コブシ(2) ニオイコブシ/タムシバ
ニオイコブシ/タムシバ (モクレン科 モクレン属 落葉高木 花期4月) 本州、四国、九州に分布、樹高5~10m。葉は互生し、葉身は狭倒卵状楕円形で葉先は鈍頭、葉裏は粉白っぽい。
4月頃葉の展開前に「コブシ」と同様の花を咲かせる。花に芳香があり、枝や葉を傷つけるとよい香りがするので「匂い辛夷」、又葉を噛むと甘いので噛柴それが転訛しタムシバとなる(説)。
コブシと違う点は芽鱗(毛皮の外套)を脱いだとき、コブシは葉1枚と袋を被った葉芽が出て来るが、タムシバは葉がない。つまりタムシバは開花時に花の直下に葉がつかない点です。画像は郊外の民家の大きな庭に咲いていたもので、今までコブシだと思って見逃していたもの。今回たまたま画像をチェックしたら花の下に葉が全く見当たらず、庭に出ていた主人に案内して頂いた。
家人はヤマコブシ(キタコブシ)と言っていたが、花の下に葉が全く見られずタムシバあるいはヤマコブシとタムシバの交雑種かもしれない。
学名Magnolia salicifolia
種小名salicifolia salix-folia ヤナギ属+葉
ヤマコブシ/キタコブシはコブシの変種で、北日本・北海道に自生する。樹高10~15mまで生長し、コブシよりも大きな花を咲かせる。花の下にコブシの特徴である葉を付けている。






TOP (目次) 画像・文 塩城 忠