ボランティアしよかせんけん

私たちは、働く女性のボランティアグループ『松山ベンチャークラブ』です。

祝!!!ノーベル賞(化学賞 編)

2008-10-14 23:11:58 | サイエンス
こんばんは、まろです。

今日は、昨日に続いて化学賞についてお話しをします
良い話は早く取り上げたいな、と考えたのです

ノーベル化学賞受賞者は下村脩先生
受賞理由は「緑色蛍光タンパク質(GFP)の発見と開発」です。

蛍って夜、綺麗に光りますよね

あの光はルシフェリンという物質で、蛍や深海生物、微生物に含まれる発光物質です。

下村先生が、発光するオワンクラゲの謎を突き止めるため研究していたころ、生物の発光現象はこのルシフェリンが原因だと考えられていました。

無数のクラゲで実験したもののルシフェリンは見つからず、「ルシフェリンにこだわらず何でもいいから光る物質を抽出しよう!」と教授の理解を得ないまま、自分で勝手に(!)実験を始めたそうです

発光物質を取り出すには光らない状態で取り出す必要があり(光ると分解しちゃうのです)、失敗を繰り返した後、ある日「生物発光にはpHが関係しているのでは?」と考え、溶液をpH4(酸性)にすると光らなくなることが判明しました。

気をよくして溶液を流しに捨てた途端「流しの中がパーッと緑色に光った」。

流しには海水があり、そのカルシウム成分と反応して光ったのです。

この発光成分は「イクオリン」と名付けられ、17年かけて発光メカニズムが解明されました。

しかし、イクオリンは青色なのに、オワンクラゲは緑色

実はイクオリンを精製した際に緑色に輝く副産物を見つけ、捨てずに研究を重ねていたそうです。

その正体が緑色蛍光タンパク質(GFP、ノーベル賞受賞の理由となった物質)。

この物質がイクオリンの青い光を受けて緑に発光していたことを突き止めましたが、当時は「美しいだけが取り柄で、何の価値もない物質だった」そうです。

ですが、蛍光タンパク質のなかでは自ら発光する変わり種で、このため生体内で作り出せる特徴があり、90年代に入って一躍脚光を浴び始めました。

調べたいタンパク質の遺伝子に、GFP遺伝子をくっつけてその蛍光を目印とし、目的のタンパク質がどこにあり、どう運ばれるのかわかるようになりました。

たとえばガン細胞であれば、転移や増殖がわかるようになったのです。

生体内で利用する手法を確立したチャルフィ博士、チエン博士と同時受賞で、病気の原因究明や治療薬の開発に大きく貢献しています


今日も長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただけて嬉しいです
今回は産経新聞を参考にさせていただきました
下村先生は今でも研究を続けられているそうで、飽くなき探求心を是非とも見習いたいです
何でも趣味は美術鑑賞で、いわば対極にあるものが好きな理由は、「科学者として正しいゆがみのない思考力を持つためには、科学とまったく違う趣味を持つのがよい」からだそうです。
素敵な言葉です
ワタクシもそう思います
ゆがみのない思考力を持つために、ワタクシはお菓子作りや映画鑑賞や読書や温泉巡りしつつ、ボランティアにいそしみます。遊びすぎに注意?


来月は11月13日 19:30から 松山ベンチャークラブの11月定例会があります。

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2 コメント

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うひゃ~ (のんたん)
2008-10-14 23:17:35
まろさん こんばんわ

おお~失敗は 成功のもと 、、、

かなり はまりますね~ ノーベル賞シリーズ

柔軟な考え方で 研究されていたからこそ

発見でき その発見を 実用化された人たちがいる

自分と 違う分野のかたたちとの交流って大事ですね~ 

今回も 興味深く 読んじゃいました

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凄い人達! (まろ)
2008-10-15 21:59:23
今年度の受賞者型は、いずれも自由闊達な雰囲気で研究をされたそうなの。自由に話せる環境ってとても大事よね!
あと、奇跡的な幸運を自分のものに出来る事が出来たのは、それまでの努力があってこそなんでしょう。
興味深く読んでもらえて嬉しいです♪
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