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いまだクウガな日々Ver.1.5

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相棒8-13・14話。

2010年02月18日 | 相棒
    相棒 season8
      第13話「マジック」 第14話「堕ちた偶像」

         テレ朝公式  東映公式 公式ブログ

…溜めた、夏休みの宿題のように溜めてしまった(^_^;)
サックリ書くつもりだった「相棒」感想ですが、
確認したい事があって録画を見直す度にハマってしまい(^_^;)
ずるずると4話も溜めてました(汗)

まずはそのうちの2話から、感想メモします。

中村ゆうじさん演じるマジシャンのショーが面白かった13話、
田中哲司さんが政権与党になったばかりの政治家を演じる14話。

 第13話「マジック」
中村さん演じるコミカルな芸風の人気マジシャンの、
トップを走る者ならではの『心の闇』が怖くて切ない話、なんですが、
見た印象では、あまりドロドロしたりぞっとする感じでもなかったような?
全体としてのテンションは少し高く(舞台っぽく)、そして乾いていて、
テイストとしては「書き直す女」、
と言うよりむしろ『フルハタ』っぽいかなぁとも感じたり。

「チケットを2枚貰ったから」と右京さんを誘う宮部たまきさんって図は、
今までも何度か見たような気がしますが、今後この2人に進展ってあるんでしょうか?
亀山君が、と言うより『お友達の美和子さんが』、海外へ行ってしまった事と、
たまきさんを『美しい女性』と認識・持ち上げる神戸くんの
  (恐らく右京さんの情報を引き出したい意図もあって?)出現で、
それまで何となく安定(低めに^^;)していた右京・たまきの関係性が、
少し緊張感を伴うモノに変化してる?なーんて思ったりもしてんですが、無いか。^^;

それはともかく(^_^;)そんな2人が見に行ったマジックショーの、
導入部分がとってもステキでした、中村ゆうじさん流石です。
『マナーの悪いお客さん』と見せ掛けて…会場案内の女性も実は…と言う、
あれ、本当に見に行ったらとても楽しめそう。
お客さんイジリの手馴れた感が、芸人として長年の苦労を思わせる、
それは後半に向かっての重要なポイント、だったと思うんですが。。

一方、部下の神戸君ともだいぶ慣れて来た(?)右京さん。
 (なにしろ神戸くんはエアチェスが出来る貴重なオトモダチ^^;)
(証拠品の)マジック用トランプを見付けた時に、
まずはカード当てでキャッキャ盛り上がったりして和みます^^;

別れた女房の電話番号を今も登録してる鑑識さんとか、
暇課長の『ひきたて』発言に寺脇サンのCMを思い出したり、
でも実はインスタントなのをシレっと誤魔化す神戸くんとか、
日常(でもないけど^^;)の彼らは楽しかったし、

…でも個人的にもう少し、
『別れさせ屋』を雇ってまで妻と離婚、その理由が息子のデビューを阻む為とか、
才能のある弟子をイキオイで殺してしまった過去とか、
そこには自分の地位の保全と言う面だけでなく、嫉妬は無かったのかなぁとか、
息子は息子で、事件直前に父を追いかけてた理由とか、
殺人を犯してるかも知れない父を(結果的に)庇っていた理由とか、
その庇ってる父親を強請(ゆす)っている男の存在とか、男を見殺しにした結果とか、
…何となく、パコっと来ないままな気がするんですよ。

息子がしていた時計の傷が、被害者に残っていた事が決定的証拠となって、
父親の罪を証明してしまったのなら、
結果として「ライバル」の父を蹴落としたのは息子て皮肉な結末…
…と言う訳でもなかったみたいで、
何となく物足りなく、また居心地が悪い気がしたいるのは私だけですか(^_^;)

…これも、もしかしたら思い込みなのかも知れないけれど、
今シーズンの「相棒」って、
登場人物、とりわけ犯人や被害者に、
自分の感情を乗せる(寄せる)因(よすが)になるようなポイントが、
何となく希薄になっている気がするんですが、どうでしょう?
別に台詞で説明されなくても、と言うか、むしろ台詞では無い部分で、
雄弁に物語っていた「いろんなもの」が、何となくアッサリ平たくなってるような?

それでも全然楽しく見てる事に変わりは無いんですけれど(どっちだよ^^;)


 第14話「堕ちた偶像」
とある公害病の救済特捜措法の成立を目指して奮闘してきた野党議員が、
いよいよ政権与党側になり今度こそ、と言う「瀬戸際」になって堕ちる罠。

…日頃「詰めが甘い」と良く言われる自分としては耳が痛い(^_^;)

それはともかく^^;
この話、「落ち」まで知った上で改めて見直した時の方がグッと来ました。

「盲腸」になるのが「たまきさん」で、お見舞いに来るのが「右京さん」で、
事件の重要な「目撃者」が「小さな女の子」って言う所から、
プレシーズン3話(右京さん盲腸で入院)を想起したりもしましたが、
こちらも『目指す事は正しいかもしれないけど手段が間違っている』と言う意味で、
あと『それぞれの主張に一理あり、その主張がぶつかって起きる殺人』と言う意味で、
更に『その結果に左右されるのが人の命だ』と言う意味でも、
ちょっとプレ3の割り切れない苦さに通じるモノがあるなぁと。
 (後年あと付けされた『動機』は、この際は置いておいて^^;)

遺体の顔の血が拭き取られていた、被害者と親しい犯人が忍びなくて?とか、
いわば「キレイゴト」を貫こうとした友人とは対照的に、
立場が変わって、現実の汚い部分に触れて、
それと戦う為にとキレイゴトから滑り堕ちてしまったその弱さも、
ある意味では「現実的な」選択でもあったわけで、
結果として、右京さんたちに気付かれなかったら、
後々殺人が発覚したとしても、その前に法案成立してたかも、と言う苦さとか、
以前のシーズンほどストレートな表現じゃないにしろ、
この苦さを含む皮肉な展開の「相棒」って結構好きですよ。

で、今回の「ちいさな目撃者」役の石井萌々果ちゃんが可愛かったですねー。
あんなに賢くて空気読んじゃう子って実際に…も居るんだろうなぁ、今。
自分のお人形に持たせたかったモノが事件解明の重要な証拠になるんですが、
その同じ人形が、公害で死んで行った(江嶋議員が「知ってた子」って過去形で言う)女の子のお気に入りでもあったらしい、
その、台詞には出て来ない『背景』の物語を考えると、尚更切なくなる。

…言ってみれば、江嶋の瀬戸際で、せめて事件の発覚を促した(これ以上の悪に手を染めさせない)のは、
親身になって法案成立の為に戦ってくれた「江嶋のおじさん」に対する、
死んで行ったその子の魂が、同じ人形を好きな子に通じで働きかけたから、なのかも…と言う見方も出来るのかな、とか。

あ、あの殺害方法、怖いんですけど^^;
確か前に何かのドラマで知ったんですが「地蔵背負い」って言うらしく、
でも何のドラマだったか思い出せないー(>_<)

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