ソブリン闘病記

ゴールデンレトリバー、ソブリンは2007年6月28日にお星様になりました。14歳歳5ヶ月の幸せな犬生でした・・・・

ご報告””

2007-03-26 00:36:58 | ソブリン闘病記
皆さんご心配おかけしております。
ソブリンの病状について、ご報告しようと思いながら
書いているうちに、何だか長文になり、なかなかまとめられず
ご報告がすっかり遅くなってしまいました。

随分長々と書いてしまいましたので、どうぞお暇な時にお読みくださいね””


*** ソブリンの病状報告 ***

抗癌剤治療を始めて、すでに8ヶ月が過ぎました。
ソブリンの病気、多中心型悪性リンパ肉腫の中間生存率は
6ヶ月~1年と言われています。

ソブリンは発症から8ヶ月間、抗がん剤の効き目も良く
寛解状態を維持し、良い状態が続いていました。
発症時はグレード4の状態だったらしいです。
昨年7月の発症時には、グレードについては怖くて聞けませんでしたが
先日、何かの話しから、主治医が言っておりました。
今、知っても結構ショックでした。
だってグレードは1~5までなんです””
今思うと、そんな最悪の状態から、良く寛解へ持っていけたなと
びっくりしています。

リンパ腫の場合、完治はないので、
治療A→寛解→再燃→治療B→寛解→再燃 と繰り返しす事になります。
寛解から再燃まではの期間は、その子その子によって異なりますが
再燃するたびに使用する抗がん剤を強くしていくので、
癌は退治できても、抗癌剤よって健康な細胞までがやられしまい、
終いには使える抗ん剤がなくなったり、副作用により衰弱してしまったりで、
治療途中でお空へ・・・・・
となってしま子も少なくありません。

もちろん中には、治療をせずに数年寛解を維持できる子もいます。
リンパ腫のといってもいくつかの種類があるようなので
一概にはいえませんが・・・・・



実は、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが
ソブリンにちょっとした変化が起きています。
抗癌剤治療開始以来ほとんど消えていた、首のリンパのシコリが
10日ほど前から大きくなりました。

すぐに主治医に見ていただきましたが
「ちょっとリンパ腫が悪さを始めたかな?」との事。
「急激に大きくならなければ、しばらくは様子を見ましょう””」
と言うことでした。
「再燃??」と嫌な言葉が頭の中に浮かびましたが
怖くて主治医には聞けませんでした。
どうやら、少し、抗がん剤の反応が悪くなってきたようです。
もう少し強い抗がん剤を使用する必要が出てきたようです。

木曜の診察では、幸いシコリは大きくなっていませんでした。
ただ、小さくもなっていません。
どうやら再燃とまではいっていないようですが、
リンパ腫が少し悪さを始めています。
以前油断はできない状況だそうです。
いつ、突然に”パン”と腫れてくるかわかりません。



ソブリンはすでに14歳、この8ヶ月間の治療により
抗がん剤の副作用や、ステロイド投与のせいで、肝臓なども
だいぶ弱っています。
年齢や、今の体力を考えると、強い抗がん剤に耐えられるかが 心配です。

抗癌剤が強ければ、副作用もそれだけ強くなります。
食欲不振や、嘔吐、脱毛、下痢、臓器への負担などが考えられますが
ご飯が食べたれなくなったら、ソブリンの今の唯一の楽しみを
奪うことになります。
そんなこと私には到底できないのです。

抗癌剤を強くする以外にも方法があります。
抗がん剤は現在使用しているもののままで、
その変わりに、免疫治療を行う。
この治療法は、以前から主治医に少し薦められていましたが
そのときは、リンパの腫れ等なく、治療もうまくいっていたので
私としては、あえて新しい治療は考えていませんでした。
でも、今回の事態によって、免疫治療を検討しなくてはと
思っています。

免疫リンパ球療法は一部の大学病院とほんの数件の獣医師の
間でしか行われていない、高度先端医療です。

これまでは、自己リンパ球療法と言って、自己のリンパ球を取り出し
その数を増やして体に戻し、がん細胞と闘わせるという療法です。
ただ、この療法だと、すでに病気に侵されている元気のない
リンパ球ではガンと打ち勝つことができず、なかなか治療がうまく
行かないそうです。
主治医が行っている療法は、さらに進化したもので
他者リンパ球療法といって、元気な他のワンコのリンパ球だけを取り出し、
ソブリンの体に入れ、元気なリンパ球を増やして闘わせる療法です。
この療法は、すでに人間では何件も症例があり、良い結果が出ているそうです。
実際わんこにこの療法を行っているのは、今現在では、
この主治医だけだそうです。

症例は少なく、必ずしも良い結果が出るかどうかは確定できません。
ただ、副作用がほとんど無いとのです。
治療方法も30分の点滴だけだそうです。
14歳のソブリン、辛い治療や、副作用のある治療を受けさせるのは
負担になり可愛そうですが、副作用も負担もほとんどないのなら、
試してみるべきではないかと思っています。
ただ、まだ研究段階の治療法です。
ソブリンは実験台??という不安もあります。
でも、どんな治療にも研究は必須だと思うし、そうすることにより、
新しい治療方法が確立されていくのだと思います。
主治医も決して、実験台とは考えていないと思います。
ソブリンに少しでも良い効き目があればと考えて
薦めて下さっていると思います。
ただ、もちろんソブリンにその治療を行うことにより、症例も増えるので
ある意味、結果、研究材料になるのは事実かとは思います。

主人も私もすぐにでも他者リンパ球療法を始めてもらいたかったのですが
その前に、もうひとつ試す価値のあるお薬があるので、それを試して
効き目が無かったときに、リンパ球療法をしましょう””
と提案くださいました。

この薬は、豚の胸腺からできたお薬です。
胸腺という場所は、リンパ球を作り出す場所です。
この胸腺を丈夫にし、自己リンパを活性化させてみる
というお薬です。

このお薬で効果が現れてくれると良いのですが・・・・・


もう一つ心配なことが・・・・
ここのところまた一気に後ろ足が衰えました。
主治医に聞いたところ、リンパ腫の影響も少し出ているようです・・・・
オシッコとウンチでお外に行くのがやっとです・・・・・
家の廊下を歩いていてもフラフラ・ヨタヨタ壁にぶつかっています。
痛々しい。。。。。


でも、辛く苦しい毎日を過ごしている、美琉樹ちゃんの事を考えたら
ソブリンはまだまだ頑張らなくてはいけませんね””
治療の選択肢がある事、最先端医療を受けられる環境にあることに
感謝しなくてはいけません!!





ソブリンは今日も食欲満点元気にしています”””
これからも前向きがんばります。