イワガサ (バラ科 シモツケ属 落葉低木 花期4,5月)
西日本の山地の岩場に自生する落葉低木(1~3m)。葉は互生、葉身は菱形状卵形、葉先側の縁に不揃いの鋸歯。
学名 Spiraea blumei
属名Spiraea ギリシャ語speira (螺旋spiral) に由来。下から見上げると花柄が花序軸に螺旋状に付いている。
種小名blumei K.L.Blume 蘭の植物学者(1796-1862)
ミツデイワガサ
葉先側が3~5浅裂する品種が園芸名 “ミツデイワガサ” として流通し庭木に植栽されている。新梢、花序軸、花柄、葉柄は赤味を帯びる。新梢の先に散房花序をつけ小さな白花を多数つける。花序を下から見上げると花序軸から長い花柄が螺旋状に出ており、開いた傘に見立て“岩傘”の和名がつく。
花は萼5、花弁5、子房5(離生心皮5)、花柱・柱頭5、雄蕊20。果実は袋果5個の集合果、成熟すると各袋果が裂開して種子を散布する。
花はコデマリにそっくりだが、コデマリの葉は広披針形~楕円形であり、容易に見分けられる。







トップ 目次 画像・文 塩城忠