吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

共存について思う

2006年06月30日 | 思うこと
アパルトヘイトというのは悪名高い人種差別政策のことだとされているけど、それは、南アフリカに行ったオランダ人の子孫が犯した間違いで、本来は国土が狭く、しかもいろいろな思想や人種がひしめいているオランダ、とくにアムステルダムなどの都市部での生活の知恵だといいます。 様々な民族、宗教、来訪者がひしめく狭い町で快適に過ごすルール「互いに迷惑をかけない限り、互いの在り方に干渉しない」分離された状態とでもい . . . 本文を読む

アンパンマンとウルトラマン 2

2006年06月26日 | 思うこと
続きです。こんどはアンパンマンです。 アンパンマンの場合は、より明確に作者の正義というものに対する不信があるのです。 主題歌も改めて見直してみると、なかなかシビアですよ。「アンパンマンのマーチ」で検索を。 この話の元ネタは「アンパンマンの遺言」やなせたかし著 です。 残念なことに絶版なので、以前図書館で読んだときの記憶がたよりです。 やなせ氏は1919年生まれ(現在87歳ですか)です。 知っ . . . 本文を読む

アンパンマンとウルトラマン 1

2006年06月25日 | 思うこと
知人のブログで、アンパンマンとウルトラマンの話が出て、久しぶりにそれらに思いを馳せていたら、止まらなくなってしまったので、今回はその話。 アンパンマンとウルトラマンに共通しているのは、「正義という言葉の持つ欺瞞性への挑戦」だと思う。 ここではウルトラマンは、初代を指します。 初代ウルトラマンやセブンにはエピソード中に、主人公側の正義に疑問を投げる話があります。 正義というものの不確実さ、その裏側 . . . 本文を読む

東京の夜

2006年06月21日 | 自分のこと
東京編 裏です。 東京での宿は家内が決めたのですが、なぜかその辺の住所が記憶の中にあったのです。 以前、危機状態を越える時に、心の、特に記憶の部分を閉ざしてしまったのでした。 以来、だいぶ解放は進んでいるのですが、今でもあまり積極的には過去の思い出にアクセスしない癖がついているようです。 過去が思い出せないというのは、記憶そのものがなくなったのではなく、その記憶にアクセスするシステムに問題がお . . . 本文を読む

捻挫!

2006年06月16日 | 自分のこと
左足をねんざしてしまった。 夜、暗いなかで荷物を片付けていたときに、50センチほどの高さから足を踏み外してしまったのでした。 それはもう、過去最大級のグキッ!でした。頭のてっぺんまで痛みと痺れが突き抜けました。 こういった時の最初の痛みというのは、割合すぐに押さえることができるものです。 どうするかというと、脳内麻薬物質の分泌をイメージしつつ、痛覚カット!と自分自身に入力するのです。慣れると誰で . . . 本文を読む

東京へ 2

2006年06月10日 | オルガン
東京その2です。 オルガンの下見の後、国際オルゴール協会、正しくは MUSICAL BOX SOCIETY INTERNATIONAL (MBSI) という団体の日本支部のミーティングに行きました。 いわゆるオルゴールから、自動演奏楽器全般、私の専門であるところのオルガンや、時計、からくり人形など、その対象とする範囲はかなり広いのです。 ミーティングは2日間にわたったのですが、久しぶりに自動演 . . . 本文を読む

東京へ 1

2006年06月06日 | オルガン
「東京へ」なんていうのがタイトルになるというのが、田舎暮らしを物語っていますね。 私は生まれは東京なのですが、東京で暮らした期間はわずかです。ただ小学校5年から、大学を出るまでは千葉だったので、いわゆる千葉都民でした。 今回の東京行きの目的は、都内にある日本でもっとも古いクラスのパイプオルガンの修復の下見と、国際オルゴール協会(MBSI)の日本支部のミーティングへの参加です。 前者は私の仕事で、 . . . 本文を読む