ゴジュウカラの絵日記

あっという間に50代!?その日々の素直な思いや疑問や感動を綴ってみたい。(著作権は管理者に帰属します)

新日曜美術館「安野光雅86歳いま日本を描く」

2012-09-09 12:23:27 | 自然・環境

 バタバタと暮らし、ついついあれこれ忘れ果てて後回しにする毎日、、、^^;)今日の日曜美術館ははて?とチャンネルを回し、おっ!~♪ 見逃さないで良かった~~!!(^^)v 大好きな尊敬する共感も出来る画家(というよりは多方面に様々な斬新な才能を発揮しているマルチ人間・・・と放送では紹介していたけど、本当に私もそう思う、、^^)安野光雅氏の特集だった。

 初めて安野氏の絵本と出会ったのは確か、絵本のコーナーで「不思議な絵本」を見つけたときだったかと思う・・・比類の無いデッサン感覚と奇を衒うのでは決してないけれど自然体の奇抜さとでも言うのだろうか、子供の素朴な疑問や思い付きがそのままのような自然さ、無論、安野氏は大學で遠山教授の数学ゼミに所属してらしたと聞くから、理論的な裏付けあってのきっちり構築した不思議な絵なんだろうけれど、そういうものを感じさせない素朴で可愛らしい絵本だった♪ すっかり気に入ってしまった私は
「安野光雅」と文字を見かけるとホクホクとして借りて来たり、買って来たりと自称「安野光雅通」と言える程だったけれど、今日の番組を観て肝を潰した、、、?! 絵本だけに限らず、膨大な数というか種類というか!!!ファンの私にとっては宝の箱をひっくり返したような涎が出そうな作品の山だけれど、「あ~!もう追っかけ切れない、、、--;)」と少々諦めた気分にもなった、、、--;)
 でも、画面の中で絵本の原画を描かれる様子を観ていると、もしも時間が許す時期が来たら、安野光雅美術館の図書館(ってあるでしょうねえ?当然、、、^^;)に籠って全作品をうっとり眺め読み尽くしたいものだと思う・・・「旅の絵本シリーズ」を中心に(^^)v

 因みに今、画面の中で手がけていた最新作は「旅の絵本シリーズの日本編」で、日本の原風景とも言える子供時代の故郷の四季を中心に描いた渾身の作のように思えた・・・放送の最後に氏の言葉で「電気がなくて困るとか、不便だから原発をなくしたらどうなるか?とかの議論があるようだが、電気がなくても日本人が不便だったかもしれないが不自由ではなかった筈だ!不便でも豊かに暮らして来たことを思い出して欲しい!」と語り、やっぱり私が心から共感出来る人だったと改めて嬉しくなった(^^)vhttp://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2012/0909/index.html


訃報を聴く度に、、、--;)

2012-09-05 07:26:34 | 自然・環境

 年を取る毎に、そして昨年の震災のような変事があれば尚更に
人を見送ることが多くなった、、、--;)

 大切な人を失う度に心を過ぎるのは、「何故、私が代わってやれなかったのか?」という不遜とも神仏に逆らうともの思い、、、。別に殊更、己を卑下したり僻んだりしているつもりは無いけれど、「この人を失う皆の悲しみ・苦しみ・損失に比べたら、
何故?私が身代わりになれないのか!」と思ってしまう・・・あ、やっぱり少々の僻みもあるかな?、、、^^;)

 多分に若い者に先立たれた親御さん達なら、もっと切実に身を切られるように思うことだろう、、、--l)

 それでも、人権の差別を何より嫌っていた此の方は、そんな言葉を呟きでもしたら、温和な常日頃の口調を崩して厳しく叱咤なさるのかも知れないなと思う。

 身代わりになりたいなどと思うのは所詮、自分が苦労を背負わず、能力のある方に或いは皆に愛されている方に、その荷物を肩代わりさせたいだけの身勝手な思い、、?!

 遺された者が、逃げず懼れず、能力が無いなら身につけるように努力し、力を合わせて進まねばと気付かされた・・・生きていることは逝く人の身代わりになるより辛いのは当たり前だと。


「松本竣介展」とアキレスの翼が生えたような休日

2012-09-04 15:31:41 | 自然・環境

 9月17日まで宮城県立美術館で催されている「生誕100年 松本竣介展」を観に行く日にちを模索しつつ、それでも日常のしがらみや雑多な忙しさに鑑みて、今回は諦めようかとも思っていた・・・盛岡に行けば、岩手県立美術館で大半の作品は観られるだろうし、このところ出かける用事ばかり多くて浮き足立っていないかい?と自己反省もあって、、、^^;)

 そんな時、尊敬する大先輩の訃報を知った、、、--;)地域の有識者としても、仲間内のリーダーとしても、その見識や姿勢は絶対の信頼に値するもので、病気療養中とは言え、私達にはこのリーダーが居るから大丈夫(^^)vという大きな安心感があった、、、。生者必滅の理とは知って居るけれど、お元気で精力的に執筆活動もなさっているとの事だったので、矢張り突然の訃報は私達の胸にポッカリと言いようの無い穴を開けたような虚しさ、悲しさに囚われた・・・・・告別式までの数日間、どのように過ごせばいいのだろう?どう心を鎮めたら良いのだろう?・・・そんな時、偶然にも次々と予定が入って来て、どれもこれもその日以外に設定できないタイミングで埋まってしまった?!

 先ず、美術館休館日の月曜日は地域の行事の準備作業に、土曜日は久しぶりの友人から偶然空いている時間にお誘いがあって、じゃあちょっとだけ♪のつもりが長々と暗くなるまで歓談、、、--;)そして日曜日は偶然にもホリデーパスを使って一日仙台を歩くことになった、、、^^;)v 
 仙台は小六のときに修学旅行で訪れて以来、通り過ぎることはあっても約半世紀の間、足を踏み入れることがなかった地?!「灯台下暗し」と言うかいつでも行けるという思いが意外と足を遠ざけている事が如何に多いことか、、、--;)

 朝早い通勤列車は避けて、その後の電車を利用したら丁度、福島から仙台まで普通電車よりは若干速い快速列車に接続(^^)v 白髪のおばさんも心は既に小六の遠足気分で仙台駅に降り立つ・・・友人の娘さんからの情報で16番乗り場のバス停を探して約30分、、、^^;)バスが出たばかりのバス停にようやく到着!?次のバスを待ちながら仙台人と思しき垢抜けたご婦人と暫し様々な会話で盛り上がり、美術館で降りるには斯く斯く云々と貴重なアドバイスを頂き此の頃は仕方ねえ自他共に認める方向音痴のカラさんは大いに助かる(*^^*)

 生まれて初めて訪れる宮城県立美術館に胸ワクワクで、見るもの聞くもの何もかもが感動!!!あ、忘れてたけど、此処で佐藤忠良さんの彫刻もたっぷり観られるんだ~♪と思ったら、やっぱり無理して出て来て良かった~~~!!!と先ずは山帰りのような背中の荷物はロッカールームに預けて、「生誕100年 松本竣介展」へいざ!!!

 名前も知らなかった「松本竣介」との出会いは偶然に書店の薄っぺらな「松本竣介画集」を手に取ったことから、感性の一致とでも言えるのか?別にこの本を買いに来た訳では無いのに他の本はさて置いて、しっかりこの薄い個人画集を買って来てしまった。画集と言っても本当に代表的な数十枚があるだけの簡単なもの、、、。それでも、どれもこれもが素晴らしく惹き込まれ、時々「中村俊介」とか何かと言い間違いしながらも、半世紀近く追い続けて来た割には全貌を知る展覧会には出会えなかった、、、^^;)

 矢張り一期一会の日曜日だったのだ♪ これほど充実した展覧会だと期待はしなかった予想を大きく裏切って、何だか夢のような「良いのかなあ?こんなに幸せで???」と申し訳ないような充実した数時間だった(^^)帰りに佐藤忠良さんの彫刻館も忘れずに寄り、これも一つ二つ単品でしかお目にかかってなかった忠良さんの人柄が滲み出た素晴らしい彫刻の数々に心がホカッとなって、気持ちよい数時間を過ごし、気が付いてみたら昼食も摂らず下手すると間もなくお八つの時間になってしまう?!持参したお弁当を駅までの途中のどこか公園で名所を楽しみながら食べようと思ったら、バス停に直ぐ駅行きの便が来てしまって?!何だか成り行きで乗ってしまった、、、^^;)駅前は賑やかな商店街で、お弁当をぱくつく公園などないみたい、、、--;)しょうがない兎に角は福島を目指そう!と駅に行くと間もなく福島行きと白石行きが続けて来るらしく、もう既に乗客が並んでいる?!・・・白石行きが空いてるし時間も早いので、弁当を食べる都合もあり(^^;)こちらに乗ってしまった、、。ガラガラの車内でゆっくりお握りを頬張り、お漬物を食べてやっと人心地(^^)v 岩沼から常磐線に乗り換える人が利用する便らしく岩沼に着いたら半数以上の人が降りてしまって、何だか寂しい、、、けど、直ぐ終点白石着!あと5分ほどで福島行きが来るけど、このまま乗り換えたのでは、何の為に白石行きに乗ったのか(=お弁当を食うためだけど、、、^^;)分からないし、ホリデーパスも活用出来てない~~!!と此処で又、冒険心が頭をもたげ、一時間で白石市を探索することに(^^)v通るけれど、来た事が無いのは仙台市とほぼ一緒で、「白石城→」の標識に釣られて目指してみたら丁度次の電車まで散策する良い距離で、流石名将片倉小十郎の城下町、米沢同様、行き交う人々の爽やかで何て心優しく礼儀正しいこと!!(^^)/ 今度はゆっくり探索しよう♪と修理中の本丸天守閣を眺めながら一周し駅に戻ったら直ぐ福島行きが来た(・0・)で、福島に着いたら直ぐ黒磯行きが出る?! 鈍行は結構と連絡が良いので乗換駅でボヤボヤと立ち食いやお土産漁りをしている暇が無い、、、^^;)

 幾ら、おばさん根性でももう元は取ったでしょう~♪この切符!!と思ったら、松川の友人から電話?! 暫く会ってないし、疲れている様子をずっと知っていただけに心配してたので、ちょっとだけ途中下車のちょっとだけお互いに近況報告のつもりで寄ったら、話が尽きずついつい長居をして、、、--;)予定の電車にギリギリセーフ(^^)v

 十二分に一日を使い、二十分(?!)に切符を活用し、未だ未だ余裕ある豊かな一日だったv(^^)v

 松本竣介パワーかなあ? それともあの世へ旅立つ先輩のメッセージかなあ?

 兎に角、ひとつずつ出来るだけ、頑張って積み重ねて行くしかない! 真摯に絵を追求し続けた松本竣介のように、信念を曲げず大らかに我々を導いてくれた先輩のように、たとえ彼らに近づけなくとも恥じないように行こう!!