
DACがほぼ完成しました~!
“ほぼ”と謂いますのは、音量調整用のVRを取り付けていないからです。
このDACはオリジナルのVRを使いますと、とんでもない爆音になるそうですw。
実際、僕が最初に音出しした時はVRが入る部分を固定抵抗器に置き換えていましたが、その抵抗値は12Ωでした。これでBGMと表現したらよいのか?かなり控えめですが、音楽が楽しめる音量です。この度、ケーシングを終えて音出ししたのは昼間でしたので、33Ωの抵抗器を使いました。この事から、現状ではVRを100ΩBカーブのものが丁度よさそうです。
しかし、この後パワーアンプに内蔵したチャンデバの改修を控えております。
現状はハイカットのコンデンサにイェンツェン・スペリオールの1μFとタクマンREYの470Ωを使っていますが、これを双信SE99の0.1μFとタクマンREYの4.7kΩに変更します。これによりチャンデバの出力電流が低下するので、DACの出力を増加させないとスピーカーから同じ音量が出てこないことになります。
以上の事から、パワーアンプとチャンデバの改修が終わって、改めて最適なVRを選択したいと考えています。
ちなみに今回作ったDACの出力抵抗は、オリジナルが820Ωのところを4.3kΩにしています。
この値は金田式ユーザーの先達に倣って選択しました。にもかかわらず、VRが33Ωで丁度良い音量なわけで、オリジナルの抵抗値で組んだらVRを回した瞬間、ALTECがその本領を発揮してしまいwまさに爆発するような大音量が出てしまうはずですwww!
やっぱり金田先生は音楽鑑賞をアナログレコードでされていて、DACは録音レベルの低い生録データの再生にしか使っていらっしゃらないのかも。スピーカーの能率は僕とほぼ同じぐらいでしょうし、部屋は4~5倍の容積があるとしても、音楽ソフトの再生には幾ら何でも爆音過ぎます。
以上のように、出力の大半をアースに捨てるという音楽信号の流れですので、バッテリー電源で運用しますと、その貴重な容量の大半を捨てていることになるわけです。この事もあり、AC電源を採用しました。
このDACを作るに当たって、オリジナルから改悪したのは先の記事で述べた電源部分とケースの他に、抵抗器やセレクター等を変更しています。
抵抗器は、PCM1794のバランス出力を最初に受ける部分をスケルトン抵抗からリケノームRMAに変更しました。ニュートラルなバランスでボーカル等の中域を再生するには、優れたカーボンフィルム抵抗が必須だと考えています。他の部分はオリジナルに倣った、スケルトン抵抗にニッコームと進工業のプレート抵抗です。カーボンフィルム抵抗はどうしても聴感で高域がロールオフするように聴こえるので、聴感で高域をブーストする必要があるわけです。歪感無く高域をブーストしてくれる抵抗器としてはスケルトン抵抗とニッコームは最高だと感じます。
セレクターは日本開閉器のM-2040を使用しました。
安くて良いですw。
そして、改めて音出しをしました。
高域の抜けとS/Nは、2WAYスピーカーの不足感を全く感じさせないほどクリアです。本音を言うと、若干出過ぎのようにも感じる高域ですがwSiC SBDは最初は華やかで明るく煌びやかな音ですが、エージングが進むと華やかさは落ち着きますし、明るさも同様です。しかし、煌びやかさはどうしても残るようです。ただ、31DF2に比べると2kHz前後に感じられるガサつきの様なS/Nの低さが無く、リチウムイオンバッテリーとの中間点にあるように感じられることは素晴らしいですよね。
バッテリーから不足を感じますが、従来のAC電源のウィークポイントであるガサつきのようなノイズ感が殆どありません。
この様にDACが完成して良い事尽くめのようですが、大きな問題もあります。
電源電圧の変動によるDCオフセットの変化は従来より大きくなったので、直ぐに改修に取り掛かる予定です。
そして、システムが完成した後の音が意図したようになるのか?意図したバランスで無かった場合、新たなパーツを探す必要が出てくるかも知れません。
僕は一切の歪感を許容出来ないが、情報量や解像度の低さも許容出来ない上に、若干暗めの落ち着いた雰囲気が必要という、天邪鬼なのですw。
・・・考えても答えは何処にもありませんので、案ずるより産むが易し・・・なのか?
進むしかありませんね~~!


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