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里山コスモスブログ

コブシとハクモクレン (1)冬芽の観察

コブシとハクモクレン (モクレン科 モクレン属 落葉高木)  冬芽を観察してそれぞれの特徴について俄か勉強し整理してみた。用語の誤用などお赦し願いたし。


コブシ:花期3月。花芽は芽麟に包まれている。芽麟は鱗状ではなく銀白色の毛に覆われている。花芽の基部付近に小さな葉がある。これは開花と同時に芽生え花の底部につく一枚の葉となる(コブシの特徴)。托葉の直下にV字形の葉痕が見える。下方に側芽(葉芽)がありその直下に葉痕がある。花芽はハクモクレンのように首を持ち上げず、枝の方向に向くので、上向きだけでなく、横向き(右向き・左向き)や斜め下向きなどが見られる。3月になると花芽は内側の芽麟(内苞)を脱いで開花、上述の通り1枚の托葉も同時に芽生える。花は平開する。主幹が真直ぐに高く伸び整った樹形となる。又、細い若枝は直上する。



ハクモクレン:花期3,4月。花芽は3重の芽麟(苞)に包まれている。芽麟は鱗状ではなく銀白色の毛に覆われている。外側の2重の芽麟は12,1月頃に脱げ落ち、その際芽麟痕が残る。花芽は斜上する短い枝から頭をもたげた形で、上もしくは斜め上を向いている太陽の当たる南側が先に膨らむので冬の終わり頃には先端が北方向を指すようになる。そして花芽は葉に先立ち内側の芽麟(内苞)を脱いで開花する。主幹が真直ぐに高く伸び整った樹形となる。細い若枝は斜上する。

 

 コブシ及びハクモクレンの花芽は非常によく似ているが、コブシの花芽が伸びる枝方向に沿って左右横方向や斜め上、斜め下を向くのに対し、ハクモクレンは上ないし斜め上を向く。又、花芽を覆う毛はコブシは毛が立ち、ハクモクレンの方は毛が先端方向に寝ている。微妙な違いであるが先側から基部の方に撫でると、ハクモクレンの方がひっかかる感じである。コブシの毛が画筆ならばハクモクレンの毛は習字に使った毛筆である。

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