある。紐で括った紙の束のひとつが資料約1 . . . 本文を読む
【はじめの一歩~ハーフ&ハーフ完結編】
《息子と境界線探検をする話の、おそらく完結編》
春休み中の息子と県境探検に出かけた。目的地は江戸川を跨ぐ葛飾橋(千葉・東京)及び「江戸川ライン野球場」(東京・埼玉)。昨年の夏に茨城県境へ出かけて以来の挑戦で、iPadの地図ソフトが算出する歩行ルートによると片道25キロほど。車のルートと違って裏道・細道に入り込んだりするため、道路地図(7000分の1)の . . . 本文を読む
【合法的淡々粛々詐欺との対峙~少しだけ沖縄のことを】
《沖縄の動きに疎い自分が歴史的にどのような立ち位置にいるのかを確認する覚え書き》
今日の朝刊から。
辺野古作業、停止を指示 知事「1週間内」 沖縄防衛局に
沖縄県の翁長雄志知事は23日、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設計画を巡り、移設関連作業を1週間以内に停止するよう、沖縄防衛局に指示したと発表した。従わない . . . 本文を読む
【緊迫の初出講とよろめき】
《今週から現役高校生講座の春期講習会。初めて出講する教室。顔を出してみて、何だか転んだ話》
現役高校生講座は今週から「春期講習」と銘打って新年度が始まる。予備校再編(業務縮小)のあおりを受けて一つの校舎が30年の歴史に幕を下ろし、付随していた現役生講座も移転することになった。移転先は旧校舎から数駅離れたところにある。既存の小・中学生対象の教室に増設される形になる。 . . . 本文を読む
【Physical Graffiti】
《最終電車の中で考えたことなど》
iTunesにLed ZeppelinのPhysical Graffiti があった。年明けに(再)発売されていたようである。懐かしくなってダウンロードした。聞き取れない歌詞は四半世紀経っても聞き取れないのだと妙なことに感心しながら、ある種の感慨を持って聴いている。
私がツェッペリンを知ったのは大学に入ってから。収 . . . 本文を読む
【けったいな屑鉄ロボットとプライマリーケアのてんでなっていない無免許医師~仮想敵回収ゲームの行く末~】
《燻り続ける「はだしのゲン」問題を巡る随想。私たちがソ連嫌いの過去を忘れたように、そのうちゲンのことも忘れるだろう、たぶん。次のターゲットは手塚治虫あたりが手頃か。(業務日誌「2014-03-22 火を見るよりも明らかな念者(ねんしゃ)」より。一部を加筆修正・改題)〔2015-03-20追記〕 . . . 本文を読む
【はるかなる共和国】
《星野智幸「湯川遥菜さんの心の内」から考えたことなど。〔2015-03-19追記〕注を追加》
北海道新聞に載ったという星野智幸のエッセー「湯川遥菜さんの心の内」〔日付不明〕のことが気になった。確認しようにも道新ウェブ版(無料)に公開されていないので、ネット上に出回っているものを拾い読みした。シリアで殺害されたひとりの人間の「希死念慮」と、そこに自画像を見ながら見殺しにし . . . 本文を読む
【カンプする歴史】
《国税還付金のこと、仕事の浮き沈みのことなど》
例年より早めに確定申告を済ませたら、金曜日(13日)にはもう還付金が振り込まれていた。メインバンクの残高に少しゆとりが戻った。
収入に凸凹があると、次年度の住民税や保険料等の支払いが極端に苦しくなることがある。かといって、仕事量を「調整」できるほどの大物ではないから、なりゆきに任せるしかない。昨年は幸か不幸か、仕事が緩か . . . 本文を読む
【無知と非知と反知の分水嶺】
《「反知性主義」は一定程度の「知性」を前提にし、「非知性」への不寛容と執拗な排撃を特徴とする。また、それは「反知性主義」と呼べるほどの主義・主張ではなく、狭い興味と関心と乏しい「知性」を攻撃性でカムフラージュした「裏返しの非知性」に過ぎない……かな。そんな「知性」に関するノートの続き》
通勤中に朝刊を読んでいたら、投書欄に「ハンセン病の歴史を知ろう」という意見文 . . . 本文を読む
【悟りと退行の「非知性」~反知性主義を越えて】
《「反知性主義」で引っかかっていること、「非知性」のことなど》
先月(2月)末に掲載された高橋源一郎の「論壇時評」、その中の次の一節が相変わらず引っかかっている。「反知性」が跳梁する現状を評して、
雑誌「現代思想」は、社会に蠢(うごめ)いている「反知性主義」とも呼べる、一つの考え方を特集した。だが、その中で酒井隆史は「ネット上にあふれる排外 . . . 本文を読む