前に、「善と悪」、「理想と現実」について述べたが、「美と醜」も同じく、人間社会のことだ。
自然界にはそのような区別はない。
自然界はあるがままに存在する。
「善と悪」は人間にとって生を利するものと、生を害するものということを述べた。
「美と醜」も基本的にはそれが根底にある。
だが、それは「快と不快」から派生する、より高度な感覚的評価だ。
絶対的基準はない。
個々人によってその評価は多様だ。
その人の成長過程、環境、体験、思想信条等によって培われる感覚によって左右される。
ちなみに「美」は丸々と太った羊の形を具象したもの、「醜」は墓場の死体を具象したものらしい。
美醜は形あるものへの評価にとどまらず、行為、人格にも派生する。
徳と不徳、上品と下品等である。
これらにも同じく絶対的基準はない。
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