吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

『イエスタデイをうたって』を観た

2020年06月29日 | 趣味

アマプラでイッキ見!

この作品がアニメ化されるとは思わなかった。

とりあえずWiki
イエスタデイをうたって

原作漫画は1998年スタートよ!すごく間の空いた不定期連載で完結は2015年!
僕も何話も見ていません。

アニメ化の話などちらりちらりと情報は入って来たので何となく気になってはいました。
アマプラでやっていたのを知っていたので完結を待ってイッキ見。

どがーん

ずがーん

いきなり大破炎上!
代理爆発はメカンダーロボ。いつもありがとう。そのうち爆発アイコンを用意するから。

時代設定が原作そのまま。つまり携帯電話普及以前。
この種の作品はしばしば時代を現代に置き換えることがままあり、それがガッカリだったりするものですが、これは時代設定そのまま。
80年代後半周辺、主要人物は大学卒業後。

世代的に直撃ですわ!

あの頃の待ち合わせって本当に離れワザだったよなあ。
ひとたび出かけてしまうと連絡不能。
ただ待つしか無い。
で、雨が降ってきたりする。
そういう演出がしばしば見られたのはそれにリアリティがあったからなのだよ(遠い目)。

大卒という年齢のこともあり、登場人物たちの感情表現は控えめ。
やなヤツは出てこない。
アニメ映えする派手なシーンはないけれど、背景は丁寧。
作画がすごい。
原作漫画家の独特の線はアニメには向いていないのだけれどよく再現しています。
動画工房すげえ。

主人公は大卒後フリーターをしながらゆるく人生を模索する。
じれったくてゆっくりの展開なのだけれど、苛立つような表現はあまりない。
登場人物は迷ったり悩んだりしても若い子以外は感情を爆発させない、基本穏やかな雰囲気で話は進む。

特にネタバレしても問題はないと思われるので書いてしまうけど、主人公は大学の同級生ヒロインAに1話目終盤でフラれる。
で、そこから結果的に『友達』になって全12話の11話終盤で彼らは恋人になる、が、12話でまた友達に戻る。
で、主人公は若くて元気なヒロインBに向かう。
ざっくり書くとなんか酷い話のように見えてしまうねえ。
たしかに、ヒロインAは、はっきり言って主人公を『キープ』している自分のズルさを自覚していてそこには葛藤を持っていたり、主人公も若くて元気なヒロインBには中途半端な優しさで接してしまうとか、一歩間違えると不快でドロドロになりそうな要素はあるのだけれど、その辺上手く表現しています。

うーむ。あるねえ。あるよねえ。
友達として安定してしまうとそれ以上近づくと違和感を感じてしまうってことはある。
拭い去れない違和感。
長過ぎる春ってのはうまく行きにくいものなのだよ。

ワタシはこらえている。
ここまででメカンダーロボ爆発シーンを3回は入れたいのを。

ああ痛い。痛いよ。昔あったよ。そういうことが。

どうなんだろう?
今の若い人には響くかな?
おっさんは身悶えしてしまうのだけれど。
底流にある時代のゆとりという空気感が現代とは違う。
モラトリアムなんて言葉もあったあの頃の空気感までもよく表現されているのだな。

それと携帯電話以前の世界。
連絡がとりにくいゆえにひとりで悩む場面が多い。 
会いたい時にその人のアパートの下で待ったりする演出をやっていたけど、今じゃどうかな?怖いかも。
いっそ、時代劇なんじゃないだろうか?

なるほど、時代劇か。
明治20年頃の人が江戸時代を見るのと似たようなところはあるかも知れない。
その頃ほどの時代性の断絶は無いと思うけれど、確実に昭和末期、令和初期の間には時代の断層があるのだ。

それにしても思い出すと身悶えしてしまう作品であった。

 


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2 コメント

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イエスタデイ見ました (せいしょこ)
2020-06-30 21:17:43
呼んだ~?、せいしょこです。
11話までしか見ていなかったので、見事にネタバレされてムムムッて感じです。
急いで録画しておいた12話を見たよ。(今年の春アニメだから終わったばっかりだよー)
こういう結末なんだー、まあ、こういうのもありかな。

時代設定もあって久々にドキドキする作品でした。
携帯電話もない時代って、我々世代でないと本当の意味での実感はできないかもね。

本命がなかなかつれなくて、若い子が積極的にからんできて、めぞん一刻を思い出しましたよ。
ただ、もう年齢的にドキドキの前に恥ずかしくなってしまうんだな。
(少し前に千葉テレビで再放送されていためぞん一刻のアニメも恥ずかしくて見られなかった)

まあ、身悶えするという表現は正しいな。
特に君の場合はさもありなん。
こうしてときどきドキドキするのも大事だな、精神的な若さを保つためにね。
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青春は続く (吉倉オルガン)
2020-07-10 22:57:39
せいしょこさん、超ようこそ!遅くなってスマン。

いやあ、YouTubeでレビューが上がっていたのでもう良いかと思ってネタバレしてしまったよ。

めぞん一刻も今観たらどうだろうね?やはり身悶え不可避だろうか?
うん、想像しただけでなんか恥ずかしい。

最近は漫画の立ち読みもあまりしなくなったのだが、ちょっと見た漫画ではすでにマスク着用とかソーシャルディスタンスだとかが時代の風俗として描かれていた。
世間には会えなくて冷めてしまったり、すれ違いになってしまったカップルもいるようだ。
後の時代から見るとやはり懐かし恥ずかしいラブコメの風景として残ることになるのだろうか?

『俺ガイル』3期始まったねえ。なかなかの気合だ。
2期では画が良くなったけどラブコメのコメ成分が落ちてシリアス分が上がってオレ的にはちょっとアレだったのだが今期は期待できそうだ。

この前ふと気になってアムロの年齢を調べたのだが、34話「宿命の出会い」でシャアに16歳といっているのでUC0063のはずなのだが、どうもUC0064になっているらしい。
いつの間にそうなったのかWikipediaでもわからん。

なんか近い世代の勤め人の皆さんに定年の声が聞かれるようになったけど、我々個人事業主の青春は続くわけだな!やれやれだぜ。
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