【視察】
白山キャンパス3年の森田です。
9月11日に視察を行いました。
視察場所はリアスアーク美術館、奇跡の一本松、安波山の3ヵ所です。
視察1ヶ所目に訪れたリアスアーク美術館では、被災当時の写真や、実際に東日本大震災によって破壊された家屋の破片などが解説と共に展示されています。
壊れた呼び鈴、ランドセルや捻れた鉄骨を見ると日常が突然壊される恐怖を、リアリティを持って感じることが出来ました。
2ヶ所目の視察場所である奇跡の一本松近辺で強く感じたのは、環境の変化です。
前回のTOPに参加した際に立ち寄った飲食店が閉店しており、8年半の年月が経ったことによるニーズの変化を感じました。
しかし防波堤は依然建設途中であり、正直完成には程遠く思えました。
年月の経過のみでは知ることの出来ない気仙沼の現状を、自らの目で見るという貴重な経験が出来たことで、実際に訪れることの重要さを改めて感じられました。
3ヶ所目は安波山に実際に登り山頂からの景色を見ました。
震災当時安波山からどのような景色が見えていたのかは想像する他ありませんが、霧の晴間から見える今の景色はとても綺麗で、気仙沼の地が被災地であることを一瞬忘れるほどの美しさでした。
しかし、この絶景は気仙沼に生きる人達の努力があってこそ、ということを決して忘れてはいけないと強く感じました。
【おひさま保育園】
白山キャンパス1年の安藤 孝浩です。
2クールでは9月12日におひさま保育園で活動を行いました。
子どもたちと遊ぶだけではなく、保育士さんが普段忙しくてできない作業を私たちがさせていただきました。
内容としては、分別作業や草むしり、園庭の清掃、遊具の掃除などを行いました。
おひさま保育園は東日本大震災以降、毎月避難訓練を行っています。私たちが訪れた12日に避難訓練がありました。そこでは保育士さんが子どもたちを守り、安全な場所へと避難させる姿を目にしました。もしものことを考え、日頃から命を守る行動を取れるよう備えておくことが大切であると、改めて実感することができました。また今後、災害などが起きた際に大学生として子どもたちや年配の方々、困っている人を助けられる存在になりたいと思いました。
東日本大震災が起きたのは私が小学校4年生の時でした。ニュースや新聞などの報道で被災地のことを目にしましたが、小学校4年生ということもありボランティア活動や現地に行くことができませんでした。その時の無力感から「いつかは東北でボランティア活動をしたい」「現状を知り、伝えていきたい」という思いがあり、今回参加させていただきました。
活動を通じて必要となるボランティアの形は、時の流れや復興と共に変化していくことを身にしみて感じました。訪れて自分の目で見て実感しないと分からないものが、たくさんあります。
今後も活動に参加させていただきたいと思います。
【KRA】
板倉キャンパス1年の小張です。
KRAの活動では、いちご農園のお手伝いをしました。伸びた苗を切って整え、肥料を取り除くという作業内容でした。この農園で育てているいちごの品種は「とちおとめ」で、この品種は甘みが強いことが特徴だとおっしゃっていました。栽培された後、多くの人々に味わって頂ける日が待ち遠しいです。
この農園はいちごだけでなくねぎも栽培していました。頂いたたくさんのねぎは、鍋の中に入れて味わいました。鍋に入れてクタクタになったねぎは甘くてとても美味しかったです。
気仙沼に住む農家の方々の温かさを実感でき、素晴らしい体験をさせて頂きました。
多くの人々に気仙沼で育ったいちごとねぎの味を楽しんでほしいです。
皆さんにも農業を通して、気仙沼の良さを知ってもらいたいと思いました。
【視察】
板倉キャンパス1年の金子です。
私は気仙沼市東日本大震災機構・伝承館について話します。
伝承館では震災時の津波の映像、震災直後の町の風景写真を見ました。震災遺構である気仙沼向洋高校旧校舎は震災に耐え、外観は残ったものの、校内は津波の影響を強く受けていました。下の写真は屋上から見た景色です。あの海から凄まじい勢いで津波が押し寄せたことを想像すると、足が震えました。
1番心に残っているのは、私と同い年(当時10歳)の少年が毎日休まずに瓦礫の中を1人で歩いて水を汲みに行っていたことです。私が同じ状況にあっていたら出来ていただろうかと考えました。未来が明るくなることを願って、強く生きていることに感動しました。
東日本大震災から8年半が経った今でも、まだ完全には復興していないことが、被災地に訪れたことで分かりました。実際に自分の目で見て身体で感じることで新しく気付くことがあると知り、またボランティアに参加したいと思いました。