吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

優雅なる日曜日

2021年10月04日 | 趣味

それは最後の日曜日であった。

白内障の解消(治療とはちょっと違うと思う)のため、眼内レンズ手術を受けているのだ。
白く濁ってしまった眼の水晶体を人工のレンズに交換するのだ。
現在は右眼のみ、そして今週左眼を手術する。
その辺のことは両眼の処置が完了したらまた改めて書こうと思う。
とにかく、生まれ持った眼のレンズでものを見るのはあと数日だということだ。

それで、バイク日和だったし、生身のレンズの眼で何か特別なものを見ておきたいと考えたのだった。
出来れば術後にまた同じものを見直せると良いと思った。
そこで閃いた。

そうだ。絵を見に行こう!

きっかけはYoutube『山田五郎オトナの教養講座』。
超面白いのだが、そのアンリ・ルソー特集三部作。

その1 

【ルソー】あなたはいくつの違和感に気がつく?【天然ヘタウマ】

みなさん、アンリ・ルソーの絵って ヘタクソだな〜って思いませんか?😅 そんな違和感だらけ絵にはルソーの全てつまってる❗️❓ ヘタっぷりを五...

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その2 

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ルソー第2弾✌️ アンリ・ルソーは世紀の大嘘つき❗️❓ 真骨頂ジャングルシリーズに隠された嘘とは😵❓ 五郎さんが徹底解説します🔍 チャ...

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その3

ルソーの奇妙なちょい足しサービス!?&送りつけ問題【ルソー解説第3弾】

💡新事実判明‼「ボタンの数は盛ってなかった!」 Pz様、akira ikeda様からのご指摘を受け再調査したところ、 フリュマンス・ビッシ...

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アンリ・ルソーやいわゆる素朴派はとても好きなのだが、本物をじっくり見る機会は無かった。
下諏訪の『ハーモ美術館』には9点のアンリ・ルソー作品の所蔵があるのだ。
しかも入館料1000円だ。webで100円割引もある(利用しなかったけど)。
これはかなりラッキーなことである。
そう。身近なシアワセには気付かないものなのだ。

今日の相棒はキミだ!
スーパーカブ90カスタム’87年式。
カスタムというと改造車のようであるが(改造してるけど)そうではなく、メーカーによる命名である。
通称角目。
ヘッドライト、ウインカー、フェンダー等が角型にデザインされているのだ。加えてセルモーター付き。

うちから約41km、1時間程度の行程である。
コイツは一般道の常識的+αの速度域で交通の流れをリード出来るパフォーマンスがあるので楽である。

よく知った道なのでナビの必要も無く、まずは近くの温泉で斎戒沐浴。
湖畔の湯

下諏訪温泉の共同浴場はシャンプー石鹸等ナシで基本240円なのだがここは280円。湯船がとても広い。
ここで身を清め、バイク走行で少し冷えた身体を温めて、美術館に向かう。

ハーモ美術館

日曜日の昼頃で都会からの人びとは居なくなるものなのでゆったりと鑑賞出来た。
館内の写真はナシだ。
じっくりと絵に顔を近づけて鑑賞出来るシアワセ。
油絵は絵の具の盛り上がりも重要な鑑賞ポイントなので近くで斜めから見るとその辺がよく見えるのだ。
油絵は3Dなのだよ。
アンリ・ルソーの絵はキャンバスの布目が見える薄塗りだな。
五郎先生のおっしゃるとおり。遠近法とかめちゃくちゃ。同じ距離に居るはずの人物が小人のようだ!
しかし色彩は凄い!
未処置で視力の低い左眼のこともあって、絵の保護ガラスに鼻がくっつく直前まで近づいて見る事が出来た。
これはすごく贅沢なことだ。立入禁止の線も柵も無い。
世の中デジタル万能なイメージがあるが、色の完全な再現は未だ不可能らしい。あと音も。

天気が良かったので干しておいた手ぬぐいは乾いていた。
日本手ぬぐいは早く乾くことで雑菌が繁殖しないように考えられているのだ。

ハーモ美術館の向かいは諏訪湖。山の境目にはうっすらと富士山。

大変満足したのであった。
左眼の処置が終わって落ち着いたら必ずまた来よう。
田舎の40kmはお買い物のついで程度の距離だ。
優雅なる日曜日なのであった。

 

 

 

 


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