多くの多肉植物は、霜の降りる温度±0℃が屋内避難の分岐点と書きました。(寒さに弱いコチレドン属の多肉植物などは、その前に屋内避難。)
しかし、どうしても補足しておかなければならないことがあります。
それは、『地表面温度が±0℃』ということ。
天気予報の気温は、『地上1.5m❗️』で観測された温度だということです。小中学校にあった白い百葉箱を思い出してください。
気象庁の「気象観測の手引き」にも明記されています。
屋外の多肉植物は、たいてい地面(地上0m)に置かれています。多肉棚であっても1.5mの高さまで棚があるのは稀でしょう。
つまり、天気予報の気温が0℃でなくても霜が降りるということです。
目安は、3℃。2℃〜4℃でも霜は降ります。
お住まいの地域や湿度も関係するので、一概には言えません。
さらに実際は、地域、庇の有無、地面はコンクリート/裸地/芝生？、戸建て/マンション？階数は？、方位や日当たり、日照時間は？通風を確保しやすい？
と、さまざまな条件を総合して真の耐寒温度が見えてきます。
特に壁や床がコンクリートだと昼間の蓄熱があれば、夜間に熱が放射されるために比較的温かい。
(夏場は、過酷な条件となります。)
ちなみに上記条件に土や鉢の種類を加えると、水やりの頻度や量も見えてきます。
もちろん、簡易ハウスや霜除けのシート、発泡プラスチックなどの防寒アイテムによる工夫、格闘はみなさまの方が実戦的で詳しいでしょう。
経験値による智恵です。
写真は、以前ご紹介したアナログ式の最高最低温度計。
軒下の高さ1.5mに設置。
読み方は、青い虫(ムシ)の下端が最高温度(右側)、最低温度(左側)です。
最低気温8℃、最高気温26℃と読みます。
日中、昼間の気温は依然として高いものの、
徐々に霜が降りる気温に近づいていることがわかります。
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