里山コスモスブログ

樹木の四季500 ニガキ

ニガキ(苦木 ニガキ科 ニガキ属 落葉高木 雌雄異株 花期5月) 
 和名は樹皮・葉が苦いことに由来。
 葉は奇数羽状複葉で互生、小葉は卵状楕円形で先が長く尖り(鋭尖頭)、縁に粗低鋸歯。葉軸に5、6対ついて一つの葉(羽状複葉)となる。
 葉と花の混芽から葉が展開しその葉腋から花軸(花序柄)を伸ばして大きな集散花序を形成する。
 花は薄緑色の小花でへら形の花弁状花被5片、小三角形の萼状花被5片。雌雄異株で雄株の雄花は雄蕊5。雌株の雌花は子房5室、仮雄蕊5。5数性の他に4数性も見られる。
 子房(5~4室)は花盤の上につき、子房から花柱が伸びて柱頭が5~4裂する。花被(花弁状片+萼状片)および花柱・柱頭は結実後成熟する頃まで長く残る。雄蕊まで残っているのを観察。
 果実は球形~楕円形の分果で花盤に5(~4)個つくが未成熟果も多い。果実は碧色から黒色に熟す。
 樹皮は平滑で紫褐色~暗褐色、若い木の樹皮は白く小さな点状の皮目(皮孔)が密にある。樹皮を乾燥させたものは生薬となり、ニガキ末は太田胃散にも含まれている。冬芽は裸芽で毛に覆われる。
学名Picrasma quassioides
属名Picrasma    Picrasma ギリシャ語 Pikría 苦み
種小名quassioides Quassia+oides  ニガキ科カシア属+似た























TOP (目次)     画像・文 塩城 忠

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