バーチャルと現実がクロスするのはいつも孤独がつきまとう

あまりにむごい残虐な事件なことと、
軟弱などこにでもいるタイプの犯人のギャップに、
なにから考えたらいいかわからないくらい混乱する秋葉の事件。

なにはなくとも、被害者の方々のご冥福を祈り、
哀悼の意を捧げるとともに、
『孤独』によって引き起こされた感のあるこの犯人は、
ワイドショーの主役になりたかったこの犯人は、
連日の報道を耳にしてどう思っているのか、気になります。

「いい人演じるのは慣れている」
と容疑者が言い切ったとき、
あぁ、この人は本当に孤独な人だったんだと思いました。
それはたぶん、
自分で招いた結果なのでしょう?!
同世代で話しているとき、
とてつもなくいい人すぎる人って、なんだかおかしい気がする
心根が曲がっているよな（だろう）棚釜です。
「ありがとう」
「ごめんね」
「大丈夫？」
繰り返される綺麗事の連呼は、居心地悪くて仕方ない・・・。
いじめられたくない。
いい人と思われたい。
相手から心証良く思われたい、という願望からきている猫かぶりは、
結構同じ世代だとわかりやすくて、
そして目の奥がなんとなくオドオドきょときょとしているのが特徴。

こういう子とは何の話をしても上滑りしていくようで、
なんにも真から話しを受け止めず、
「すごい！すごい！マジで？」
の連呼ばかりだと、あぁーなんも腹に入ってないんだなぁーって思うから、
真の友情は育めない。

いろんな人格を演じてきていると、
本当の気持ちがどれなのか?!
自分でもわからなくなってしまうことがあるみたいです。
まるで毒素が排出するかのように、ネット上の日記に心情を吐露して、
「見つけられたかった」
「（警察に）止めてほしかった」などという二面性が、如実に表れているような。

こうしたウェブログは、いわば昔の鍵付き日記とさして変わりはしないもの、なわけで、
自分の日記なんだから、主観でしか書いてないのが当たり前で、
時が経ってめくると、異常に恥ずかしいものになってくる。
「若かったよなーー」
「自分に都合いいことばっか言ってんなーー」とか、
そういう客観的に見られる冷却（熟成？）時間が必要で、
そこのところを公開して、
青い部分をなじられたら、熟成してない分だけ、カッとする。

かれこれわたしもブログを始めてみて、
これは本当に人間の出来た人しか続かないって思うし、
思春期なんかに始めちゃったら、
裏サイトの覆面イジメに100％加担しないって自信はないと思う
一人芝居なわけでなく、若干名に覆面で触れあえる喜び。
優しい言葉には、相手が何者かもわからず好きになったり、
厳しい言葉には、覆面でしか言えない罵詈雑言で立ち向かう。
そういうこと、
悪いことなんだろーなーって思っても、
バーチャルとリアリティーの境目があるようでないようで、深みにハマる。



わたしは今まで不器用に生きてきた。
特別不良なわけでもないのに、
うわべだけわかったフリとか、いい子に見せることがうまくなかった。
疑問に感じたり、腑に落ちないことは、先輩でも先生でもドンドン投げかける。
上滑りの関係は要らないから、
腰巾着みたいに上っ面だけを褒め合う関係が苦手

きっと容疑者は器用に利口にうわべの人間（人格）を演じ切ってきたんじゃないのかな？

今回のこのおぞましい事件で、
たった１人でも、「なんでそんなことしたんだ？なんで相談してくれなかった!!」
と言う友達が、彼にはいるのでしょうか。。。



この世に人の命を奪うほど取り返しのつかないものは、ない。

遠い地から他人事のように見つめたこの事件でも、
被害者が、友達だったら？
　　　　　　肉親だったら？
　　　　　　愛する人だったら？

冷静になんか、語れない。
死刑なんかで済まされない。
７回死んで、何十回傷ついてほしい、と願ってしまうでしょう。。。
人の命は、みんな平等、なんて死刑廃止論なんて考えられないくらいにね。

みんな楽しい部分と、苦しい部分を共感しあって、
悩んで苦しんで、それでも限りある人生を謳歌しようと努力してんだ。
ひとの命を、ナメんなよ！！！
五体満足で、走り回れる２０代の身体を持って、
挫折感なんて、口にすんなよ！
甘いんだよ！　人生、ナメんなっ!!

人の命を粗末にした人間は、
生きていても、死刑になっても、
行き着く先は、地獄です。


最期に、
慎んで被害に遭われた方のご冥福をお祈り申し上げます。





注　〉〉　これは、棚釜個人の意見ですので、
　　　　　松山ベンチャークラブの意志に沿う意見ではありません。。