誓球の空 to the victory

目指せ甲子園、願いは一つ全国制覇
頑張れ創価

第59回 全日本大学野球選手権大会 2回戦

2010年06月10日 | 時々 光球の風 
[写真] ナイスだ。小さな体を目イッパイ使って力投する小川投手
    いやぁぁぁ・・・ 負けず嫌いが滲み出たような良い顔してる。

2010年06月10日(木) 15:15‐17:15 晴れ 東京ドーム

       1  2  3   4  5  6   7  8  9    計
創価大    0  1  0   4  0  1   0  2  -  =  8
  
奈良産業大  0  0  0   0  0  1   0  0  -  =  1

[ 投 手 ] 小川
[ 本塁打 ] 大古(2回/左中間)
[ 三塁打 ]
[ 二塁打 ] 

1番(二)脇山③(愛工大名電/愛知)
2番(左)太田④(創価/西東京)
3番(一)辻 ①(京都外大西/京都)
4番(三)永井②(創価/西東京)
5番(DH)大古②(前橋商/群馬)
6番(捕)狭間④(智弁学園/奈良)
7番(中)浦嶋③(関西創価/大阪)
8番(遊)倉本②(横浜/神奈川)
9番(右)大友④(静岡学園/静岡)
  (
投)小川②(成章/愛知)

梅雨入りが間近だというのに、今日の東京はカンカン照り
東京ドームの外の気温は、27度まで上がっていた・・・ 暑い。

ドームの中は、冷房が効いてて涼しいかな? なんて早々に入ったのだが
その思いは、直ぐに勘違いだった。と気付くことになった。

冷房どころか、送風さえも感じない。
温暖化対策とはいえ、ここまで徹底されているとは・・・ いやはや見事だ。
これなら、神宮球場の日陰の方が風を感じることが出来るかもしれない。

選手は一生懸命だというのに・・・ そんな愚痴を言いつつ
なるべく人の少ない場所を探して席についた。
本当は応援団席で、皆さんと一緒に声援を送りながら観たかったんだけど
傍に人が居ると暑いから・・・ 我がままをしてしまった。

前の試合が遅れた関係で、試合開始は定刻から1時間以上遅れた15時15分
試合終了と通勤ラッシュが重ならないように・・・ なんて
大変申し訳ないが、そんなことを思ってたさなか
主審の右手が上がり、日本一を目指す戦いのプレーボールはかかった。

[写真] 痛烈な先制ホームラン、弾丸ライナーで左中間へ運んだ大古選手
    フェンス直撃か?と思ったが、一直線で最前列に飛びこんだ。

先行の創価大のトップバッターは脇山
しぶとく粘るが、低めのストレートにバットが出ず見送りの三振
2番太田も、そのストレートを空振りの三振
3番辻は初球を簡単に打ち上げレフトフライ
相手先発の左腕投手はMAX139キロ、低めへのコントロールが良く
手こずりそうな気配が漂う。

だが・・・ そんな気配は、その後の展開からは全くの勘違いであった。
まず2回、4番永井のバットが芯で捉えたが・・・
これは惜しくもセンターの正面、その溜息が消える間もない5番大古への初球
鋭いスイングから弾かれた打球は弾丸ライナーで左中間へ飛ぶ

フェンス直撃だろう。と思ってたら、
打球は勢いを失うことなく、グンともうひと伸びし最前列に飛びこんだ。
1塁ベースを回って2塁ベースの手前で、大古が小さくガッツポーズをした。
ナイスバッティングだが・・・ それにしても、凄いパワーだ。

[写真] 4番永井選手の堅実な犠打が4回の大量点へとつながった。
    ネクストバッターボックスで待つのは大古選手

さらに4回表、二死からビックチャンスをものにした。
先頭の3番辻がライト前のクリーンヒットで出ると、
ベンチは4番永井は犠打の指示、それを永井がいとも簡単に初球で決める。

一死2塁から前の打席でホームランを放った大古、
期待は膨らんだが、ここは相手投手の維持が勝った。
ややボール気味の低めのストレートを振らされ空振りの三振で二死2塁

しかし、6番狭間の場面では相手投手の制球がやや乱れる。
ワンスリーから大きく外れて四球で歩き二死12塁

続く打者は7番浦嶋、本名は忠義だが
スタンドからタロー・タローの大声援が飛ぶ。(浦嶋太郎にあやかってか?)
浦嶋はツーワンと追い込まれたが粘りに粘る。
ただ相手投手の気持ちも乗っている。ただファールはするものの、
飛ぶ方向は、ほとんど後方で辛うじて当ててる感がする。

それでも5球ぐらい粘ったのだろうか
ツーツーからボールが大きく外れてツースリー、そしてついに四球を選んだ。
粘り勝ちだった。気持ちでくらいつきもぎ取った四球で二死満塁

続くは8番倉本、前の打席で12塁間を割る渋いヒットを打っている。
気持ちの入った打席は、相手投手の厳しいボールに、
どん詰まり、しかしフラフラと上がった打球は・・・
ショート・センター・レフトの間にポトリと落ちる。

二死からの2点タイムリー、この追加点は大きい。
ここで奈良産大は投手を代えて来た。
左腕に代えて右サイドの投手がマウンドに上がった。
長い腕を大きく振って投げる技巧派、打ち辛そうな感がするが
ここで相手のミスが二つ続く。

二死23塁から9番大友へ投げた初球は、変化球がベース手前で跳ねる暴投
キャッチャーが少し1塁側にはじいただけだったが、
3塁走者浦嶋の走塁が早かった。
相手投手のベースカバーと、ほぼ同時に本塁へ滑り込むとタッチが遅れて1点

さらに、もう1点もバッテリーミス、完璧にサイン違いだろう。
低めの変化球を求めていたと思う。
下に構えたミットの土手をかすめるように、ストレートが後方に抜けた。
投手はベースカバーにすら入れない。
捕手も直ぐに振り向くが、ボールはネット裏に勢いなく転がっていた。

3塁走者倉本が、小躍りしながらホームインする。
二死からの2点タイムリーと連続のバッテリーエラーで2点
流れを大きく引き寄せる粘りと気持ち、大きな本当に大きな4点が入った。

[写真] 試合を決めた8点目をたたき出した大友選手、いぶし銀の仕事師だね。

今日の創価打線は、いつになく(失礼)打線がつながり偶数回に得点を重ねた。
6回は一死から大古の内野安打を切欠に、二死から浦嶋のタイムリー
8回はヒットの狭間が走ると、浦嶋とヒットエンドランを決め13塁から
大友の内野ゴロとバッテリエラーで2点追加

いつも、こんなゲーム展開だったら・・・ そう思うのは贅沢だろうか?
唯一気がかりなのは、今日あまりに打ち過ぎて
明日は大丈夫だろうか?大振りにならないだろうか?
そこんとこが・・・ ちょっと気になる。

[写真] 相手に傾きかけた流れを止めた堅守の太田選手
    走って、ジャンプして全く無駄がない。ポジショニングも最高だ。

一方でディフェンスだが、一言で言って完璧だった。
先発はエース小川、小柄な体を目いっぱいにしならせて豪快に腕を振る。
今日のMAXは139だったが、球速以上にボールが伸びてたと思う。

8回コールドで24個のアウトのうち11個がフライアウト
おそらく奈良産大打線は、狙ったストレートが来た時
しめたと思って振ったはずなんだが、ボールに伸びがあって
当った時はボールの下を叩いてた。というのが真相だと思う。

4回までは・・・ それぐらい強いボールが来てたと思う。
殆ど芯で捉えられることはなかったといっていい。

ところがだ。
5回からファールを含めて、バットの芯で捉えられ上手くミートをされ出した。
全国大会の初戦だから・・・ 初回から思いっきり飛ばしてたのは分かる。
疲れが出だすイニングではあるが、少し早くバテたような気がしないでもない。

5回の先頭打者のセンターライナーは痛烈だった。
ラインドライブがかかった難しい当りだったが、
センター浦嶋猛烈に突っ込み、両手で救うように捕球した。
いとも簡単に取ったように見えるが、これは上手い。
先頭打者だし、5点差だしで、あまり目立たないがビックプレーだと思う。

そして、唯一の失投が出たのが6回だった。
先頭打者の当りは、打った瞬間にそれっと分かる強い当りで
レフトスタンドに突き刺さった。

まっ、これは仕方ない。切り替え切り替えってことなんだが
続く打者も痛烈に初球をたたくと、打球は左中間へ・・・

ところが、ここはレフト太田のポジショニングが冴えていた。
5~6歩、右に走ってランニングキャッチ、
もし、この当りが抜けてたら・・・ 展開はどうなっていたか?
1点取られて、なおも無死2塁の場面、これもビックプレーだ。

そして7回、二死から初めての四球を出すと
次打者は、レフトへの大きな当りを放つ。
フェンス直撃で23塁、場合によっては1点か?と思い打球の行方を追ったが
素早くフェンス際に張り付いた太田がジャンプ一番、見事に大飛球を取った。
これはビックプレーだ。前の回に続いて太田がまた守りきった。

味方のファインプレーを引き出すのも、
一流の投手が持ってるオーラなのかもしれない。
相手が、そのストレートを狙っていようが
お構いなしに、ぐいぐいと強気に攻めてくる。

それが小川の持ち味だし狭間のリードだ。
また、それでチームも盛り上がる。
それはそれで良いと思うが、
ちょっと勝負を急ぎすぎてるような・・・ 気がしないでもない。

こう言うタイプの投手は、
得てしてファーストストライクのストレートを狙われやすい。
今日のところは、相手打線が少し攻めあぐねたが・・・
勝負どころのファーストストライクは、もっと慎重に行ってほしいと願う。


1 表/創価 三振、三振、左飛
 裏/奈良 三ゴ、左安、二飛、盗塁死
2 表/創価 中直、左中本1点、三振、一直
 裏/奈良 二飛、三振、三振
3 表/創価 右安、犠失(投ゴ)、右飛、左飛
 裏/奈良 二ゴ、三振、三振
4 表/創価 右安、犠打、三振、四球、四球、中安2点、暴投1点、捕逸1点、一ゴ
 裏/奈良 右飛、三振、右飛
5 表/創価 右直、三振、三振
 裏/奈良 中直、右飛、投ゴ
6 表/創価 右飛、遊安、二ゴ、中安1点、盗塁、四球、左安、右飛
 裏/奈良 左本1点、左直、中飛、三振
7 表/創価 遊ゴ、中安、三振、盗塁、左飛
 裏/奈良 捕ゴ、遊ゴ、四球、左飛
8 表/創価 右安、右安、三振、遊ゴ1点、暴投1点、遊ゴ、遊ゴ失、三ゴ
 裏/奈良 左邪飛、三振、左飛、コールドゲームで試合終了 

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