里山コスモスブログ

マユミ(真弓) 雄株の雄花と雌株の雌花



上:雄株の雄花序(短花柱の花ばかり) この個体は果実が生らない
 下:雌株の雌花序(長花柱ばかり)


マユミの花序は複(2出)集散花序(主軸の頂部に花がつき、その下に側枝
が2本出る。その側枝の頂部に花がつき、その下に側枝が2本出る)

マユミ (真弓 ニシキギ科 ニシキギ属 落葉小高木 雌雄異株 花期5,6月 果期10月~) 和名は枝が強靭でよくしなるため古くから弓作りの材として利用されたことに由来する。若い枝は緑色、葉は対生、葉身は楕円形~倒卵状楕円形で縁に細鋸歯。ニシキギ科に共通し本種も秋に紅葉する。雌雄異株で雄花(花柱が短く貧相)、雌花(花柱が長い)各別株につく。花は大型の集散花序に多数つく。花色は黄緑色で地味。果実(さく果)には4つの稜があり角張る。秋に紅く熟すと4裂し、赤い仮種皮に包まれた種子が現れる。種子を散布した果皮が長い間枝に残りドライフラワーのようである。冬芽は楕円形で芽麟は枝と同色を帯びる。葉痕は半円形
マユミ 冬芽 (花・果実・紅葉-編集)」(11-02-14)の続き

紅く熟した果実が美しいので公園や庭木に雌株ばかり植栽され、雄株は殆ど見かけない。雄株を見かけないのに雌株だけで見事に果実を生らせるので、雌株の花は両性花かも知れない。果実を生らせる個体の鉢植を2鉢用意し、花期にひとつのビニール袋で密閉する。すると雄株の花粉を受粉することはない。それで結実すれば貧相な雄花は生殖能力があり、両性花ということになる。写真の短花柱ばかりつけている個体は結実しない。この個体は雄株であり、花は雌蕊が退化した雄花である。従ってマユミは少なくとも雌雄同株ではない。


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