大学時代。
同じ学部の違う教室の先輩に頼まれて、夏休みの間、研究の材料作りを手伝った事がありました。
けっこういいバイト料をもらったんだけど、仕事はきつかったなぁ。
というのも、実験圃場にこのツルボの畑があって、花芽が伸びて咲く前に摘み取るのです。
それを確か酢酸なんとかという液体に漬け込んでいくんですが、酢の匂いが大変でした。
遺伝の研究だったので、ツルボも系統ごとに別けて植えられていて、間違えないようにラベルを貼っていかないといけません。
ツルボのつぼみを押し潰して、酢酸に染まった花粉の染色体を調べるんですよね~。
花芽にはまだ固いつぼみから開く直前までのいろんな状態の花が付いているので、花粉母細胞を作るまでの減数分裂の段階のうちの目当ての物がある可能性が大な訳です。
あ、書いてて思い出したけど、花穂のうちのつぼみが開きかけの状態の部分だけを切り取って染色するんだった。
親指ほどの大きさのビンに入れていきましたね~。
圃場はカンカン照りだし、圃場のわきに建てられてる実験所は昔のことだし冷房なんてありません。
酢の匂いと暑さでぐったりでした。
だけど、こういう単純作業にかけては、私は腕がいいという評判だったらしく、地元ということもあって(帰省したりしないから)頼まれたのでした。
あとで、すごく効率よく採取できてたよと聞かされて嬉しかったけど、もうやりたくないと思ってました。
でも、結局、次の年も頼まれちゃいました
こうやって、ツルボの花を見ていると、綺麗だなぁと思います。
昔、咲く前にたくさん摘んでしまって悪かったな~。
ごめんね。
2年も続けてだなんて・・・ご苦労さまでした
でも、花の色ほんとにきれい~
ツルボの本来の色はこうなんですね~。
実験圃場は、カンカン照りの乾いた土だった・・・
花も背が低くて、色は、残念ながら、咲く前に積んでしまうので、はっきりとは覚えてない・・・
家の近くの線路脇の桜の木陰にたくさん咲いていて、30センチくらいに伸びてたのでツルボだとしばらく気が付きませんでした~