咆哮

負け犬の遠吠えかも…
最近「負け犬」が流行り言葉になってしまったので「落ち武者の歯軋り」とした方がいいのかも…

『約三十の嘘』

2005年01月09日 10時23分35秒 | 映画
最初に断っておきますが、この作品はけっして嫌いではありません。
じゃあ、何故お断りを入れるのかというと、この作品について何か語ろうとすると、色々と邦画の嫌いな部分ばかり喋り出しそうな気がするからです。(笑)

多分この脚本などは、今のネタが枯渇状態のハリウッドなら直ぐ買いそうな中々洒落た企画だと思います。そして、もしアメリカ人がこれをリメイクしたとしたら、もっと小粋な作品に仕上げそうな予感もします。f^_^;;

で、この邦画なんですが、こういうライトコメディーなのに、後半何故こう熱く愛や友情について語るのかなぁ~って、シラケルっていうより逆に微笑ましくなってしまいましたよ。(苦笑)
設定として、登場人物はあくまでも反社会的な詐欺師達でしょ。(笑)
所詮、品性下劣な詐欺師達にそういうテーマは嘘臭い感じしかないでしょ。
そういう勘違いをまともにやってしまうのが、テレビドラマであったり、安物の映画であったりする訳で、その辺りの重いテーマは排除して軽く軽妙に粋に仕上げるのはやはりハリウッドには敵わないでしょうね。

それに詐欺師達のやっていることが、安っぽい贋羽毛布団の販売なんてあまりにもリアル過ぎて(うちの母親なんかそれに本当にひっかかったよ(爆))、主人公達に感情移入なんてできっこないよ。ハリウッドなら同じ穴のムジナの悪から何百万ドルの強奪ってな最初から嘘の世界なもんだから、観客がそんなことで退いたりしないでしょ。(笑)

でも、フォローしときますが結構面白くは観れたのですよ、この作品。f^_^;;
中谷美紀の潤んだ瞳でああ言われちゃ許してあげるって気になってしまいましたよ。
この作品で本当に詐欺っぽかったのは、女優陣二人だけ。
特にあの中谷美紀の瞳とパインちゃんの胸かな。(笑)あれなら大概の男はひっかかると納得。